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そのスーパーを選ぶ理由-消費者の【本音】調査
今回は、全国のPOB会員(平均年齢43歳)に、「スーパー利用に関する調査」を2022年6月10日~6月14日に実施しました。
消費者は、どのような基準でお買い物をするスーパーを選んでいるのでしょうか。調査結果から【消費者の本音】に迫ります。
メイン利用するスーパーを選ぶ理由
まずは、メイン利用しているスーパーをどのような理由で選んでいるのか尋ねました。
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メイン利用するスーパーを選ぶ理由は、「品揃えがよい(56.5%)」が最も高く、次に「家が近い(44.2%)」が続き、「安い(39.9%)」を上回りました。
スーパーでの買い物は日常生活の一部となるので、価格よりも利便性を優先する傾向があるようです。
■品揃えを重視
「近所で一番生鮮食品が豊富で安いから。(30代女性)」
「近くに別のスーパーもあるけど、マミーマートのほうが大きくて品揃えも良く便利(50代女性)」
「近所にあるスーパーが小さいので足りないものがある。品揃え
が良いイオンをメイン使いする。(50代女性)」
「品揃えが比較的良いし、Tポイントが使えるから(60代女性)」
■距離の近さ・利便性を重視
「特に優れていると思う所は無いけれど、近くにそのスーパーしかないので仕方なく利用している。(20代女性)」
「西友を利用している。近隣のスーパーより値段が安いし、家から近い。(30代女性)」
「家から一番近くにあり、近隣では一番安いスーパーで月の安売りの日には入場制限するほどの人気のスーパーなので利用しています。(40代女性)」
「自宅から近いのと、24時間営業なので使いやすい。(50代女性)」
■安さを重視
「チラシ価格が魅力的、定期的にたまごの安売りをすること。(30代女性)」
「近隣スーパーよりも安く特売が多い。イオンカードをメイン使いしているのでポイントも貯まりやすい。(30代女性)」
「ザビッグを利用している。一番の理由は価格の安さ。(40代女性)」
「オーケーをメイン使いする。近隣スーパーよりも全般的に価格が安く、さらに食料品は常に3%引きになるから(50代女性)」
そのスーパーを利用する理由
メイン利用するスーパーには、利便性を重要視する傾向が高いことがわかりましたが、コメントを見ると、各チェーンの特徴を求めて利用されている方も一定数いるように見受けられます。
メイン利用する理由は、チェーン毎に違いが現れるのでしょうか。特定のチェーンをピックアップし深堀をします。
![](https://assets.st-note.com/img/1655977607304-AUGsEZ4osg.png?width=1200)
7チェーンに絞った調査結果を見ると、利用される理由は「家から近いから」、「いつも利用するスーパーだから」、「品揃えが良い」の順になることがわかりました。
安さでは「オーケー(87.8%)」が最も高く、PB(プライベートブランド)の品揃えは「西友(38.3%)」、「イオン(29.1%)」が高い傾向が見られます。
更にチェーン毎の特徴をコメントから探ります。
■イオン
「ATMや携帯ショップ等、併設する施設店舗が同じ敷地内に多い。夕刻時の生鮮・惣菜類の値引きが大きい。(50代女性)」
「駐車場があるし、品揃えも良い。WAONカードを持っているので、ポイントもたまる。(30代女性)」
「プライベートブランドが充実している(40代女性)」
「アプリでクーポンが取得できて、お得に買い物ができる(40代女性)」
■西友
「近隣スーパーより同じものが安い(30代女性)」
「西友のPBお墨付きシリーズの充実と幅広さに感動(60代女性)」
「自宅前にあるので便利。我が家の冷蔵庫がわりです。24時間営業なので助かります。(50代女性)」
「楽天ポイントを貯めており、お得に貯まる日があるのでポイントとキャッシュレス決済のポイントのダブルで貯まるところが他店より良くて選んでいる。(40代女性)」
■オーケー
「メーカー品は確実に他店より安い。 (40代女性)」
「お店のカードがあれば食品は3%引きになる(50代女性)」
「他のどこよりも安いし、特売やタイムセールをせずに、いつもお得に買える(60代女性)」
「品物全般的に他のスーパーに比べて安い点とお肉の鮮度が良い(50代女性)」
■ライフ
「競合店に比べて、色々な食品、商品の品揃えが良いので、選ぶ選択肢が広い(40代女性)」
「生鮮食品や果物などキレイに陳列されていて買物しやすい。(40代女性)」
「低価格で品揃えが良く、プライベートブランドも充実している。(60代女性)」
「惣菜の種類が豊富でどれも味付けが良く美味しい。お野菜も鮮度よくお値段もお手頃でコスパ良い(50代女性)」
■イトーヨーカドー
「大型スーパーなので、食料品だけでなく日用品や衣服などもある。基本欲しいものは手に入る。(40代女性)」
「売り場が広く、カートを押していても邪魔にならない。(50代女性)」
「近隣スーパーよりも肉や魚などの生鮮食品は物がよく種類も豊富(50代女性)」
「プライベートブランドが豊富で安い(20代女性)」
■ヤオコー
「独自に作っているお惣菜関係がとても独創的なものが多くて美味しい。(50代女性)」
「野菜や肉などグラム単位の少量サイズのものが豊富で、購入しやすい。(50代女性)」
「店内明るく清潔感があり、お店の入口にはアルコール消毒液とペーパーが置いてあるので安心できる。子どもが乗れるカートも有り子連れには助かります。生鮮品も鮮度が良い。(30代女性)」
「毎日のようにお買い得品があり、チーズ、生ハム、キムチなど日替わりで安くなる。ポイントも貯まりやすい(40代女性)」
■ベイシア
「近隣スーパーよりも野菜が安い。またビッグサイズの商品が多く、まとめ買いに便利。(50代女性)」
「店舗が広く扱っている食料品の品数が多い。食料品だけでなく衣料品や雑貨も揃っているので買物がしやすい。(60代女性)」
「ベイシアはお惣菜が美味しい。特においなりさんを良く買う(20代女性)」
「品揃えが良くプライベートブランドもあり価格も安い(60代女性)」
コメントから、利便性や安さの他にも、「共通ポイントが貯まる」、「PB(プライベートブランド)商品が買える」、「惣菜がおいしい」、「商品の品質が良い」等といった特徴を求めてメイン利用されていることがわかりました。
この1年以内に感じた【変化】
続いて、メイン利用しているスーパーで、この1年に感じた変化を尋ねました。
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最も多かったのは、各チェーンとも「値段が高くなった」となりました。特に「イトーヨーカドー(52.4%)」、「ライフ(50.0%)」は半数以上のメイン利用者が変化を感じています。いずれのチェーンも、他項目の結果と比べ差が開いていることから、値上げの影響が大きいことがわかります。
「気持ちもう少しだけ値段が安くなったらいいなと思います。(イオン利用者/30代女性)」
「生鮮食料品の値段が高いと感じる(西友利用者/50代女性)」
「野菜や果実は他のスーパーと同じような価格なので、もう少し安いとよい。(オーケー利用者/60代女性)」
「全体的に値段が高いと思う。(イトーヨーカドー利用者/60代女性)」
「値段が少し高いと感じる(ライフ利用者/40代女性)」
「魚や肉の価格が高いので、もう少し安くしてほしい。(ヤオコー利用者/40代女性)」
「お惣菜を安くして欲しい(ベイシア利用者/20代女性)」
次に、「レジの待ち時間が改善された」と変化を感じた人が高い傾向です。新型コロナウイルスの拡大を受け、顧客と店員の接触を減らすためセルフレジの導入が進んだことが話題となりました。「西友(20.4%)」、「イオン(17.8%)」のコメントからもその様子が伺えます。
「セルフレジが増台された(西友利用者/50代女性)」
「セルフレジが充実しており、スムーズに決済できる。(西友利用者/60代女性)」
「セルフレジの数が多い(イオン利用者/30代女性)」
「セルフレジの充実している(イオン利用者/40代女性)」
また、「PB(プライベートブランド)が充実・品質が良くなった」ことが、「イトーヨーカドー(20.0%)」、「西友(17.4%)」、「ライフ(14.3%)」、「イオン(14.2%)」の順に変化が起こっている様子も集計結果からわかりました。元よりバリエーションや買い求めやすい価格で人気が高い商品ではありますが、商品の値上げが続く中でも値段を据え置く努力を行うチェーンも有り、更に注目を集めています。
「プライベートブランドの食品はどれもお得な値段で、味も美味しいのでよく利用しています。(イトーヨーカドー利用者/40代女性)」
「PB商品のクオリティーが高い(西友利用者/50代女性)」
「いろんなプライベート商品があり豊富(ライフ利用者/50代女性)」
「プライベートブランドの価格の安い商品がたくさんある(イオン利用者/30代女性)」
レシート調査:商品単価の変化
前述のアンケート結果にあった、各チェーン共通で「値段が高くなった」と感じられている点に着目します。実際はどのぐらい値上がりが起こっているのでしょうか。POB会員が投稿したレシートデータから分析します。
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上図は、各チェーン別に抽出したレシートデータから商品単価を算出し、昨年(2021年2月)と今年(2022年4月)で比較をしてみたものです。いずれチェーンも商品単価が上昇していることがわかりました。
中でも「西友(+78円)」、「ベイシア(+68円)」、「ヤオコー(+49円)」の順に上昇が高い傾向です。各社が値上がりをする中でも「オーケー(+9円)」は価格を維持している様子が伺えます。
消費者の【本音】
メイン利用する理由を尋ねたところ、企業の特徴とともに、消費者の本音も浮き彫りとなりました。値上げ対策だけではなく、チェーンの企業努力に期待している消費者や、お店のファンも見受けられました。コメントを一部ご紹介します。
「よく利用しすぎているせいか惣菜に飽きてしまう時があるので色々な惣菜、弁当の新商品をどんどん取り揃えて欲しい。(50代女性)」
「お店のアプリをスマホに入れていますが、割引のクーポンなどあれば嬉しいです。(30代女性)」
「強いて言えば、いつも買っている好きなお菓子を置いてもらえれば、競合店に行かなくて済むので嬉しい。(50代女性)」
「もっと店舗数が増えたら嬉しい。(30代女性)」
「フルーツはここ数年すごく良くなった、最近はお惣菜やお魚お肉もかなり良くなって来ていると思う。(50代女性)」
「焼き立てパンが好きで通っています(30代女性)」
「品揃え豊富で店内が広く商品を見やすいところが好きです。(50代女性)」
「大満足なので、特に改善点はない。このお店が大好きです(60代女性)」
このようにPOBデータは、レシートデータからチェーンを細分化して分析し、消費者の利用動向を調査、コメントを取得してマーケティングにも活用することができます。
今後も、レシートと消費者アンケートで様々なトレンドを分析していきます。データに関してご質問等ある方は、お気軽にお問合せください。
https://www.sbfield.co.jp/contact/contact-corporation/
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