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今回は、全国のPOB会員男女1,017人(平均年齢48歳)に、「カレーに関する」アンケートを2022年4月24日に実施しました。

まずは普段カレーを食べる際、どのように用意をしているか尋ねると、「自宅で調理する」(77.6%)が最も多く、次に「レトルトカレー」(50.6%)、「外食」(13.9%)、「お弁当・テイクアウト」(10.9%)と続き、「宅配デリバリー」は、(2.4%)という結果となり、多くの人が、自宅で調理して食べることがわかりました。

購入レシートから、人気のカレールーを分析

食品・総合スーパーで購入の、カレールーの人気商品をレシートから分析しました。上位10位までを紹介します。

上位はハウス、S&Bの2社が占める

カレールーレシート枚数別でみる人気商品1位は、「ハウス バーモントカレー」、2位「S&B(エスビー食品) ゴールデンカレー」、3位「S&B とろけるカレー」、4位「S&B おいしさギューッととけ込むカレー」、5位「ハウス ジャワカレー」となりました。

10位以内に、「ハウス」は3商品、「S&B」が4商品が占め、支持を集めていることがわかります。固形タイプ以外では、10位「エバラ 横浜舶来亭」のフレークタイプが唯一ランクインしました。

購入者のコメントは以下の通りです。

「ジャワカレー辛口が市販のルーではいちばん気にいっています。」
「カレーのルーはゴールデンカレーの中辛を選んでいます」
「バーモントカレーとジャワカレーを混ぜている」
「カレーを作るときはディナーカレーの味が好きなのでいつも同じのを使います」

カレールーを選ぶ際のポイントは?

辛さと回答した人が8割以上

「カレールーを選ぶ際のポイント」については、「価格」(63.0%)、「ブランド」(53.6%)を抑え、8割以上が「辛さ(甘口・中辛・辛口)」と回答しました。
カレールーを購入する際には、「好みの辛さ」が最も重要なポイントと言えます。

「辛い物が苦手なので、辛さの強くない物を選んでいます。」
「安いカレールーを買います。甘口、中辛、大辛の色々なカレーを混ぜて使います。スライス玉ねぎをバターで小麦色に炒めたり工夫をすると安いルーでも美味しい」
「価格が高めのルーと、安売りもしていてお手頃なルー2種を混ぜて作る。」

カレーの好みの辛さは●●●が人気

前述で述べた通り、商品を選ぶ際に「好みの辛さ」最も重視されることがわかりましたが、一番人気の「辛さ」を更に調査しました。

中辛が一番人気

アンケート結果では「中辛」が半数以上、次が「辛口」で、「甘口」は全体の1割程度にとどまりました。

合わせて、実際に購入されている商品をPOBデータの購入レシートから分析します。

中辛の割合が最も高い


会員が投稿した購入レシートからみても、一番購入されていた商品は「中辛」(56.5%)が半数以上、次が「甘口」(22.6%)、「辛口」(20.8%)となります。

「中辛」が最も人気であることはアンケートおよびレシートデータからわかりました。

コメントからは、お子さんがいる家庭では「甘口」を購入されていますが、「中辛」「辛口」などの自身の好みの味にするために「スパイスのちょい足し」や「甘口の中でも大人も満足できる味」が選ばれる傾向があることがわかります。

「子供がまだ辛いカレーを食べられないので、子供に合わせたカレーに大人はガラムマサラを入れたりしてなんとか辛いカレーにして食べる」
「子どもと大人で好みの辛さが違うため、甘口と中辛をブレンドして作ります。大人は、あとからスパイスをかけて食べます。」
「娘は甘口じゃないとダメなので、隠し味に林檎のすり下ろしを入れます。」
「子供も食べられる甘口の中で、大人も満足出来る商品を選んでいる。」


カレーと一緒に購入されている商品は?

続いて、カレーと一緒に購入されている商品を、購入レシートデータから分析しました。

図表5は「カレールー」が、どの商品カテゴリーと一緒に購入されているか(併売)を表したものとなります。

<図表内の用語解説>

  • 「出現率」は、併売は関係なくそのレシートが出現する割合

  • 「リフト値」は、併売率からレシート出現率を割った数値となります。

  • 「併売状況」は、リフト値でみることが一般的です。一般的に「リフト値が1以上ある場合」は、併売傾向があり、「リフト値が2以上ある場合」は、諸説ありますが、関連性が高いと言われています。

類似カテゴリー商品や缶詰、調味料が上位

リフト値が最も高いのは、「シチュー」(8.3)、次に「調理済みカレー」(6.5)、「調理済シチュー」(5.9)、「マカロニ」(4.0)、「調理用スープ」(3.7)と続きました。売場が近いためか、類似カテゴリー商品や缶詰、調味料が上位に並びます。また、缶詰や香辛料は、カレーの調理に利用するといった声もあるため併売される傾向が高いようです。

「市販のルーにカゴメトマトペーストを加えます。」
「エスビーのカレー缶を使います。コンソメで味をつけたあとにトマト缶とカレー缶で味付けをしています。」
「クミン、コリアンダー、ターメリックに粉末唐辛子。全体を調和させるためにS&Bのカレー粉を入れてます。」

話題のスパイスカレー!だけど実際つくっている?

近頃は、テレビ等でスパイスカレーがよく取り上げられています。コロナ禍の影響でお家時間が増えたこともあり料理に時間をかけるようになったと、先日公開した「vol.8コロナ禍で買い揃えた調味料」の分析でもお伝えしました。
[図表5]「併売カテゴリー分析」にも香辛料がランクインしていましたが、実際のところ、挑戦している人はどれぐらい増えているのでしょうか。

アンケートでは、「市販のカレールーを使用する」(85.9%)が圧倒的でした。「カレールーとスパイスを組み合わせる」(10.5%)、「スパイスを組み合わせる」(3.5%)が続く結果となり、組み合わせていると回答した人も合わせると96.5%がカレールーを使用して調理しています。スパイスカレーに挑戦している人は少数であることがわかりました。

手軽に食べられる本格的なレトルト商品が話題になったり、有名なお店のメニューがデリバリーできるようになったりと、選択肢が広がる「カレー」。

それでもアンケートに回答会員のうち65%以上は、月に1度以上は自宅でカレーを調理するそうです。
「カレーは日本の国民食」と言われるように、アンケート結果からも食卓に欠かせないメニューになっていることが伺えました。

「お気に入りの市販ルーとスパイスを混ぜて我が家の味にしています。」
「子供たちはすっかり家のカレーが好きなので、食べに行くより自宅で食べることが多いです」
「今はみんな成人していますが、子供達が小さい頃は甘口だったので我が家のカレーは未だに甘口+ちょっとだけ中辛の味です。」

今後も、レシートと消費者アンケートで様々なトレンドを分析していきます。データに関してご質問等ある方は、お気軽にお問合せください。

https://www.sbfield.co.jp/contact/contact-corporation/

POBデータサービスにご興味がある方は、以下からご確認ください。


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