少し不器用だけど、ほんとうは優しくて強いあなたへ
「歌集」といえば、サラダ記念日、とか、知っていたのはそれくらい。
駅ビルの本屋さんをふらふらしながら、何気なく、本当にただ何気なく手に取ったその本。裏表紙の最後に「解説・又吉直樹」と書いてあって、それで本を開いてみた。
もしかしたら、解説が又吉直樹ではなかったら、開くことなく、「歌集」と巡り合うこともなかったかもしれない。又吉さんありがとう。
なんて優しいんだろう、と思った。そして、力強いんだろう、と思った。
作者について知っていることは何もないけれど、ああきっと私この人すきだな、と思った。優しくて繊細で少し不器用で、でも譲れない大切なものを秘めた、強い人。
きっと、そんな人なんだろうな、と思った。
5.7.5.7.7。
たったの、31字。
少しのことしか伝えられないけれど、だからこそ、伝わってくるものがある。
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