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#夏の自由研究
大洗の外国人@水戸-大洗地域研究備忘録vol.2 京都大大学院生 許 大星(ほ でそん)
▼note第一弾はこちらをご覧ください
“世の中は美しい本だが、それを読むことのできない者にはほとんど役に立たない。” ―カルロ・ゴルドーニ 「パメラ」
“本を読む”という行為には、多くの能力・知識が必要とされる。文字を認識することが出来る視覚や本に書かれてある文字を理解できる言語能力、前のページに書いてあることを覚えておける記憶力、本が読者に要求する最低限の背景知識も不可欠だろう。同様に、世
彼らは何者か@水戸-大洗地域研究備忘録vol.1 京都大大学院生 許 大星(ほ でそん)
はじめに───彼らは何者か
「彼らは何者か」という問いかけには、どこか相手を突き放す”冷たさ”があるように感じる。芥川龍之介の短編小説「杜子春」では『深山の夜気が肌寒く薄い着物に透り出した頃、突然空中に声があって、「そこにいるのは何者だ」と、叱りつけるではありませんか。』という箇所がある。得体の知れない、敵か味方かわからない相手に対して、強気にその正体を探るための問いかけ、こういった印象を抱くの