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オリジナルの箱を作った話

「もっと高級感のあるちゃんとした箱がいい。」

2022年12月。
お客様の一言。
面と向かってはっきりと言われて本当に驚いたことを覚えています。

悔しかったのでその日のうちに決めました。
年が明けたら箱を作ろう。

そして、2023年11月。
無事にギフトボックスが完成しました。

高級感のあるしっかりとしたギフトボックスになりました。
これなれば、きっとお客様も喜んでくれると思います。

ところが、始めはこういうものではありませんでした。

元のカタチ

完成した箱を見てくださった方は「いい!」と感じていただけたことでしょう。
私の周りも「これいいね!」と言っていただけることが多いです。

しかし、もともとはこんなでした。

始めに見せた下書き。我ながらひどい・・・

もうね、下手すぎ。 (笑)
まず、”しましま”ってなに?
そして、中心のロゴはもはや牛ではなく妖怪。
これで色は黒を指定。
もはや鋼の錬金術師で見たことがある怖いやつではなかろうか。

あれ、これはやっちまったかな・・・

箱のデザイン

しかし、これを見たデザイナーさんは微笑んで一言。
「イメージが固まっていて良かったです。これならすぐ形にできますね。」

え?! 本当ですか??

いくら依頼者だからとはいえ気を遣い過ぎじゃない?

そんな驚きを置いてきぼりにして話はズンズンと進んでいきます。
箱の形、模様そして触り心地。
ロゴの色合い、塗料の種類そして大きさなど様々な事柄を細かく決めいくのです。

このときの経験を通して、デザインとは使うときに気持ちを伝えるために工夫をこらすことなんだと知りました。

箱を通して誰かが気持ちよく贈り物が出来るようにイメージを整えて形にすることは大変でした。
けれども、結果としてやりがいのあるものになったことは間違いありません。

ついに完成

そうした中でようやく出来上がったのが先の一品

まさにギフトボックスの出来上がり

あの「やっちまった。」という感覚なぞ吹き飛ばす完成品。
昔、9回裏で自分が凡退した後、チームメイトが逆転サヨナラのタイムリーツーベースを放ったあの時のような、何とも言えない安心感と高揚感が入り混じった感覚を思い出しました。

いろいろな人の力を借りてこの箱は形になっています。

あの謎の絵からここまで仕上げてくれたデザイナーさん。
工場がいっぱいで納期に間に合わないかもという状況の中、なんとかやりくりして間に合わせてくれたパッケージ屋さん。
そして、こんなにも素敵な写真を撮ってくれたカメラマンさん。

ありがとうございました。

これからこの箱がたくさんのお客様の気持ちを伝える助けになれば嬉しい。

ぜひ弊社のお肉をこの箱にいれて大切な方への贈り物としていただければ幸いです。





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