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お父さんと土曜日のお楽しみランチ

外食に行く機会が少なくなってしまった最近、久しぶりにファーストフードを食べて思い出したことがある。

子供の頃のご馳走は大人の自分が想像するような外食のフレンチや和食などではなかった。家庭で食べる母のカレーやハンバーグ、唐揚げなどがご馳走だった。もちろんそれらは今も大好きだ。

でももっと特別感を感じられるご馳走が子供の頃の私にはあった。それはカップラーメンやファーストフードだ。


私が保育園から小学校、中学校の頃、両親は共働きだった。その間、土日以外お昼ご飯は毎日給食だった。日曜はもちろん全員休みなので家で皆揃ってお昼ご飯を食べていたが、土曜は母は相変わらず仕事でいなかった。しかし、父が土曜は休みで家にいたため父と二人でお昼を食べていた。
その時のお昼ご飯がカップラーメンやファーストフードだった。

普段なら母にそれらを取ることをよく言われなかったが、土曜だけは両親公認のうえ堂々と食べることができた。
普段禁止されていることがその日だけできるというのは特別感が増す。

土曜のそのお楽しみランチは家で食べたり公園で食べたり、ときどきは父にディズニーランドに連れて行ってもらって食べたりもした。

家で食べる時はお昼になるとカップラーメンが食卓に出てくる。
保育園や小学校低学年の頃なんかはあまりたくさん食べられなかった私に、父がカップラーメンやカップ焼きそばを少しずつ小皿に取り分けて冷ましてくれ、それを少しずつ食べた。あるカップ焼きそばを父は好きでよく食べていた。

また、公園で食べる時は、いつも行く少し大きめの公園の横にあるハンバーガー屋さんで決まってフランクフルトとコンポタージュを注文した。その後父と公園で遊んだり散策を楽しんだり、自転車や一輪車の練習などを父に付き合ってもらったことを覚えている。

そしてディズニーランドに行く時は決まってラッキーナゲット・カフェでたしかチキンバスケットを頼んで食べたいたように思う。その後は大好きなディズニーランドを父と満喫した。現在はラッキーナゲット・カフェが無くなってしまっているようでとても寂しいが思い出に残っている。


土曜のお楽しみランチは思い出せるだけでこれだけ父との思い出がつまっている。

家で食べたカップラーメンやカップ焼きそば、公園で食べたフランクフルトとコンポタージュ、ディズニーランドで食べたチキンバスケット…全ての味が思い出とともに結びついてありありと思い出すことができる。
家庭の味ももちろんだが、これらも全て私にとっての思い出の味だ。


思い出の味と言えば、父の作った料理もその一つだ。
父が頑張って料理をするようになった話はまた今度書きたいと思う。



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