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東京都の古民家(2)多摩と島しょ部の古民家

* 私の NAVER まとめからの転載です。
* 昭和以前の和式古民家のまとめです。明治・大正期の古民家でも洋式建築は入れていません。和洋折衷でも「洋」の部分が強すぎると感じたもの(主観による)は除外しました
* 写真がないやつはまとめ主が未訪問の物件です
** 23区と北多摩地域以外は、ほぼほぼ未訪問です(2020-07-20 時点)
* 元は2012~2013頃に作成したまとめなので、情報の古くなってる部分があるかもしれません

23区内のまとめはこちら↓

  東京都の古民家(1)23区内の古民家|mitimasu|note
  https://note.com/mitimasu/n/ne51adf59395c

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## 見学に際しての注意

* 文化財を守るため、土足禁止や写真撮影不可などの指示には従いましょう
* まだ居住中の民家が居住者の好意で公開・特別公開されているものも少なくありません。建具や内装をみだりに触るのはやめましょう
* 文化財指定されていても、居住者が生活しており非公開の建物もあります。そういう建物では居住者のプライバシーに配慮し、往来からの外観見学にとどめましょう。敷地の中に入ったり、高い位置から覗き込んではいけません
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## 東京都下 - 北多摩地域

### 旧森田家住宅 (清瀬市)
  旧森田家 - 清瀬市
  http://www.city.kiyose.lg.jp/s058/map/020/010/hpg000002836.html

武蔵野の農家。ここも典型的な田の字型(四つ造り)の農家でした。

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私が行ったとき、電灯は管理用に裸電球が一個あるだけだったので、細部を観察するには不向きでしたが、江戸時代の雰囲気を味わうには最適と思いました。柳瀬川に近くで自然が多く残る立地だったからでしょうか。

柳瀬川をはさんで対岸の所沢市側に滝の城跡があります。アクセスしやすいわりに遺構の残りが比較的に良い城址なので、城好き or 歴史散歩好きならいっしょにぜひ。

* 所在地:東京都清瀬市下宿2-524-1
* 休館日:月曜日及び年末年始
** ※清瀬市のサイトには">見学の場合は下宿地域市民センターまで申出ください。また、施設使用する場合は、事前に郷土博物館へ申込みが必要です"とあります。私は知らずに申出せずに直行しましたが何も言われず見学できました。
* 見学・施設使用時間:午前9時から午後4時まで
*文化財指定:旧森田家住宅(清瀬市有形文化財)


### 村野家住宅 (顧想園) 東久留米市
  国登録有形文化財(建造物)|東久留米市ホームページ   https://www.city.higashikurume.lg.jp/shisei/profile/bunkazai/1002392.html

※※※※※※※※※※
居住者がおられます。定められた特別見学日以外は敷地の中に入れません。
※※※※※※※※※※

主屋は天保9年に建てられたそうです。ピークはすぎたとはいえ、まだ天保の飢饉の最中。

屋敷森に囲まれています。敷地の外の道路から薬医門と屋敷森が見えるようです。いわゆる古民家園だと屋敷森が無いところが多いので、わりと貴重…かもしれません。

会員制庭園『顧想園』として、特別見学日以外も有料で利用できそうな感じなのですが、公式サイトが見つからず詳細不明でした(会員が定員に達したので募集してないとか、有料見学は12名以上で要予約…などの情報が散見されるものの、現在の情報かどうかわかりませんでした)。

* 所在地:東京都東久留米市柳窪4-15
* 休館日・開館時間・入場料:居住者がおり特別見学日以外は入場不可(特別見学日は市広報などでお知らせ)
* 文化財指定:(以下、すべて国登録有形文化財)
** 村野家住宅 主屋、村野家住宅 離れ、村野家住宅 土蔵、村野家住宅 穀物蔵、:村野家住宅 新蔵、村野家住宅 薬医門、村野家住宅 中雀門


### 松露庵 (市立古瀬公園) 武蔵野市
  【松露庵】施設案内 | 公益財団法人 武蔵野文化事業団
  http://www.musashino-culture.or.jp/sisetu/shoroan/top.html

宮内庁御用達のタンス商・古瀬安次郎の別荘を改修して茶室にしたもの。

……タンス商ってもうかるんだなー

昭和初期の建築だそうです。

*所在地:東京都武蔵野市桜堤1-4-22(市立古瀬公園内)
*休園日:水曜日(祝日の場合は開館し、翌日が休館日。さらに祝日が続くときは、順次繰り延べ)
** 年末年始(12月29日~1月3日)
** その他、施設の保守点検等のため、臨時休館あり。
* 開園時間:午前9時~午後5時
* 見学料・利用料:不明
** ※施設利用は事前に申込が必要。内部見学が施設利用にあたるのかどうかはわからず。市立古瀬公園に入場料の設定はないようなので、外観見学は無料と考えられます。
* 文化財指定:(おそらく)なし


### 武蔵野の水車経営農家 (三鷹市)
  三鷹市 |三鷹の水車「しんぐるま」大沢の里 水車経営農家
  http://www.city.mitaka.tokyo.jp/suisya/index.html

「三鷹の水車小屋博物館 しんぐるま 大沢の里水車経営農家」がスポット名になるんでしょうか(長い……)。

通称新車(しんぐるま)と呼ばれる水車経営農家が良好な状態で現存しています。

わりと近くに、後述の泰山荘や深大寺や神代植物公園、国立天文台図書館、調布飛行場など面白そうなスポットも多くて、一日じゃ回りきれない!と思わないでもありません。

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建物も全部で5棟あって、ちょっとした民家園。質・量ともに、入場料(100 円)をとるだけのことはあります。案内をしてくださる方々の説明が熱心なので、話好きじゃない人にはしんどいかもしれません。

まあ、技術史好きには鉄板で楽しめる古民家です。マニファクチャーッ!!!!

水車小屋ですが、都市の洪水対策のため河床がぐっと下げられており、今では水車を回すのに必要な導水量がありません。製粉小屋は、イベントのときに電気で動かすという話でした。
イベントとはもちろん、収穫の時期です。三鷹市唯一の水田も近くにあり、そことれたお米の精米・製粉を例年、行っているとうかがいました。

  三鷹市 |三鷹の水車「しんぐるま」|大沢の里 水車経営農家の概要
  http://www.city.mitaka.tokyo.jp/suisya/shinguruma/gaiyou.html

* 所在地:東京都三鷹市大沢6-10-15
* 休館日:毎週水曜日
** 水曜日が祝日の場合は開館し、翌日以降の最初の平日が休館
** 年末年始(12月28日~1月4日)
* 開館時間:午前10時~午後4時
* 見学料・利用料:100円 (中学生以下は無料)
** ※10 名以上の団体は要事前予約
* 文化財等指定:
** 市指定有形文化財
** 東京都有形民族文化財
** 日本機械学会 機械遺産


### 泰山荘待合ほか (国際基督教大学) 三鷹市
  国際基督教大学泰山荘待合 文化遺産オンライン
  http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/186100

実業家の山田敬亮が備前岡山藩池田家上屋敷にあった茶室「池亭」(と伝わる建物)を別荘として移築したもの。

現在は敷地を購入した国際基督教大学の所有物。通年の公開はされてないが、大学の文化祭や文化財ウィークに合わせて公開されるとのこと。

  ICU TAIZANSO TOP
  http://subsite.icu.ac.jp/yuasa_museum/taizanso_web/index.html

* 所在地:東京都三鷹市大沢3-10-2
* 開館日・入館時間 :泰山荘敷地内は普段は立ち入りできない
** 大学の文化祭や東京都の文化財ウィークの期間にあわせ、公開日が設定されている(少なくとも 2015 年は事前予約制)
* 入場料:おそらく無料
* 文化財指定:(以下、国登録有形文化財)
** 高風居(一畳敷を含む)、書院、待合、蔵、車庫、表門


### 伊藤家住宅主屋 三鷹市
  伊藤家住宅主屋 文化遺産オンライン
  http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/196259

※※※ 居住者がおられると考えられます ※※※

昭和前期の和式民家。

* 所在地:東京都三鷹市井口3-18-8
* 休館日・開館時間・入場料:非公開と思われます
* 文化財指定等:国登録有形文化財(建造物)


### 渡辺家住宅主屋 三鷹市
  渡辺家住宅主屋 文化遺産オンライン
  http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/143681

※※※ 居住者がおられると考えられます ※※※

昭和前期の和式民家。

* 所在地:東京都三鷹市下連雀4-195
* 休館日・開館時間・入場料:非公開と思われます
* 文化財指定:国登録有形文化財(建造物)


### 渡辺家住宅主屋 三鷹市
  渡辺家住宅主屋 文化遺産オンライン
  http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/117094

※※※ 居住者がおられると考えられます ※※※

井の頭地区の宅地化の様子を伝える昭和前期の建物。
三鷹市には国登録文化財の渡辺家住宅主屋がふたつあるのです。ややこしい。

* 所在地:東京都三鷹市井の頭3-24-7
* 休館日・開館時間・入場料:非公開と思われます
* 文化財指定:国登録有形文化財(建造物)


### 安藤家住宅主屋 三鷹市
  安藤家住宅主屋 文化遺産オンライン
  http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/184123/1

※※※ 居住者がおられると考えられます ※※※

井の頭地区の宅地化の様子を伝える昭和前期の建物。

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* 所在地:東京都三鷹市井の頭3-24-1
* 休館日・開館時間・入場料:非公開と思われます
* 文化財指定等:国登録有形文化財(建造物)


### 新井家住宅主屋ほか 調布市
  新井家住宅主屋 文化遺産オンライン
  http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/279810

※※※※※※※※※※
居住者がおられます。文化財ウィークの設定された公開日を除き非公開です。
※※※※※※※※※※

江戸後期の農家。

* 所在地:東京都調布市入間町1-4
* 休館日・開館時間・入場料:通常は非公開のため設定無し
* 文化財指定:(以下、国登録有形文化財)
** 新井家住宅主屋、新井家住宅外蔵、新井家住宅内蔵、新井家住宅旧蚕室


### 旧菊池家住宅主屋(白百合女子大学めぐみ荘) 調布市
  白百合女子大学めぐみ荘(旧菊池家住宅主屋) 文化遺産オンライン
  http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/286079

通常は非公開。文化財ウィークに外観のみ公開(要申し込み)。

明治元年に建てられた伊豆の名主の建物を移築したもの。武蔵野風ではないが、大型の民家として貴重。

* 所在地:東京都調布市緑ヶ丘1-25-1
* 休館日・開館時間・入場料:通常は非公開で設定無し。
* 文化財等指定:国登録有形文化財

### 真木家住宅日本館 調布市
  真木家住宅日本館 文化遺産オンライン
  http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/138931

海軍中将・真木長義氏の隠居住宅。日本観のほかに洋館もあり、渡り廊下でつながってるらしい。見たい。

2012 年に調布市へ寄贈され、現在は調布市郷土博物館の管理物件(非公開)とのこと。

市のサイトを検索すると、保存活用に向けていろいろ考えているようではあるのですが。

* 所在地:東京都調布市上石原2-48-4
* 休館日・開館時間・入場料:非公開(2020年時点)
* 文化財指定:(以下、国登録有形文化財)
** 真木家住宅日本館
** 真木家住宅洋館


### 狛江市立古民家園 (むいから民家園) 狛江市

  むいから民家園(狛江市立古民家園)施設案内 - 狛江市役所
  http://www.city.komae.tokyo.jp/sp/index.cfm/45,3317,349,2096,html

建物は二棟。夏に訪れましたが素朴な良い古民家園でした。

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旧荒井家住宅主屋は医師・農家の住宅。18世紀末頃に建築。元は三つ間取りだったものをのちに改築して4つ間取にしたといいます。

移築前は東を向いていたというのが意外(現在は南向き)でした。非電化時代は日光を有効活用するために、原則、南向きにするものだと思い込んでいましたので。

もう一棟、旧髙木家長屋門は幕末の建物。

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訪れたとき、竹の先を割いたものがユラユラゆれてて、風流だと思いました。でも聞いてみたら歴史的なものではなく、七夕イベントのゲートの残りだとか。なごみました。

* 所在地:東京都狛江市元和泉 2-15-5
* 休館日:毎週月曜日(祝日にあたる場合はその翌開園日、連休に月曜日が含まれる場合は連休明けの開園日)
** 年末年始(12月28日から1月4日まで)
* 開館時間:午前9時30分~午後4時30分
* 見学料:無料
* 文化財指定:(以下、狛江市指定文化財)
** 旧荒井家住宅主屋
** 旧髙木家長屋門 (狛江市指定文化財)


### 浴恩館 (浴恩館公園内) 小金井市

  文化財センター:小金井市公式WEBへようこそ
  https://www.city.koganei.lg.jp/kakuka/shogaigakushubu/syougaigakusyuuka/siryou/bunnkazaikakari/bunkazaisenta.html

昭和5年から講習所として使われ、下村湖人の小説『次郎物語』の舞台にもなった建物。古民家じゃなくて学校だろ、なんてかたいこと言わないでほしい。一種の寄宿舎であり、学生たちがここで寝食を共にし生活していたのですから。

講師宿舎である空林荘が、平成 25 年に火災で消失してしまったとのこと。惜しい。

現在は土器や江戸時代の古文書などが展示されている文化財センターになっています。

  小金井市文化財センター
  http://tamahaku.jp/kojin/

* 所在地:東京都小金井市緑町3-2-37 (浴恩館公園内)
*休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)
** 12/29~1/3
** 館内整備のための臨時休館日あり
* 開館時間:9:00~16:30
* 入場料:無料
* 文化財指定:小金井市指定史跡

※浴恩館(文化財センター)内に市の指定文化財(土器など)が多数展示されています


### 江戸東京たてもの園 (小金井公園) 小金井市

   西ゾーン│江戸東京たてもの園
  http://tatemonoen.jp/area/west.html

東京都の古建築見学スポットのメッカ。筆者が訪れたときは、民家は5棟ほど。茅葺屋根となると3棟ほどだったと思います。意外に少ない。どっちかっつーと、明治大正期の名家や商家、公共の建物が充実してる印象でした。それはそれで良いものですが。

行ったことはあるんですが、行ったのが昔すぎて写真が見つかりませんでした。

日本古民家園(神奈川県川崎市)のようなものを想像してると肩透かしを食らうかもしれません

  江戸東京たてもの園
  http://tatemonoen.jp/raien/index.html

* 所在地:東京都小金井市桜町3-7-1(都立小金井公園内)
* 休館日:月曜日(月曜日が祝日または振替休日の場合は翌日)
** 年末年始
* 開館時間:
** 4月~9月: 9:30~17:30
** 10月~3月: 9:30~16:30
* 入場料:一般…400円、65歳以上…200円、大学生…320円、:高校生・中学生(都外)…200円、中学生(都内)・小学生以下…無料
* 文化財指定
** 都指定文化財…旧自証院霊屋、旧前川家住宅主屋
** 小金井市指定文化財…吉野家住宅、天明家住宅、奄美の高倉

### 小平ふるさと村 (小平市)
  施設紹介 ≪ 小平ふるさと村
  http://kodaira-furusatomura.jp/institution
多摩北部で古民家を楽しむなら、まとめ主が訪問した中ではここがイチオシです。

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建物の数が6棟と多く、種類も郵便局や水車小屋などバラエティに富んでいます。

しかも無料ときたもんだ。

小平駅から遊歩道をまっすぐ行けば迷わず着くのもポイント高いです。

利用の案内 ≪ 小平ふるさと村
http://kodaira-furusatomura.jp/guide

* 所在地:東京都小平市天神町3丁目9番1号
* 休館日:月曜日、第3火曜日、休日の翌日(土・日曜日に当たるときは、翌日)
** 年末年始(12月27日~翌年1月5日まで)
* 開館時間:午前10時~午後4時
* 入場料:無料
* 文化材指定(以下、小平市指定有形文化財)
* 旧小平小川郵便局舎
* 旧神山家住宅主屋
* 旧鈴木家住宅穀櫃
* 旧小川家住宅玄関棟


### 旧三井家拝島別邸 (啓明学園北泉寮) 昭島市

  啓明学園「北泉寮」について | 啓明学園(KEIMEI_GAKUEN)
  http://www.keimei.ac.jp/hokusenryo_kokai/

もと三井家の拝島別邸の和館。明治末期らしく洋館とセットで建てられたものの、関東大震災で洋館は倒壊し、和館だけ残ったそうな。
ブラボー和風建築!
伝統建築には、それぞれの土地の風土に鍛えられた枯れたノウハウがつまってるものです。

都の指定有形文化財です。1998 年に国登録有形文化財に指定されたと多くのページに記載があり、まちがいとは思いにくいのだけど、現在は文化財データベースで検索できず公式ページにも国登録有形文化財について触れていませんでした。謎。

  啓明学園 北泉寮 | 学ぶ・知る | 昭島観光まちづくり協会
  http://www.akishima-kanko.org/study/entry-70.html

* 所在地:東京都昭島市拝島町5-11-15
* 休館日・開館時間・入場料:通常は非公開。特別公開日は要問い合わせ
** 月に3度のペースで特別公開してた時期もあったようですが、現在の特別公開の日程は公式ページにも記載なく不明です。
* 文化財指定 :
** 東京都指定有形文化財
** 国登録有形文化財(※1988 に指定されたらしいのですが、現在、国指定文化財等データベースではヒットしません)


### 旧吉岡邸 (東大和郷土美術園 長屋門) 東大和市

  (仮称)東大和郷土美術園 - 東大和市公式ホームページ
  http://www.city.higashiyamato.lg.jp/index.cfm/34,2280,359,html

東大和郷土美術園の長屋門が古・故吉岡堅二画伯邸を整備したものとのこと。

年二回の特別公開のとき以外に内部見学はできそうにありません。

しかし美術館の門ってことは道路に面しているわけで、外観見学は自由でしょう。

* 所在地:東京都東大和市清水3-779
* 特別公開:5月頃と10月頃
* 文化財指定:なし


### 慶性門 (多摩湖) 東大和市

  慶性門 | 東京ガイド 【またたび】東京観光案内
  http://www.tokyoguide.net/spot/439/

長屋門なので住居的に使用された可能性もあり、古民家に入れました。

* 所在地:東京都東大和市多摩湖2
* 休館日:なし(そもそも門であり、外観見学しかできない?)
* 開館時間:なし( 同上 )
* 入場料:なし( 同上 )


### 旧本多家住宅長屋門ほか

  旧本多家住宅長屋門 文化遺産オンライン
  http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/223919

幕末は 1848年築。2012 年に小屋組みなどを創建当初の姿に復元したが、防火や維持の観点から(茅葺と予想される)屋根は形状だけ茅葺風の鋼板葺きにしたそうです。
少し残念だけど、しかたないですね……と書いたのが2013年。
その後、2015~2017にかけて、解体修理が行われ、より創建当初の姿に近づけられました。……まとめ主が訪問したのは、まさにこの修理期間中のことでしたああああ。ああああああああ。

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武蔵国分寺跡資料館の門なので、長屋門の内側や隣接する倉が見たいなら入場料が必要です。

倉の内部が公開されてるかどうかウェブの情報ではわかりませんでした。

国立市にある本田家住宅とまぎらわしいので注意を、と間違ったまとめ主は申し上げます。

  武蔵国分寺跡資料館|国分寺市
  http://www.city.kokubunji.tokyo.jp/shisetsu/kouen/1005196/1004239.html

* 所在地:国分寺市西元町1-13-10
* 休館日:月曜日(祝日・振替休日の場合はその翌日)
** 年末年始(12月29日から1月3日まで)
** 展示替えのため、臨時休館することがある。
* 開館時間:午前9時から午後5時まで(入館は4時45分まで)
* 文化財指定(以下、国登録有形文化財かつ国分寺市重要文化財)
** 旧本多家住宅長屋門
** 旧本多家住宅倉


### 旧柳澤家住宅 (国立市)

  古民家(旧柳澤家住宅)|国立市公式ホームページ
  http://www.city.kunitachi.tokyo.jp/bunka/bunkazai_hogo/bunkazai/shishitei20/002159.html

江戸時代後期の建築と推測されます。

田の字型(四つ間取)。江戸後期武蔵国の典型的農家ですね。

* 所在地:国立市 泉 5-21-20( 旧所在地:青柳 502 )  
* 休館日:第2・第4木曜日
* 開館時間:10時から16時
* 入館料:無料
* 文化財指定
** 旧柳澤家住宅( 国立市指定有形文化財 )


### 旧本田家住宅 (国立市)
  旧本田家住宅主屋・薬医門(表門)/国立市ホームページ
  https://www.city.kunitachi.tokyo.jp/kyouikuiinkai/bunkazai/1543976460756.html

このまとめに入れ忘れていました。国分寺市の本多家住宅長屋門と混同してしまったようです。見てきたので追加します。

2018までは住民がおられ、文化財ウィークにのみ公開されていたとのこと。それが立川市に寄贈されたため、復元に向けてすでに工事が始まっております。

2019の文化財ウィークが終了すると本格的な工事に入り、再公開は令和6年を予定しているそうです。
復元前の姿を見ることができるのは2019-11-4まで。

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もっとも、現在は主屋の中に入れませんし、再公開後は茅葺になり通年で公開され、おそらくは主屋にも上がれると思います。
素直に5年後を待ってもいいかもしれません。

錆びたトタン葺きに愛があるなら、2019のうちに見ておくべきかと思います。

  本田家住宅主屋 文化遺産オンライン
  https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/226592

六間取りの家屋としては東京都で最古の部類。主屋の基本的な部分は1731年以前の建築と考えられています。

もし、本田家の二代定寛がこの地に写って来た1621から1643の建築だとしたら、都指定文化財をとびこして国の重文レベルだと思うのですが。ちなみに薬医門は幕末の建築だとはっきりしています。

国登録有形文化財にとどまっているのは、物証がないということなんでしょうか。

放射性炭素年代測定を早く!(炭素年代測定を万能だとおもってるまとめ主)

十代定价は幕末の三筆と呼ばれる市河米庵に入門し書を習い、他にも漢詩や画を習って江戸文人サロンの仲間入りをしました。

その息子定済(覚庵)は韮山代官所から焔硝の製造を請け負うなどし、親戚の土方歳三を通じて近藤勇とも交流があったと、幕末史にすくなからず関係していた人物だったようです。

貴重な古民家と言うだけでなく、歴史の舞台でもあるという点で満足度の高い古民家でした。復元が楽しみです。

* 所在地:国立市大字谷保字御経塚5122-4
* 休館日:令和6年まで特別な期間を除き、非公開。
* 開館時間:同上
* 入館料:同上
* 文化財指定
** 本田家住宅主屋及び表門 2棟 (国指定登録有形文化財)(東京都指定有形文化財)

### 小林家住宅 (川越道緑地古民家園) 立川市

  川越道緑地古民家園 | 立川市
  http://www.city.tachikawa.lg.jp/shogaigakushu/shisetsu/bunkazai/002.html

六間型の住宅。オクノマの意匠がすばらしいようです。

市のサイトには"当時の武家住宅に匹敵するほど"とありましたが、中級武士の住宅を凌駕してると思います。

幕末頃に建てられたと推測されています。農民の家が武士の住宅に匹敵(もしくは凌駕)。武士の時代ではなくなっていたことがよくわかります。

* 所在地:東京都立川市幸町4-65 (川越道緑地古民家園内)
* 休館日:月曜日(祝日・振替休業日の場合は、翌日)
** 12月29日から1月3日まで
* 開館時間:9時から16時30分
* 入園料:無料
* 文化財指定:小林家住宅(立川市指定文化財)


### 里山民家 (都立野山北・六道山公園) 武蔵村山市

  野山北六道山公園 オフィシャルブログ | ページ 3
  http://www.sayamaparks.com/blog_noyama/page/3/

とりあえず、古民家園の公式サイトの中では一番お金がかかってる。さすが都立じゃのう……が、どうも肝心な情報が見つかりません。

この建物は誰の、どこにあったどういう建物を移築したの?それとも元々ここにあったの?

で、あれこれ調べたら、情報も錯綜していました。

* 東大和市にあった 1800 年築の古民家を移築説
* 宮鍋作造家住宅をモデルにした再現・新築説
* 狭山周辺の古民家を新築・復元説(←どっち?)

でもどうやら、再現・新築の線が濃厚なようでした。

  民家園探訪 武蔵村山市 - 失なわれゆく風景
  http://blog.goo.ne.jp/minazukikoya/e/e561d73d31040b93645aecaaddfead0a

元は武蔵村山にあった宮鍋家住宅を再現・新築したものにまちがいなさそうです。
昭和62年に解体され、古材も残っておらず移築は不可能だったものの、詳細な解体報告書があり、きわめて忠実な再現が可能だったということでしょう。

* 所在地:東京都武蔵村山市三ツ木4-2
* 休館日:年末年始
* 利用時間: 9:00~16:30(3~9月は17:00まで)
* 文化財指定:なし

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日本民家園物語 | 古江 亮仁 | Amazon
https://amzn.to/2ZHDz8Z

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## 東京都下 - 南多摩地域

###旧富澤家 (多摩中央公園) 多摩市
  旧富澤家(平成27年度版 施設案内)|多摩市
  http://www.city.tama.lg.jp/shisetsu/17997/019232.html

18世紀中ごろ~後半に建てられた名主の家。明治天皇がご休憩なされたというので、ただの名主じゃない、名主の中でも特に地位の高い家だったのではないかと思います。

  旧富澤家住宅
  http://www.okanoueplaza.com/walk/tomizawa-h.htm

* 所在地:東京都多摩市落合2-35(市立多摩中央公園内 大池南側)
* 休館日:参照→ http://www.city.tama.lg.jp/shisetsu/17997/019232.html
* 利用時間:9時30分~16時30分(但し6~8月は18時まで)
* 入館料:無料(ただし一部スペースは見学不可)
** ※施設利用は有料
* 文化財指定:なし

これほどの建物が多摩市の指定文化財になってないのは意外でした。


### 旧有山家・旧加藤家 (一本杉公園) 多摩市

  旧有山家・旧加藤家(平成27年度 施設案内)|多摩市
  http://www.city.tama.lg.jp/shisetsu/17997/015119.html

旧有山家は 18 世紀前半の農家。現存する古農家って 18 世紀後半の豪農・名主の家が多いので、こういう普通っぽい農家が現存してるのはうれしい。

旧加藤家は団体で施設利用可能とのこと(有料)

古民家にみる多摩の暮らし 旧有山家と旧加藤家住宅(多摩市
http://www.tamatimes.co.jp/article/9160

* 所在地:東京都多摩市南野 2-13( 市立一本杉公園内 )
* 休館日:原則として、毎週月曜日(祝日にあたる場合はその翌日)
** 年末年始(12月29日~1月3日)
** その他、教育委員会が特別に定める日。
* 利用時間:9時00分~16時30分
**旧加藤家団体利用は9時00分~15時30分まで
* 入場料:無料と思われる
** ※旧加藤家は活動の場として有料で団体利用可能
* 文化財指定
** 旧有山家( 多摩市指定文化財 )
** 旧加藤家( 無し )


### 村野常右衛門生家 (野津田公園) 町田市

  町田市立野津田公園オフィシャルサイト:村野常右衛門生家
  http://www.nozuta-park.com/rekisi/murano.html

茅葺じゃないので古そうに見えないけど、創建は江戸時代末期。

大正13年に当時では珍しい鉄板葺きに改築したそうだ。
海外から亜鉛メッキの技術が入ってきて鉄板が屋根材に使えるようになったんでしょうね。

村野常右衛門は自由民権運動家のひとり。

* 所在地:東京都町田市野津田町1,083番地
* 公開日:土曜日、日曜日、祝日、8月は毎日
** 非公開日:12月28日?1月4日 ※つまり年末年始と平日(8月をのぞく)は休館
* 利用時間:午前10時?午後4時
* 入館料:無料
* 文化財等指定:村野常右衛門生家 ( 町田市指定文化財 )


### 旧永井家住宅、旧荻野家住宅 (薬師池公園) 町田市

  町田市‐旧永井家住宅、旧荻野家住宅 - タチオンエリアガイド東京多摩版
  http://city.tachikawaonline.jp/view.php?area=22&id=1023&mode=details

!!! 国 指 定 重 要 文 化 財 !!!

旧永井家住宅は都の古農家では最古の部類。

旧荻野家住宅も都の指定文化財だから、重要度ではそこらの古民家より格上。

まとめ主は未訪問です orz ……

* 所在地:東京都町田市野津田町 3270 (薬師寺公園内)
* 休館日:不明
** ※薬師寺公園は年中無休
* 入場時間:不明
** 薬師寺公園の入園時間は午前6時から午後6時(6月~8月は午前6時から午後7時)
* 入場料:不明
** ※おそらく無料と推測されます
* 文化財指定
** 旧永井家住宅 ( 国指定重要文化財 )
** 旧荻野家住宅 ( 東京都指定有形文化財 )


### 小野路宿里山交流館 町田市

  小野路宿里山交流館の概要と主な施設・機能/町田市ホームページ
  https://www.city.machida.tokyo.jp/kanko/miru_aso/satoyamakoryukan/kouryukan_gaiyou_kinou.html

かつての名主・細野家が経営していた旅籠・角屋を修復した交流施設。……とありましたが、明治期に郵便局があったという話もあり、残存度がどの程度なのかわかりません。

ともあれ、古写真を元に当時の外観に近づけてあるそうです。

  小野路宿里山交流館/町田市ホームページ
  https://www.city.machida.tokyo.jp/kanko/miru_aso/satoyamakoryukan/index.html

* 所在地:東京都町田市小野路町888-1
* 休館日:12月29日から1月3日
* 開館時間:午前9時から午後5時まで
* 入場料:無料
* 文化財指定:建造物の指定はなし
** 大正時代の角屋などを撮影したガラス乾板が町田市指定有形文化財に指定されています。が、原板が小野路宿里山交流館に展示されているかどうかはわかりませんでした。古写真が小野路宿里山交流館に展示されている可能性は高いと推測されます。


### 青木家屋敷 (青木医院) 町田市

  町田市の文化財一覧/町田市ホームページ
  https://www.city.machida.tokyo.jp/bunka/bunka_geijutsu/bunkazai/2017bunnkazaiitirann.html

江戸後期に種痘の研究をしたことで知られる青木得庵の子孫の方が今も経営している医院。
幕末に建てられたと推定されています。

一般公開されてませんが、普通の病院(一般内科・一般小児科)なので、内部を見たかったら患者として行けばよいのではないでしょうか(と、テキトーを言ってみる)。

  青木医院
  http://www.ntv.co.jp/burari/060610/info05.html

※※※※※※※※※※
現在も居住中のため内部見学不可。外観見学は敷地の外から居住者・患者さんの迷惑にならないように見学しましょう
※※※※※※※※※※

* 所在地:東京都町田市相原町810

* 休館日・開館時間・入場料:見学のための公開はされてないため設定なし。

* 文化財指定
** 東京都指定史跡
** 町田市重要有形文化財

建築物が文化財に指定されているだけでなく、場所が史跡に指定されてるのは珍しいですね。日本の医学史において重要な場所ということでしょう。


### 神蔵家住宅 (金井代官屋敷) 町田市

  町田市の文化財一覧/町田市ホームページ
  https://www.city.machida.tokyo.jp/bunka/bunka_geijutsu/bunkazai/2017bunnkazaiitirann.html

※※※※※※※※※※
現在も居住中のため非公開。敷地内入場不可。
居住者のプライバシーを侵害しないよう注意。
※※※※※※※※※※

世田谷代官屋敷と並ぶ都内に残る代官屋敷。ただし非公開です。

* 所在地:東京都町田市金井8-26-2
* 休館日・開館時間・入場料:個人宅のため入場不可
* 文化財指定:
** (通称)金井代官屋敷 町田市指定史跡
** 神蔵家住宅 町田市指定有形文化財


### 佐藤彦五郎旧宅 (日野宿本陣) 日野市

  日野宿本陣 | 日野市立新選組のふるさと歴史館
  http://www1.hinocatv.ne.jp/shinsenr/honjin/index.html

本陣……と銘打ってありますが、現存する建物は脇本陣です。
別称:通称が妙に多いのでややこしいです。

画像9

*下佐藤家住宅……日野宿の東側(京都(上方)から見て下方)を管轄する佐藤彦右衛門家を通称・下佐藤家と呼んだから
*宮崎家住宅……昭和 26 年に材木商の宮崎家の所有物となったから。
*日野宿脇本陣……現存している建物は本陣に入りきらない大名行列のための脇本陣でした

  本陣写真 | 日野宿本陣 | 日野市立新選組のふるさと歴史館
  http://www1.hinocatv.ne.jp/shinsenr/honjin/honjin1/index5.html

都内唯一の本陣建築よりも、新撰組ゆかりの建物ということで有名と言えましょうか。

* 所在地:東京都日野市日野本町2丁目15番地9
* 休館日:毎週月曜日、祝日にあたる日はその翌平日、年末年始(その他臨時休館日あり)
* 開館時間:9時30~17時00分(入館は16時30分まで)
* 入場料:大人(高校生以上)200円
** 小人(小・中学生)50円
* 指定文化財:日野市指定有形文化財


### 小泉家屋敷 (八王子市)

※※※※※※※※※※
現在も居住中のため内部見学不可。外観見学は敷地の外から居住者の迷惑にならないように見学しましょう
※※※※※※※※※※

  小泉家屋敷|八王子市
  http://www.city.hachioji.tokyo.jp/kyoiku/rekishibunkazai/bunkazai/16255/016258.html

明治 11 年築。養蚕農家だそうです。
えーと、「やりみず」でいいのかな?おお、いいらしい。
湧水が豊富で斜面に節を抜いた竹を打ち込んだら飲料水がえられた。この手法が「鑓水」なのだそうで。地形ヲタ、湧水ヲタにはぐっとくる物件かもしれません。

* 所在地:東京都八王子市鑓水 2178
* 休館日・開館時間・入場料:個人宅のため非公開
* 文化財等指定:小泉家屋敷および背後にある山林や前面田畑 ( 東京都有形民俗文化財 )


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多摩 ぶらり歴史探訪ウォーキング | 歴史の道を歩く会 | Amazon
https://amzn.to/2OASw6i

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## 東京都下 - 西多摩地域

### 石川酒造長屋門ほか 福生市

  石川酒造長屋門 文化遺産オンライン
  http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/188580

江戸後期の建築。石川家は江戸幕府初期より当地の名主。酒造は幕末に始まり、現在も石川酒造として続いています。

長屋門ほか主だった古建造物が国登録有形文化財指定となっています。

蔵見学は無料ですが予約が必要です。いちおう、長屋門はギリで居住施設と言えなくもないので、このまとめに入れました。

  石川酒造株式会社(土蔵散歩/酒蔵・ビール工房・レストラン・そば処)
  http://www.tamajiman.co.jp/top.html#kura

* 所在地:東京都福生市大字熊川字南1-1
* 見学可能日:基本的には平日。土日祝は要相談。前日までに予約が必要。
* 見学可能時間:10:00~16:00
* 入場料:無料
* 文化材指定:(以下、国登録有形文化財)
** 長屋門、本蔵、新蔵、向蔵、雑蔵、文庫蔵

※なお、居住用の建物が残っていないので本まとめの趣旨から外れますが、福生市の田村酒造にも国登録有形文化財の蔵が多数、残っています(ただし見学は10名からなので、ハードルが高いです)

### 旧ヤマジュウ田村家住宅主屋 福生市

  旧ヤマジュウ田村家住宅主屋 文化遺産オンライン
  http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/277963

田村酒造の分家であるヤマジュウ田村家の母屋。明治期の建築。

2013年に建物が福生市に寄贈され、2015年に改修ののち一般公開されました。

* 所在地:福生市大字福生字奈賀1158
* 休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合翌平日)
** 年末年始
* 開館時間:午前10時?午後4時
* 入場料:無料
* 文化財指定:(以下、国登録有形文化財)
** 主屋、西土蔵、東土蔵


### 旧下田家住宅ほか (羽村市郷土博物館) 羽村市

  羽村市郷土博物館 屋外展示 | 羽村市公式サイト
  https://www.city.hamura.tokyo.jp/0000001590.html

国指定重要有形民俗文化財。

はて? 1847 年に建築ってことはそんなに古くもない。間取りが独特でもない。

でも国指定重要有形民俗文化財……ん?民俗? 国の重文(建造物)とは別種?

  羽村の民家(旧下田家)とその生活用具 文化遺産オンライン
  http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/169895

なるほど。民具が豊富に残っていたから、それらを含めて建造物ではなく民俗文化財としての評価なんですね。

羽村市郷土資料館の屋外展示には他に赤門や長屋門があります。

* 所在地:東京都羽村市羽 741 番地
* 休館日:月曜日(祝日の場合は開館)
** 12月29日~1月3日
* 開館時間
** 4月~9月: 午前9時~午後6時(屋外展示:午前9時~午後5時
** 10月~3月: 午前9時~午後5時(屋外展示:午前9時~午後4時)
* 入館料:無料
* 指定文化財:羽村の民家(旧下田家)とその生活用具(国指定重要有形民俗文化財)


### 宮川家住宅 (阿蘇神社) 羽村市

※※※※※※※※※※
現在も居住中のため内部見学不可。外観見学も居住者の迷惑にならないように見学しましょう
※※※※※※※※※※


  宮川家住宅主屋 文化遺産オンライン
  http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/139641

  宮川家住宅納屋 文化遺産オンライン
  http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/167682

神社宮司の住居で羽村市内最古の民家。六間取。

母屋と納屋がそれぞれ国の登録有形文化財。

納屋は明治期に建てられ、隠居した宮司の住まいとのこと。


* 所在地:羽村市羽加美 4-6-23(阿蘇神社社殿地の南)
* 休館日・開館時間:現在も居住しているため内部見学不可。外観見学は居住者の迷惑にならないように。
* 文化財指定(以下、国指定登録有形文化財)
** 宮川家住宅母屋
** 宮川家住宅納屋


### 旧吉野家住宅  青梅市

  青梅市教育委員会/旧吉野家住宅(東京指定有形文化財)
  http://www.ome-tky.ed.jp/kyodo/yoshinoke.html

青梅を開拓した代々続く名主の住宅。幕末に建てられた整形六間形の間取り。

名主層になると部屋数が多くなりますね。

名主クラスであっても六間なのか、という気もしますが、青梅のような山間部だと宅地の確保が難しいのかもしれません。

* 所在地:東京都青梅市新町1丁目21番地の9
* 休館日:月曜日(祝祭日の場合は公開し、翌平日が休館日)
** :年末年始
* 開館時間
* 午前10時から午後5時まで(4月~9月)
* 午前10時から午後4時まで(10月~3月)
* 入館料:不明(記載が無いので、おそらく無料と思われる)
*文化材指定:旧吉野家住宅 (都指定有形文化財(建造物))


### 旧宮崎家住宅 (釜の淵公園) 青梅市

  青梅市教育委員会/旧宮崎家住宅(国指定重要文化財)
  http://www.ome-tky.ed.jp/kyodo/miyazakike.html

!!!! 国 指 定 重 要 文 化 財 !!!!

19 世紀に建てられた民家ながら四間取ではなく広間型という古い形式であること。屋根を茅だけでなく杉皮と交互に重ねて葺いていることが特徴的……だそうです。

うーん、見に行きたい。

* 所在地:東京都青梅市駒木町(郷土博物館の隣)
* 休館日:月曜日(祝祭日の場合は公開し、翌平日が休館日)
** :年末年始
* 開館時間:午前9時から午後5時まで
** ※冬期は午後4時までの公開に変更。変更時期については時期が近づいたらお知らせ
* 入場料:不明(記載なし。おそらく無料)
** 隣接する青梅市郷土博物館の入場料は無料
* 文化財指定:旧宮崎家住宅 (国指定重要文化財)


### 旧稲葉家住宅 (青梅市)

  青梅市教育委員会/旧稲葉家住宅(東京都指定有形民俗文化財)
  http://www.ome-tky.ed.jp/kyodo/inabake.html

江戸時代後期に建てられた商家。
まとめ主の感覚としては青梅と聞くと、失礼を承知のうえで正直に言うと、アクセスが不便な場所という印象があります。しかし江戸時代は交通の要衝として繁栄した都会だったんでしょうね>青梅

* 所在地:東京都青梅市森下町 499
* 休館日:月曜日(祝祭日の場合は公開し、翌平日が休館日)
** 年末年始
* 開館時間
* 午前10時から午後5時まで(4月~9月)
* 午前10時から午後4時まで(10月~3月)
* 入場料:不明(記載なし。おそらく無料)
* 文化財指定:旧稲葉家住宅 (都指定有形民俗文化財)


### 福島家住宅 青梅市

  PORTAL TOKYO 東京ガイド 青梅市 福島家住宅
  http://www.portaltokyo.com/guide_tama/contents/c28041fukushima.htm

※※※※※※※※※※
個人所有宅です。特別公開日をのぞき、通常は内部見学不可。外観見学は居住者の迷惑にならないように配慮しましょう。
※※※※※※※※※※

江戸に材木を運んだ筏師の下締めで、この地の名主の福島家の住宅。

17世紀中ごろに建てられたと見られ、六ツ間取りで幕府の役人を迎える式台もあるくらいなので、相当な高級住宅。

建築や改築の記録である棟札も残り、それらを含めて都の有形文化財に指定されているとのこと。出ましたね棟札。これがあるとないとじゃ大違い。記録って大事。

  sava! : 青梅市沢井『福島家住宅』は文化財ウィークの今日までしか見られない四日間限定公開の建物です。
  http://blog.livedoor.jp/sava_avas/archives/7915994.html

ところ狭しと飾られた書画がすごいですね。多すぎて野暮になってるきらいもあるけど、武士の子孫・名主・筏師惣代の自負が感じられます。

* 所在地:東京都青梅市沢井2-720
* 休館日・開館時間・入場料:通常は非公開。例年、秋の文化財ウィークに特別公開日がある(記載がみつからないがおそらく入場無料)
* 文化財指定:福島家住宅 附 棟札1枚・家相図他 ( 都有形文化財 )

### 宇津木家住宅主屋

  宇津木家住宅主屋 文化遺産オンライン
  http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/142058

※※※※※※※※※※
現在も居住中のため内部見学不可。外観見学は居住者の迷惑にならないように配慮しましょう。
※※※※※※※※※※

1892 年、明治中期の建築。かつては杉皮葺きの屋根だったという。

* 所在地:東京都青梅市西分町2-80
* 休館日・開館時間・入場料:個人宅のため入場不可
* 文化財指定等:国登録有形文化財


### 旧市倉家住宅 (五日市郷土館) あきるの市

  旧市倉家住宅 | あきる野市
  https://www.city.akiruno.tokyo.jp/0000000781.html

当時としては珍しくないのかもしれませんが、市倉さん本人が建てた家。

農家ということになってますが(たぶん農業もやってたんだろうし養蚕もやってたみたいですが)、この市倉さん、宮大工でもあったらしく、自分の家を地方寺院の様式で建てちゃったらしいです。

ゆかいじゃのう。

* 所在地:あきる野市五日市920-1
* 休館日:火・水曜日・祝日(水曜日が祝日の場合は木曜日も休館日)
** :年末年始(12月27日~1月4日)
* 開館時間:午前9時30分~午後4時30分
* 入場料:無料
* 文化財指定:旧市倉家住宅 (市指定有形文化財(建造物))


### 森田家住宅主屋 (あきる野市)

  森田家住宅主屋 文化遺産オンライン
  http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/207647

※※※※※※※※※※
個人の所有物のため、内部見学には所有者の許可が必要です。
※※※※※※※※※※

幕末に酒造業を営んでいた森田家の主屋。ほかに蔵や門や板塀が登録有形文化財に指定されています。

内部見学は設定されてない模様。ただし旧米蔵は現在・懐石料理・ギャラリー『燈々庵』になっているので、お客として入れば内部を楽しめることでしょう。

  懐石・ギャラリー 燈々庵
  http://www.toutouan.net/index-jp.html

森田家住宅旧米蔵 文化遺産オンライン
http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/259882

* 所在地:東京都あきる野市小川字小仲633-4
* 休館日・開館時間・入場料:見学施設として公開されていない
**:旧米蔵は改装して懐石・ギャラリー「燈々庵 」の店舗となっており入場可能(祭日を除く火曜定休)
*文化材指定:(以下、国登録有形文化財)
** 森田家住宅主屋、森田家住宅見世蔵、森田家住宅前の蔵、森田家住宅味噌蔵、森田家住宅西蔵、森田家住宅旧米蔵、森田家住宅御看経堂、森田家住宅門、森田家住宅板塀


### 旧小林家住宅 (檜原村)

  旧小林家住宅 | 全国観光情報サイト 全国観るなび 檜原村
  http://www.nihon-kankou.or.jp/tokyo/133078/detail/13307ae2180021944

!!!! 国 指 定 重 要 文 化 財 !!!!

……は見たいけど、これは車をもってない人間には行くの大変だぞ……(最寄駅から バス 55 分 さらに徒歩 30 分)

場所が場所だけに、"東京都から山梨県へかけての民家の関連を知る貴重な建築" だそうです。山梨!出てきちゃったよ甲州が!

立川市の川越道緑地公園にある古民家も「旧小林家住宅」なのでちょっとまぎらわしいですね。

* 所在地:東京都西多摩郡檜原村藤倉4994
* 休館日:不明
* 開館時間
** 10 時~ 16 時( 4 月~ 10 月)
** 10 時~ 15 時( 11 月~ 3 月)
* 入場料:不明(記載なし。おそらく無料)
* 文化財指定:旧小林家住宅 (国指定重要文化財(建造物))
* アクセス:武蔵五日市駅からバス 55 分(藤倉バス停下車)、連絡道を徒歩 25 分

### 蛇の湯温泉たから荘 (檜原村)

  たから荘
  http://homepage2.nifty.com/janoyu-takarasou/index.html

表面に桧皮を葺いた茅葺屋根であるとか、富士型二重兜造りの屋根とか、特色があって面白いです。

江戸末期の建築。温泉の歴史は古いのですが、この建物が最初から宿泊施設だったのか、それとも元は農家かなにかだったのを商売替えしたのか、そのへんがよくわかりません。

  蛇の湯温泉たから荘 文化遺産オンライン
  http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/258552

* 所在地:東京都西多摩郡檜原村字数馬2465-1
* 休館日・開館時間・入場料:温泉であり、見学のみを目的とした入場は不可ではないかと思われる
** 日帰り温泉利用は大人…¥1,000 子供(小学生)…¥700 幼児(3才以上)…¥500 2才以下…無料
** 宿泊は2名以上から
*文化財指定:蛇の湯温泉たから荘 (国登録有形文化財)

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檜原村紀聞―その風土と人間 (平凡社ライブラリー) | 瓜生 卓造 | Amazon
https://amzn.to/2CtuWpI
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## 東京都 島しょ部

### 古民家ゲストハウスいなかや (大島町)
  INAKAYA&YAMAGOYA
  https://inakaya.localinfo.jp/

* 所在地:東京都大島町岡田新開212-1

### たい焼きカフェ&古民家ゲストハウス 島京梵天 とうきょうぼんてん (大島町)
  [公式サイト] たい焼きカフェ&古民家ゲストハウス 島京梵天 とうきょうぼんてん - 伊豆大島 - 東京 - 日本
  https://www.tokyovoneten.com/ja-jp?utm_source=gmb

* 所在地:東京都大島町波浮港6

### 新島村博物館の茅ぶき民家とコーガ石の民家(新島村)
  新島村博物館|施設案内|東京都新島村
  https://www.niijima.com/facility/community/hakubutsukan/

文化材指定はなさそうですが、島しょ部の貴重な住居です。

* 所在地:東京都新島村本村2丁目36番3号
* 休館日:月曜日
** 日曜日が国民の祝日にあたる場合は、翌日休館
* 開館時間:9時から17時(入館は16時30分まで)
*入館料:一般…300円 一般(団体)…200円 児童・生徒…150円 児童・生徒(団体)100円
** 団体は二十名以上
** 学齢に達しない幼児・70歳以上の方、身体の不自由な方は無料
* 文化財指定:おそらくなし


### 前田家住宅外便所(新島村)
  前田家住宅外便所 文化遺産オンライン
  https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/169162

住居ではないし和風建築でもないので、このまとめの趣旨からは完全に逸脱します。
が、「文化財指定されてる便所」というのは非常に面白いと思いましたので。

* 所在地:東京都新島村本村2-3-17
* 文化財指定:国登録有形文化財


### 古民家喫茶中之郷(八丈町)

* 所在地:東京都八丈島八丈町中之郷1642

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日本の島ガイド SHIMADAS(シマダス) | 日本離島センター |本 | 通販 | Amazon
https://amzn.to/2ZGK3oy
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このエントリはまとめ主が実際に訪問したら更新する予定です。

## 一覧

拡張子は.txtですが、中身はカンマ区切りの.csvです。

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