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東京都の古民家(1)23区内の古民家

* 私の NAVER まとめからの転載です。
* 昭和以前の和式古民家のまとめです。明治・大正期の古民家でも洋式建築は入れていません。和洋折衷でも「洋」の部分が強すぎると感じたもの(主観による)は除外しました
* 写真がないやつはまとめ主が未訪問の物件です
* 元は2012~2013頃に作成したまとめなので、情報の古くなってる部分があるかもしれません

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## 見学に際しての注意

* 文化財を守るため、土足禁止や写真撮影不可などの指示には従いましょう
* まだ居住中の民家が居住者の好意で公開・特別公開されているものも少なくありません。建具や内装をみだりに触るのはやめましょう
* 文化財指定されていても、居住者が生活しており非公開の建物もあります。そういう建物では居住者のプライバシーに配慮し、往来からの外観見学にとどめましょう。敷地の中に入ったり、高い位置から覗き込んではいけません

## 23 区 南部エリア(世田谷区・目黒区・大田区・港区)の古民家

### 次大夫堀公園民家園
民家園(次大夫堀公園民家園) - 世田谷区
http://www.city.setagaya.lg.jp/shisetsu/1213/1265/d00122208.html


23区内の民家園では最多の6棟が園内に存在。したがって23区内ではもっともオススメ。

園内では農村の暮らしを再現した行事が頻繁に行われています。まとめ主の訪問時は木挽き・鍛冶・糸紡ぎの実演をしてました。

公園名の由来は、六郷用水を完成させた代官の小泉次大夫に由来。園内には由来の次大夫堀(六郷用水)が残っています。

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* 所在地:東京都世田谷区喜多見5-27-14
* 休園日:毎週月曜日(月曜日が祝日及び休日にあたるときは、その翌日が休園日)、年末・年始(12月28日~1月4日)ただし元日は特別開園
*開園時間:午前9時30分~午後4時30分
* 入園料:無料
* 文化財指定:(以下、すべて世田谷区指定有形文化財(建造物))
** 旧安藤家住宅主屋
** 旧加藤家住宅主屋
** 旧城田家住宅主屋
** 旧秋山家住宅土蔵
** 旧谷岡家住宅表門

### 岡本公園民家園
民家園(岡本公園民家園) - 世田谷区
http://www.city.setagaya.lg.jp/shisetsu/1213/1265/d00122210.html


次大夫堀公園民家園に近いのでいっしょに回るのがおすすめです。
ただ、まとめ主は少々、道に迷いました。

旧長崎家主屋・土蔵・椀木門が園内にあります。

北・東・西を周囲を山に囲まれていながら、南側が丸子川(次大夫堀)に面しているため建物の影になっておらず、都市の喧騒を忘れさせてくれる素晴らしい民家園でした。

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* 所在地:東京都世田谷区岡本2-19-1
* 休園日:毎週月曜日(月曜日が祝日及び休日にあたるときは、その翌日が休園日)、年末・年始(12月28日~1月4日)ただし元日は特別開園
* 開園時間:午前9時30分~午後4時30分
* 入園料:無料
* 文化財指定:(以下、どちらも世田谷区指定有形文化財(建造物))
** 旧長崎家住宅
** 旧浦野家土蔵

### 旧小坂家住宅(瀬田四丁目広場)
旧小坂家住宅の公開のおしらせ - 世田谷区
http://www.city.setagaya.lg.jp/kurashi/106/157/692/d00037029.html

昭和12年(1937)に建てられた和洋折衷の建物。衆議院議員・小坂順造氏の別邸。
岡本民家園から近い。

旧小坂家住宅 - 世田谷区
http://www.city.setagaya.lg.jp/kurashi/106/152/d00128402.html

* 所在地:瀬田四丁目41番21号
* 休園日:毎週月曜日(月曜日が祝日及び休日にあたるときは、次の平日)、年末年始(12月29日~1月3日)
* 開園時間:午前9時30分~午後4時30分
* 入場料:無料
* 文化財指定:世田谷区指定有形文化財(建造物)

### 旧清水家住宅 書院(二子玉川公園・帰真園)
旧清水家住宅書院 - 世田谷区
http://www.city.setagaya.lg.jp/kurashi/106/152/d00128336.html

">明治43年(1910)頃、中根岸(現在の台東区根岸3丁目あたり)に建ったものを、大正8年(1919)に区内瀬田の清水家屋敷に移築したもので、平成25年、現在地に再度移築しています。"

明治期の建築物。

世田谷区の登録有形文化財(建造物)に指定されています。

* 所在地:東京都世田谷区玉川1-16-1
* 開館日:日曜日・祝日・第2月曜日(12月29日~1月3日は除く)
** ※※※ つまり平日はほぼ休館 ※※※
* 開園時間:午前9時~午後4時30分(11月~2月は午後4時)
* 入場料:無料
* 文化財指定:旧清水家住宅書院(世田谷区指定登録有形文化財(建造物))

### 旧三田家土蔵・旧三田家長屋門(深沢二丁目広場)
区立深沢二丁目広場 - 世田谷情報局
http://www.setagaya-joho.com/post/post-539.html

(農家のものとしては)世田谷区に残る唯一の長屋門。周囲には屋敷林(北風から屋敷を守る防風林)も残る。……が、指定文化財にはなってない模様。

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* 所在地:東京都世田谷区深沢2-13
** ※正確な番地不明。深沢2丁目13番の区画の西側。
* 休園日:毎週月曜日(月曜日が祝日及び休日にあたるときは、次の平日)、年末年始(12月29日~1月3日)
* 開園時間:午前9時~午後4時30分
* 入場料:無料
* 文化財指定:なし

見てきました。
もともと深沢二丁目広場は三田家旧住宅を譲り受けた区が公園化したらしく、公園の中心には旧三田家住宅母屋がありました。
しかし、2009 年に不審火で全焼してしまったそうです。

説明板によると明治期に建てられた築120年の建物。世田谷区の建物としてそれほど古いものではないが、江戸時代の様式をよく残していた…と。

4つ間型じゃない、8室も持つすさまじい豪農の家として興味深い建物だったと思われます。

母屋の焼失は残念ですが、長屋門と土蔵、屋敷森が残っています。
とくに屋敷森が残り母屋があった場所がぽっかりとあいているので、聖域にまよいこんだかのような印象を受けました。

管理員の人に火事の原因について
「放火ですか?」
とたずねてみました。
「そう、言われてますけどねえ。警察が犯人を見つけないんで、なんともわかりませんわ」
とのこと。

 >日本式建物火災 http://www7a.biglobe.ne.jp/~fireschool2/d-H2-13-3.html

必ずしも放火とは限らないんでしょうが、関東の古建築の失火件数の高さは異常。やはり人為的なものが多くあると思います。

肝心の古民家の部分が消失してるので、このまとめから除外すべきかもしれませんが、現存していれば区の文化財指定は間違いなし、都指定文化財や国指定文化財でもおかしくないレベルの建物だったということで、まとめに残しています。


### 旧大場家住宅 (世田谷代官屋敷)
世田谷代官屋敷パンフレット - 世田谷区
http://www.city.setagaya.lg.jp/miryoku/1307/1317/1320/d00131362.html

!!! 国 指 定 重 要 文 化 財 !!!

近世中期の上層民家としての旧態を保存されてるということで、住宅建造物としては都内で初めて国重文に指定されたとのこと

屋根裏というかバルコニーのような部分があるのが特徴的。あとは、塀と門とお白州が代官屋敷っぽいかな、と思いました。

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* 所在地:東京都世田谷区世田谷1-29-18
* 休園日:毎週月曜日、祝日(その日が月曜日の場合は翌火曜日も休館)、年末年始(12月29日~1月3日)。ただし11月3日(祝)とボロ市開催日は開館。館運営・工事等の都合により、休館日を変更することがある。
* 開園時間:午前9時~午後5時(入館は午後4時半まで)
** 地域行事「せたがやホタル祭りとサギ草市」(毎年7月)、「世田谷のボロ市」(毎年12月と1月の15日・16日)開催日には、行事終了時刻まで開館。
*入場料:無料
*文化財指定:大場家住宅主屋及び表門(ともに国指定重要文化財)


### 松下村塾のレプリカ(松陰神社)
山口県萩市にある松下村塾の複製。したがって本物の古民家ではありません。

* 所在地:東京都世田谷区若林4丁目35−1
* 開館日:土日祝のみ雨戸開放。荒天除く
* 開館時間:午前9時から午後4時半
* 入場料:不明。おそらく無料。そもそも雨戸解放とあるだけで、中に入れるのかどうかわかりませんでした。
* 文化財指定:なし


### 徳冨蘆花旧宅(都立蘆花恒春園)
都立蘆花恒春園 - 世田谷区
http://www.city.setagaya.lg.jp/shisetsu/1217/1271/d00004248.html

文豪・徳冨蘆花が晩年の二十年間、晴耕雨読の生活を送った住居。

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* 所在地:東京都世田谷区粕谷1-20-1
* 開館時間:9:00~16:00
** ※恒春園区域の開園時間は9:00~16:30、入園無料。
* 入場料:無料
* 指定有形文化財:なし

農家を買い取って移築した三棟の建物で、ある意味、郊外の豪邸であり、やや引くレベル。
トルストイにあこがれて晴耕雨読の生活をここで営んだそうですが、どうみてもベストセラー作家の楽隠居ナンチャッテ農業であって、トルストイが目指したものとはぜんぜん違うような……と感じました。

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### 旧猪俣邸住宅(成城五丁目猪股庭園)
文化財等が保全された 身近な広場|活動拠点紹介|トラストまちづくり事業|一般財団法人世田谷トラストまちづくり
https://www.setagayatm.or.jp/trust/map/pcp/index.html

文化勲章を受章した建築家・吉田五十八氏の設計による昭和42年に建てられた数奇屋造りの建物。古民家と呼ぶにはまだ早いような気がしますが。

* 所在地:東京都世田谷区成城5-12-19
* 休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は次の平日)及び年末年始(12月29日~1月3日)
* 開館時間:午前9時30分~午後4時30分
* 入場料:無料
* 文化財:なし


### 鎌田家住宅 世田谷区
鎌田家住宅主屋 文化遺産オンライン
http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/143638

※※※※※※※※※※
現在も居住中のため非公開。敷地内入場不可。
居住者のプライバシーを侵害しないよう注意。
※※※※※※※※※※

昭和前期の住宅。世田谷区のサイトでは名字や正確な所在地が伏せられていたので、居住者は外観見学も御遠慮を願っていそうな感じです。

* 所在地:東京都世田谷区梅丘1-1473-5
* 休館日・開館時間・入場料:非公開。見学のための設定はありません
* 文化財指定:(以下、国登録有形文化財)
** 鎌田家住宅主屋
** 鎌田家住宅門及び塀
** 鎌田家住宅離れ


### 旧栗山家主屋(すずめのお宿緑地公園)
古民家 目黒区
http://www.city.meguro.tokyo.jp/shisetsu/shisetsu/bijutsu/kominka/
旧衾(ふすま)村の年寄(村で名主の補佐を務めた)だった栗山家の母屋を移築・復元したもの。
江戸中期に建てられたものだそうです。
古民家では年中行事に合わせて節句飾りなど再現しているとのこと。

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* 所在地:東京都目黒区碑文谷3-11-22(すずめのお宿緑地公園内)
* 休館日:月曜日、火曜日(ただし祝日は公開、両日とも祝日の場合は翌日が休館)、年末年始(12月28日から1月4日)
* 開館時間:午前9時30分から午後3時30分まで。
* 入場料:無料
* 文化財指定:旧栗山家主屋(目黒区指定文化財(建造物))

見てきました。月曜にくわえ火曜も休館というのは変化球。

移築の際に茅葺屋根の上に銅板が葺かれたのは法律上の問題とのこと。私はいままで、そういうのは維持費の都合かと思っていたんですが、都市部ゆえの防火対策だったんですね。

高い垣根と透かしの無い板の門にはばまれ、休館日に外観だけ楽しむのが難しい古民家でした。同じ理由で引いた構図で撮れないため、全体像がどうしても魚眼にならざるをえず、残念。

年寄(名主の補佐)ということで、名主には一歩およばない、上農~中農の住居といった感じでした。


### 旧宮野家屋敷(宮野古民家自然園)
宮野古民家自然園 目黒区
https://www.city.meguro.tokyo.jp/shisetsu/shisetsu/bijutsu/miyano_kominka.html

一般財団法人が運営している古民家です。江戸時代からこの地にあった旧宮野家屋敷を整備したものだそうですから、移築・復元ではない純粋な現存古民家。

入園料は必要ですが、区の運営でないから自由度が高いのか、コスプレイヤーのイベントが行われたこともあるようです。

* 所在地:東京都目黒区原町 2-5-8(宮野古民家自然園内)
* 休園日:毎週月曜日・火曜日(祝祭日は翌日休園)
** 夏  期 8月8日~8月17日
** 年末年始 12月26日~1月16日
*入館時間:午前10時~午後3時30分
** 閉園は午後4時
* 入場料:大人 200円 小学生 100円
*文化財指定
** 宮野家主屋(目黒区指定文化財(建造物))
** 宮野家屋敷(目黒区指定史跡)

### 旧小泉家住宅主屋 (昭和のくらし博物館) 大田区
昭和くらしの博物館(旧小泉家住宅主屋)
http://otaku.edo-jidai.com/105.html

昭和の建物で、準和風でもないのですが、徹頭徹尾、民家なので。現在、公園に移築されてる昭和の和風建築は著名人の邸宅が多いので、こういう庶民の家屋が見学できる形で整備されてるのは貴重だと思います。

……入場料 500 円は、ちょっと高いなあと感じますが。

* サイト:昭和のくらし博物館 http://www.showanokurashi.com/index.html
* 所在地:東京都大田区南久が原2-26-19
* 休館日・開館日:
** 祝日をのぞく月~木は休館
** 金・土・日曜日・祝日に開館
** 年末年始については記載なし
* 開館時間:午前10:00 ~ 午後5:00
* 入場料:大人 500円 / 小学生~高校生・友の会会員 300円 / 協力会員 無料
* 文化財指定:旧小泉家住宅主屋(国登録有形文化財(建造物))


### 山﨑家住宅 (大田区)
山﨑家住宅主屋 文化遺産オンライン
http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/185503

※※※※※※※※
内部見学不可。外観見学は敷地の外から迷惑にならないように見学しましょう
※※※※※※※※

* 所在地:東京都大田区西嶺町33-9
* 休館日・開館時間・入場料:内部見学不可のため設定なし
* 文化財指定:山﨑家住宅主屋(国登録有形文化財(建造物))


### 旧朝倉家住宅
渋谷区/重要文化財 旧朝倉家住宅
https://www.city.shibuya.tokyo.jp/est/asakura.html

※※※国指定重要文化財※※※

大賞8年に建てられた、政治家・朝倉虎治郎氏の住宅。
現在は整備されて建物と庭園を楽しめます。
古さではさほどでなくとも、大正期の高級和風住宅としての価値が高い。

純和風ではなく洋室もあり、昭和の和洋折衷住宅の萌芽が見て取れます。

* 所在地:東京都渋谷区猿楽町29-20
* 休館日:月曜(祝日の場合は直後の平日)
** 年末年始(12/29日~1/3日)
* 開館時間:10:00~18:00(11~2月は16:30まで)
** (※入館は17:30(11~2月は16:00)まで)
* 入場料:一般100円、小中学生50円、年間観覧料500円
* 文化財指定(以下、両方とも国指定重要文化財(建造物))
** 旧朝倉家住宅主屋
** 旧朝倉家住宅土蔵

### 大橋茶寮

大橋茶寮茶室葵 文化遺産オンライン
http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/152195

裏千家の東京道場でもあったといいます。
現在は懐石料理の料亭。

だれかの邸宅や別荘がのちに茶室として利用されているものと違い、最初から茶室。

そして 1949 頃の建築で、さして古建築でもない。

これを古民家とするか悩みましたが、茶室とてルーツは民家なので、いちおう古民家として入れました。

大橋茶寮茶室桂 文化遺産オンライン
http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/118464

※※※※※
料亭です
※※※※※

* 所在地:東京都港区虎ノ門5-6-6
* 休館日・開館時間・入場料:見学のための入場設定はないと考えられる
* 文化財指定:(以下、国登録有形文化財)
** 大橋茶寮茶室葵,大橋茶寮茶室如庵写,大橋茶寮茶室守貧庵,大橋茶寮茶室山吹,大橋茶寮茶室桂,大橋茶寮表門,大橋茶寮塀,大橋茶寮不老門,大橋茶寮中門


### 三菱電機高輪荘主屋 港区
三菱電機高輪荘主屋 文化遺産オンライン
http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/137788/2

株で材をなした遠山芳三氏の邸宅を三菱電機が購入したもの。昭和6年の近代和風建築。
洋館・蔵とともに国登録有形文化財だが、内部見学はできないらしい。

所在地:東京都港区白金台2-6-11
文化財指定:三菱電機高輪荘主屋(国登録有形文化財)

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## 23 区 北部エリア(足立区・北区・板橋区)の古民家

### 旧和井田住宅(足立区 都市農業公園)
施設のご案内|足立区 都市農業公園
http://www.seibu-la.co.jp/adachi-agri/guide/

"> 伝えによれば、安永二年<1773年>生れの半兵衛の代に建てられた家屋"
注意深く読まないと 1773 年に建てられたように誤解しがちな文面。

典型的な田の字型(四つ造り)農家。ザ・スタンダード。

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* 所在地:東京都足立区鹿浜2-44-1(足立区 都市農業公園内)
* 休館日:毎月第1・第3水曜日、年末年始(12月28日~1月4日)
** ※第1・第3水曜日が国民の祝日、10/1にあたる場合は翌日が休館日
** ※公園管理のため前記以外に閉館することがある
* 開館時間:9:30~16:00
* 入場料:無料
* 文化財指定(以下、ともに足立区有形民族文化財)
** 旧和井田家住宅
** 旧増野製作所長屋門

立地が農業公園だけに、タマネギやトウキビが干されてるのが良かったです。
あと、土間が゙レンガ敷きになってたり、かまどもレンガになってたり、明治以降の改造が失われてないのも良かったです。
創建当初の姿に戻すのと、現状維持と、どっちが良いかはケースバイケースと思います。


### 旧松澤家住宅(北区 赤羽自然観察公園)
北区指定文化財 旧松澤家住宅附倉屋 || 北区の歴史と文化財
http://www.city.kita.tokyo.jp/misc/history/history/da40.htm

東京都の北部エリアでは、まとめ主のイチオシ古民家です。
囲炉裏がないのがちょっと珍しい。

もともと浮間舟戸の低い土地にあった建物で、囲炉裏があると床上浸水したときの後始末が大変だったためということでした。

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なにより、古民家の前に広がる水田が雰囲気最高でした。シチュエーション込みなら23区内で一番と言いたいくらい。そもそも自然公園としての赤羽自然観察公園が良いです。

* 所在地:東京都赤羽西5-2-34 (北区 赤羽自然観察公園内)
* 休館日:無し
* 開館時間:午前9時30分~午後4時30分(7・8月は午後6時まで)
* 入場料:無料
* 文化財指定:旧松澤家住宅 附 倉屋(北区指定有形文化財(建造物))

### 旧田中家住宅(板橋区郷土資料館内)
郷土資料館 | 板橋区
http://www.city.itabashi.tokyo.jp/c_kurashi/044/044651.html

足立区の旧和井田家住宅と同じく、典型的な田の字型(四つ造り)農家。

やや日当たりが悪いため、かつては茅葺屋根の北側が苔むしていて、それが良かったとも言えるのですが 2010 年に葺き替えが行われました。

桃の節句や端午の節句などに合わせて雛人形や当世具足の展示をするなど、イベントをまめにやってる感じです。さすがに郷土資料館の敷地内にあるだけのことはあります。

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旧田中家住宅へは、いったん郷土資料館の建物を通らねばなりません。郷土資料館は有料展を見ない限り、無料で通り抜けできます。

赤塚城跡のふもとにあり、近くには板橋区立美術館や赤塚万葉・薬用植物園・東京大仏がひしめく、なにげに文化系散歩に向いた場所です。まとめ主はかつて近くに住んでいたので、何度も訪問しました(東京に大雪が降ったあと訪問できたのも、徒歩で行ける圏内に住んでいたため)

* 所在地:東京都板橋区赤塚5-35-25
* 休館日:月曜日(月曜が祝日のときは翌日休館) 
* 開館時間:午前9時30分から午後5時
* 入場料:無料
* 文化財指定:旧田中家住宅(板橋区指定有形文化財(建造物))


### 旧粕谷家(東の隠居)住宅 付宅地

東京都指定有形文化財「旧粕谷家住宅」|板橋区公式ホームページ https://www.city.itabashi.tokyo.jp/bunka/bunkazi/1021975/1004865.html

2015まで居住者がおられましたが、その後、板橋区に寄贈され2018年より公開されました。
それまでも板橋区指定有形文化財、板橋区指定景観重要建造物でしたが、同じく2018年に平成30年3月に東京都指定有形文化財に指定されています。

すなわち移築ではない、創建時からずっとこの場所に建っている古民家という点が貴重であり、魅力です。

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写真はまだ居住者がおられた頃の2013年に撮ったもの。この頃、私は古民家めぐりを始めた頃で、文化財指定されているものは公開されているものだと誤った認識をもっておりました。なのでで、罪の意識なく普通に敷地に入り込み、居住者がいるとは考えもせず、洗濯ものなどを
「管理員さんのものかな?」
などと思いながらパシャパシャ撮ってしまい、居住者の方に怒られてしまいました。恥ずかしい。
このまとめの冒頭に注意書きを書いているのも、これから古民家めぐりを始める人が私と同じ失敗をしてしまわないようにという思いからです。
指定文化財の中には、まだ居住者がいて、居住者の方が善意で貴重な古民家を見学可にしているケースもあります。注意しましょう。

所在地:東京都板橋区徳丸7-11-1
* 休館日:月曜日(月曜が祝日のときは翌日休館) および年末年始
* 開館時間:午前9時30分から午後3時30分まで
* 入場料:無料
* 文化財指定:旧粕谷(かすや)家住宅(東京都指定有形文化財)

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そうだ、古民家へ行こう!: 体験したら味わえる、古民家の魅力ベスト10 | 浅谷 幸作 | Kindleストア | Amazon https://amzn.to/2ZcTYSA
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## 23 区 西部エリア(練馬区・杉並区・中野区)の古民家

### 旧内田家住宅(池淵史跡公園)
旧内田家住宅 (きゅううちだけじゅうたく):練馬区公式ホームページ
http://www.city.nerima.tokyo.jp/annai/rekishiwoshiru/rekishibunkazai/bunkazai/bunkazaishosai/b1901.html

明治 22 年代に建てられた農家。平成 22 年に現在地へ移築。
22 年つながり?

創建も移築も比較的あたらしい古民家(矛盾した言い方)ですね。

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ガラス戸が多用されているのが、明治以後の建築という感じですばらしいです。
石神井池周辺も石神井城跡をはじめ、史跡が多くて文化財ウォークに向いた場所です。
それにほら、石神井池と言えば究極超人あ~るのゆかりの地としても楽しめますし。

* 所在地:東京都練馬区(石神井町5-13、区立池淵史跡公園内)
* 休館日:休館日 月曜日(祝日の場合は翌日が休館) 12月29日~1月3日
* 開館時間:9時~18時
* 入場料:無料
* 文化財指定:旧内田家住宅(練馬区指定有形文化財(建造物))


### 旧篠崎家住宅・旧井口家長屋門(杉並区立郷土博物館)
古民家 長屋門
http://www2.city.suginami.tokyo.jp/histmus/info/house.asp

旧篠崎家住宅は三間取り広間型。江戸中期までは一般的な間取りだったそうですが、江戸後期に建てられた農家なので、保守的だったというか時代遅れ気味というか。

現存または復元された古農家は、やはり江戸後期に一般的だった四間取りが多いので三間取りは珍しいように思えます。

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まとめ主は日没寸前に訪問したため、内部が暗すぎてあまり良い写真が撮れず、印象が薄いです。むしろ杉並区立郷土博物館の常設展が面白かった記憶があります。

* 所在地:東京都杉並区大宮 1-20-8(杉並区立郷土博物館内)
* 休館日:毎週月曜日・毎月第三木曜日(祝日と重なった場合は開館、翌日休館)
** 12 月 28 日~ 1 月 4 日
* 開館時間:午前 9 時~午後 5 時
* 入場料(観覧料):100 円
** 中学生以下は無料
** 20 名以上の団体  1 名 80 円
* 文化財指定(以下、どちらも杉並区指定有形文化財(建造物))
** 旧篠崎家住宅主屋
** 旧井口家住宅長屋門


### 茶室「林丘亭」 (柏の宮公園)
杉並区 施設案内 - 柏の宮公園茶室
https://www2.city.suginami.tokyo.jp/map/detail.asp?home=H05323

酒井忠勝が小堀遠州に命じ造営したものと伝えられている…そうですが、事実なら国重文級なのでは。区指定文化財にもなってないので、ちょっとまゆつば。

* 所在地:東京都杉並区浜田山 2-5-1 (柏の宮公園内)
* 休園日:12月29日から1月3日
* 使用時間:午前9時から午後5時
** 茶室としての利用は申請が必要で有料。外観見学なら無料。
* 文化財指定:なし

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見てきました。茶室利用でない人は茶室から5mくらいのところまでしか近づけません(涙)
武蔵野の趣を色濃く残す柏の宮公園の南斜面の木々の中に建つ様はすばらしかったです。
正直に言って、建物以上に周囲の樹木の躍動感・生命感が良かった。


### 旧角川源義邸宅(角川庭園)
杉並区立角川庭園 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%89%E4%B8%A6%E5%8C%BA%E7%AB%8B%E8%A7%92%E5%B7%9D%E5%BA%AD%E5%9C%92

角川庭園は遺族から寄贈された角川書店創設者・角川源義氏の邸宅を整備し庭園化したもの。
邸宅は「幻戯山房~すぎなみ詩歌館~」と名付けられ貸室として利用されています。

1955年(昭和30年)に建てられた昭和の日本家屋。
なお、国の登録有形文化財です。

* 所在地:東京都杉並区荻窪 3-14-22 (角川庭園内)
* 休園日:毎週水曜日、12月29日から1月1日
* 使用時間:午前9時から午後5時 
** 茶室としての利用は申請が必要で有料。外観見学なら無料。
* 文化財指定:旧角川源義邸宅(幻戯山房~すぎなみ詩歌館~)(国の登録有形文化財)


### 細井家住宅主屋
細井家住宅主屋 文化遺産オンライン
https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/243575

幕末に建てられ、1938・1954 に改装された。
国登録有形文化財。

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現在も居住中と思われます。敷地の外から居住者の迷惑にならないように外観のみ見学しましょう
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* 所在地:東京都中野区上高田3-6
* 開館日・開館時間・入場料:現在も居住中の可能性が高く、敷地内は入場不可と思われます。
* 文化財指定:国登録有形文化財

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## 23 区 東部エリア(江戸川区、江東区)


このエリアの古民家の残りは少ないようです。

### 一之江名主屋敷
史跡 一之江名主屋敷 江戸川区 文化財・史跡
https://www.city.edogawa.tokyo.jp/e_bunkazai/bunkazai/nanushi-yashiki/index.html

安永年間(1772年から1780年)に再建された、都内の古民家でも、もっとも古い部類の(←あいまい表現)農家。
再建ということは、さらに古い形式を継承してると考えられます。
この地域の中世土豪の様式だそうで、濠を備えており半農半士の屋敷といった感じです。

画像13

曲り家造りは 23 区内では他に類のない珍しい構造だと思います。

土豪の居館なので、堀や土塁があり、城クラスタの注目度が高い古民家です。

しかし個人的な感想では、ここは低湿地であるため、武士ではなくとも水害対策として土塁と排水路である堀を作るだろうと思いました。濠と土塁があるからといって、防衛を考慮した形式――城や陣屋に準ずるもの――と断定するのは勇み足ではないでしょうか。
一之江に新田を開拓した堀田調所(のち田島姓)は、もと豊臣家臣です。関ケ原後、関東に下って一之江の新田を開拓し名主になったと伝わります。
してみると木曽三川河口の湿地帯で名高い輪中のノウハウを、この荒川河口の低湿地帯で用いたと見るべきであって、一之江屋敷は武家居館というよりは、ガチで武士をリタイヤして帰農した人間の住居でしょう。
なにより、関ケ原に破れた元・豊臣家臣が東国にくだった人物です。徳川の喉元で戦闘を見据えた郭を築くなど、ケンカ売ってるようなものです。命知らずか、という。ありえません。
名主として身分は武士相当で、居館も応接の用に使える武士居館の形式だったとは思います。農民一揆に備えた門もあったかもしれません。世田谷代官屋敷のように。
しかし、土塁と濠が戦闘を見据えたかどうかの判定は慎重でありたいと思います。なぜなら世田谷代官屋敷や、同じく豊臣方の残党が帰農した駒込名主屋敷には大きな土塁や濠の遺構がないからです。

* 所在地:東京都江戸川区春江町2-21-20
* 休園日:毎週月曜日。12/28日~1/8
** 臨時休館あり詳しくは文化財係へ電話
* 開館時間:10:00~16:00
* 室内利用:主屋の「オクザシキ」と「ツギノマ」が有料で利用可。ただし一般公開されているため使用中にも見学者が訪れる
* 文化財指定:一之江名主屋敷(東京都指定史跡)(江戸川区指定史跡)(江戸川区登録文化財)


### 旧大石家住宅(仙台堀川公園)
トップページ/施設案内/文化施設/記念館・資料館・科学館等/旧大石家住宅
https://www.city.koto.lg.jp/sisetsu/13400/13472/16767.html

水害時に備え、屋根裏を大きくとっているそうです。

解体時、移築復元時の記録映画があり、申請すれば借りられるそうです(ウェブで公開しちまえよ、と思わないでもない)

画像14

近くにマンションのある古民家は少なくありませんが、ここまで団地やビルに囲まれてるのははじめて見たかも。すごい。

残念ながら初訪問時は平日(休館日)だったため、内部は見られませんでした。

平入り(棟に対して平行な側に出入り口がある)ながら、
縁側が妻側にあるのは、東京都の近世古民家では少数派なように思えます。

のちに開館しているときに訪問したら、地元のご老人方のシルバーワークを兼ねた寄り合い所みたいになってて、いろいろと興味深い話が聞けました。

フルイイエイエ>大石家住宅 | ブログ桝席
http://www.masuseki.com/wp/?p=24#ooishike

大石家は海苔養殖と紙漉きもやってた兼業農家だったようです。

* 所在地:東京都江東区南砂 5-24 地先
* 開館日:毎週土曜日・日曜日・祝日 ※年末年始(12月27日~1月5日)をのぞく
** ※仙台堀川公園自体に入場日の設定はなさそうなので、外観見学だけなら通年いつでも可、だと思います。
* 開館時間:午前10時~午後4時
* 入場料:無料
* 文化財指定:旧大石家住宅(江東区指定有形文化財(建造物))

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## 23 区 中央エリア(中央区・文京区・台東区・墨田区・千代田区)

###よし梅芳町亭
よし梅芳町亭 文化遺産オンライン
http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/168202/2

※※※ 料亭です ※※※

昭和前期、関東大震災後の復興期に建てられた和風建築。

* 所在地:東京都中央区日本橋人形町1-5-2
* 休館日・開館時間・入場料:料亭のため見学のみ目的の利用は不可と思われます
** よし梅 芳町亭    http://www.yoshiume.jp/yosicho.html
** 定休日:土・日・祝日
*文化財指定:国登録有形文化財

### 高木家住宅(駒込名主屋敷)

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現在も居住中のため内部見学不可。外観見学は敷地の外から居住者の迷惑にならないように見学しましょう
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文京区 駒込名主屋敷
http://www.city.bunkyo.lg.jp/bunka/kanko/spot/shiseki/nanushi.html

大坂の陣豊臣方の残党の高木家の屋敷。
豊臣に与した人間が将軍のお膝もとに亡命というのも面白いし、またそのような人間に幕府が名主の地位を許し武士相当の扱いをしたというのも面白い。一之江名主屋敷もそうでしたが、関東の土地開発・都市建設に役立ちそうな人材なら積極的に採用したんでしょうかね。

享保2年(1717)築と伝えられるこの建物は、現在も居住者がおり見学は外観のみとなっています。

* 所在地:東京都文京区本駒込3-40-3
* 見学:現在も居住者がいるため外観見学のみ可
* 文化財指定:駒込名主屋敷(都指定史跡)


### 旧伊勢屋質店(永瀬家) 文京区
文京区 旧伊勢屋質店
https://www.city.bunkyo.lg.jp/bunka/kanko/spot/shiseki/iseya.html

樋口一葉が生活が苦しくなるたびに通ったという。
明治 20 ~ 43 年にかけて建てられた見世・座敷・土蔵。

文京区 樋口一葉ゆかりの旧伊勢屋質店公開
http://www.city.bunkyo.lg.jp/bunka/kanko/event/matsuri/iseya.html

* 所在地:東京都文京区本郷5-9-4
* 開館日:金曜日・土曜日・日曜日
** このうち年間60日程度公開。年末年始、大学行事日等を除く
** 一葉忌(11月23日)も内部公開
* 開館時間:12時00分~16時00分(最終入場は15時30分)
* 入場料:無料
* 文化財指定:(以下、すべて国登録有形文化財)
**旧伊勢屋質店見世、旧伊勢屋質店奥座敷、旧伊勢屋質店土蔵


### 旧成瀬仁蔵住宅(日本女子大目白キャンパス)
成瀬記念館分館 | 成瀬記念館 | 日本女子大学
https://unv.jwu.ac.jp/unv/about/naruse_memorial/naruse_memorial_branch.html

目白キャンパス内、成瀬記念館の分館

* 所在地:東京都文京区目白台2-8-1(日本女子大目白キャンパス)
* 開館日:ウェブサイトで告知 https://unv.jwu.ac.jp/unv/about/naruse_memorial/naruse_memorial_branch.html (要予約)
** オープンキャンパスおよび学園祭の日は予約不要で見学可
* 開館時間:13:00~15:30(16:00閉館)
* 入場料:記載なし
* 注意事項:素足での入場は不可のため、靴下を持参すること
* 文化財指定:旧成瀬仁蔵住宅(文京区指定有形文化財 )


### 旧吉田屋酒店(下町風俗資料館付設展示場)
下町風俗資料館付設展示場(旧吉田屋酒店) 台東区ホームページ 
http://www.city.taito.lg.jp/index/shisetsu/bunkashisetsu/kuritsu/kyuyoshidaya.html

明治43年築。わりかし新しい。

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下町風俗資料館
http://www.taitocity.net/taito/shitamachi/husetsu.html

* 所在地:東京都台東区上野桜木 2-10-6
* 休館日:月曜日(祝日と重なる場合は翌日)
** :年末年始(12月29日~1月3日)
* 開館時間:午前9時30分~午後4時30分
* 入場料:無料
* 文化財指定旧吉田屋酒店(台東区指定有形文化財(建造物))

### 旧市田邸
たいとう歴史都市研究会
http://taireki.com/ichidatei/index.html

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居住者がおられます。外観見学は居住者の迷惑にならないように見学しましょう
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明治も終わりに近い 1907 に築。

画像16

2階がシェアハウスとして利用され居住者がおり、1階の一部が文化活動に活用されているとのこと。

市田家住宅主屋 文化遺産オンライン
http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/140878

* 所在地:東京都台東区上野桜木1-6-2
* 休館日・開館日・開館時間:不明
** 文化事業に活用されている一階部分へ見学を目的とした入場ができるのかどうか、サイトに記載なし。外観見学のみ可だと考えておくのが無難だと思います。
** 私が訪問したときも、内部見学ができるような雰囲気ではなかったです。内部が見たい場合は、以下の文化活動としての利用を申し込むべきでしょう
* 利用料:不明
** 文化活動に1階8畳・6畳のお座敷、流しが有料で利用可能。要問い合わせ。
* 文化財指定:(以下、国指定登録有形文化財)
** 市田家住宅主屋、市田家住宅蔵、市田家住宅表門


### 旧小山家住宅(立花大正民家園)
ごあんない 墨田区公式ウェブサイト
http://www.city.sumida.lg.jp/sisetu_info/siryou/tatibanataisyou/goannai.html

名主を務めたこともある小山家の住宅。大正6年築。古民家としては新しい。

田の字型(四つ造り)を受けつく農家の建物でありながら、町屋風の特色もある。日本の近代化の過程をあらわす貴重な建物と言えましょう。

* 所在地:東京都墨田区立花 6-13-17
* 休館日:月曜日(祝日に当たるときは翌日)、第4火曜日(祝日に当たるときは翌日)
* 開館時間:午前9時から午後5時
* 入場料:無料
** 有料で会合などに利用可能。申請が必要。貸切にはできないようです。
* 文化財指定:旧小山家住宅(墨田区指定文化財)


### 遠藤家旧店舗・住宅主屋(神田の家)(宮本公園)

江戸時代から続く材木商・遠藤家の旧店舗。
昭和2年築。
一度は府中に移築されたものの、2008 年に神田の宮本公園内に再移築された。

井政(遠藤家の屋号)が建物でカフェを運営している。

また、江戸文化を始め、文化継承に尽力している人限定で部屋を展覧会や撮影などに利用できる(有料)。

* 所在地:東京都千代田区外神田2-16 宮本公園内
* カフェの休業日:土・日・祝日
* カフェの営業時間:11:30〜16:00
* 文化財指定:遠藤家旧店舗・住宅主屋(千代田区指定文化財)

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続き(23区外)の古民家は後日

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