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『ストリートダンス/TOP OF UK』本物のダンサーによる圧巻のパフォーマンス

『ストリートダンス/TOP OF UK』☆☆☆
ダンスシーンがすごい!目を見張る圧巻のパフォーマンス!
というわけで、☆3です。

ジャンル的な言い方をすれば「青春ダンスストーリー」という感じでしょうか。物語の内容よりもダンス、とりわけストリートダンスに関心がある人なら観たらオモシロいんじゃないですか。自分は特にダンス経験者でもなく、ストリートダンスに関心持っているわけではないですが、純粋にパフォーマンスとしてダンスのすごさがオモシロかったです。映画として、それが見せ場でありOKの映画。

ジャッキー・チェンをご存知の方には分かると思うのです。
彼の映画、オモシロいですよね。格闘や訓練シーン。
ストーリーなどは2か3の次、、、、つじつまとか、そんなこと気にしないで観てしまう。それでいいんですよね。
これも、そういう感覚で観て楽しむ映画です。

出演の主要キャストはもちろん俳優さんですが、本物のダンサーやダンスパフォーマンスチームが出演していて、それが見事。見る価値大いにあり!

ダンス映画が多くある中で、シリーズになっているものもいくつかあります。タイトルが似ているものも多くてごっちゃになってしまうんですよね。それをデメリットともせず、単刀直入に「ダンスの映画だぜ!」と突っ切ってしまう潔さ。すべてはダンスパフォーマンスが優れていればいいのです。


しかも、人物キャラクターがみんな個性的で良い。
主役のカーリー役の人はアイドル?ってくらいに可愛いし、親友役の長身スレンダーの人もめちゃいい。
バレエダンサーなのにストリートダンスのチームに巻き込まれてしまう面々もとても魅力的。
ストリート未経験のメンバーに各種のダンスを実演で教えてあげるシーンがあって勉強にもなるなと思ったりもしました。

今作は本物ダンサーによるストリートダンスの迫力が最大の魅力です。
今観ても全く古さなど感じず、現在でも通用するんじゃないかと思う洗練された迫力満点のダンスパフォーマンス!(私はダンスは素人ですが笑)

が、それもさることながら。バレエスクールの生徒とストリートダンサーが組むことになるというのがミソです。
まったくジャンルの違うダンス。姿勢も動きも感覚もぜんぜん違っている異世界の融合。価値観や習慣の違いを認め合って、問題を克服して同じ目的に進んでいくところがよいと感じました。ダンスに限らず他にも通じるメッセージとしてあると思える良作ともいえます。

『ストリートダンス』は2作作られました。
初作がこれで2010年。サブタイトルに「TOP OF UK」とある通り、舞台はロンドンです。ストリートダンスの大会のUK代表の座を競う物語です

2012年に続編が作られています。
続編『ストリートダンス2』は舞台がヨーロッパの大会となっています。英・独の合作。監督は前作と同じなので、テイストが変わることなく安心して観れるのではないでしょうか。まだこちらは観ていません。
1作目のエディ(パン屋のバイトの男の子)が引き続き出ているようです。
実は彼ジョージ・サンプソンこそ本物のダンサーさんです。続けての出演も納得ですね。

2作目には今や俳優としても有名になりましたが、ソフィア・ブテラがヒロインとして登場するようです。『キングスマン』の足が剣になっている殺し屋の役のひと。彼女もダンサーさんですから、踊れるわけで、すごく期待しています。

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蛇足ですが。。。
ストリートダンスを題材にした映画です。今は学校でもダンスが必須科目になるなど、学生といわず小中学生にも興味のあるところかもしれませんね。
家族団らんで観ることを考えている親御さんもいるかと思いますので一応書いておきます。

基本的に健全な映画です。(暴力・残虐なし)
夜のクラブのシーンがあります。(ダンス映画にはつきものですね)
キスシーンがあります。(官能的でないフツウのロマンス的な)
シチュエーションからセックスを想像させる会話がありますが絵として現れる画面にはそれほど露出はなくイメージ的なものです。

概して健全な青春ドラマな感じです。少し気恥ずかしいかもしれませんがよほどウブでないなら小学生でもOK(ちょっとオマセさんなら)な映画と思います。(なお、昨今の状況を考えると衛生面では問題を感じる部分はあるかもしれませんがそこは10年前の製作ということで。。。)


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