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【DAY4】英語学習を続けられる人、諦めてしまう人

どうも、お坊さん英語講師のみっちーです。

今日の記事のタイトルは、「英語学習を続けられる人、諦めてしまう人」です。英語勉強はして見たけど続けられない。という人のための記事になります。これを読むと、自分の言語習得におけるモチベーションの維持や、教える立場の人はどうやったらやる気を引き出せるのかについて理解することができます!!

外国語習得における動機付けはとても難しいですよね。特に日本という国は、英語を使わずに生涯を終えることが可能なくらいモノリンガル(単一言語)社会です。そのような状況の中で、言語学習に本気になって最後までやり遂げられるのは本当に一握りだと思います。

今日はそんな、クラッシェンという人が提唱した動機付けに関わる「情意フィルター」(英語でaffective filter)という概念について説明していきます。

今英語を勉強している方は特に一緒に考えて見てください!

英語を勉強していて「めんどくさいな」とか「いまいち継続できないな」と思うのはなぜでしょうか?

「退屈だ」「思ったようにできるようにならなくてイライラする」「漠然と本当にできるようになるかわからない不安」「自信がない」、、、、等々

色々あります。何より明日までにやらねばならないというくらいの必要性が感じられないというのも一つの大きい要因でしょうか。

これらが全て情意フィルターです。いわば心理的な言語学習に対するハードルですね。

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言語を習得するには、前回の記事でも書いた通り、何よりインプットとアウトプットが大切です。情意フィルターが高いとインプットされた情報を脳の言語処理をする部位に到達するのを妨げてしまうという理論です。つまり、言語学習に対するマイナスの思考は、学習者の効率的な言語習得を妨げてしまいます。また、そのようなふるいにかけられた情報を使ったアウトプットももちろん質が高いとは言えません。結果として、言語習得の一番大切な二つの軸、インプットとアウトプットがしっかり機能しなくなるのです。

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上記図の出典:山本千波. (2014). 情意領域を主眼とした第二言語習得における教授法について. 筑波大学留学生センター日本語教育論集, (29), 233-244.

クラッシェンのこの理論は学習者の「こころ」を言語習得成功の要因とした仮説を立てたという点において、新しい発想でした。

中高生にとって、「英語の授業がいやだ」という気持ちだけで、十分生徒の英語力向上に悪影響を与えているのです。なので、僕自身は一番大切なことは、たくさん演習させることでもなく、強要することでもなく、英語を好きになってもらうことが彼らの将来的に一番大切だと思います。そして、教師(または講師)として、その目的に向かって生徒一人一人に何をしてあげられるか考えるべきだと思います。中高生は、3年ごとで一つ受験という区切りを迎えます。でも、そもそも、英語はそんな短い期間で価値を測れるものではないです。これは、なぜ日本人は英語が話せないのか?という問題にも直結すると思います。ただでさえ、インプットとアウトプットの機会が少ない国内でさらにその質を悪化させてるのは今の英語教育でしょう。もちろん、それを問題視する教員はいるとは思いますが、現実では迫ってくる受験。板挟み状態の教員も多いのではないでしょうか。英語ができないのを学習者のせいにする時代はもう終わったのです。教える側はしっかりとした責任を認識するべきです。

さて、話が少しずれてしまいました。教育のことを語ると一生話してしまう正確なので、めんどくさい時は飛ばし読みしてください笑

特に、TOEICを勉強したり、受験英語をやっている中で大きな要因になるのは、「間違い」の取り扱い方です。言語学習をしていれば必ず「ミステイク(間違い)」をします。

リーディングやライティング、スピーキング、リスニングは全てそうですが、間違わないようにしなきゃという不安が伴っていませんか?

一つの大前提は、言葉の勉強は「間違ってなんぼ」です。日本語だって、間違いながらできるようになってきたはずです。特にネイティブと話す時、自分の英語間違ってないかな?とかちゃんと聞き取れるかな?というネガティブなことを考えながら話していると全く楽しくないですよね?笑それに言語習得にも悪影響です。

僕の実体験ですが、留学に行って、初めの頃はものすごく、自分の文法や発音を気にしたり、リスニングで全て聞き取らなきゃと身構えてしまう時期はありましたが、楽しくコミュニケーションをしようと思って細かいことを考えるのをやめてから一気に英語でのコミュニケーションの幅が広がったような気がします。

学校では「減点」されてしまうのでどうしてもそれが、言語習得のあらゆる面において情意フィルターを高くしてしまってるのだと思います。

向上心が高すぎる人も要注意です。自分を追い込みすぎて、英語を話すことがネガティブな要因にならないように注意してください。

そして続けるモチベーションを作り出したり保つ一つの要因として、情意フィルターを低くしておくことがあげられます。最後に、その方法をいくつか例示して今回の記事を締めくくりたいと思います。

1. 自分が英語ができるようになってしたいことをできるだけ多く持っておく。

一人で英語圏に住む、字幕なしで映画を見る、洋楽を歌えるようにする、英語を使った仕事をしたい、国際結婚したい等々ポジティブなものであればなんでもいいです。

2.小さな成功体験をたくさん作る

「やればできそう」という感覚は情意フィルターを下げるきっかけになります。なので、小さな目標をたくさん持っておくのは大切で、それを達成するということがとても大事なります。

3.再現性を確保する

「次からこうやったらできる。」という再現性が自分自身にあるかどうかも大切な要因です。

4.不安要素を限りなく少なくする。

「不安」は特に日本人が英語学習において感じやすいものなので、不安を感じた時なるべくポジティブなものに変換しましょう。例えば、「間違い」はできるために必要なんだ!日本語だって間違えるし。など、、、

今日の記事のまとめ

情意フィルターは心理的な言語学習に対するハードルのようなもの。情意フィルターが高いとインプットされた情報を脳の言語処理をする部位に到達するのを妨げてしまう。情意フィルターを低くするためには4つの方法がある。

今日も読んでいただきありがとうございました!

コロナウィルスによる収入の途絶、、、大学院に関わる学費・生活費は全て自分で負担しているので、なかなか厳しい時期を過ごしています。活動を続けるためにお力添えいただけると嬉しいです!