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お金とは何か。

昨年の夏に書いたこの記事

この記事にあるように

「物理的な豊かさを求める時代から精神的な豊かさを求める時代」

という時代の変化を調べている。調べてる?その感覚を掴むように努力している。
で、あれから一年経って、どうやら他の言葉でも置き換えられているようだ。

「モノ売りではなくコト売り」
「モノからサービスへの価値へ!」
「モノ消費からコト消費へ」

コト消費とはうまい言葉を考えたもんだ。
意味はこう、「コト消費とは、商品やサービスを購入することで得られる体験や経験に価値を置く消費行動」
なかなか分かりやすい。

そもそもなんでこんなことを考えてるのかというと、感覚的に、
このままずっと今の会社が続いていけるだろうか?
WEBなどの制作を続けてお金を稼げるだろうか?
という不安の側面と、SDGsや気候変動などどうやらなにか社会的な運動を良く目にするようになったからだ。

コト消費、そんなことを自分の周りに置き換えてみるとやはり、気がつくことがある。
まさに、クラウドファンディングとかもそうだと思う。儲かるからとか、便利だから、それが欲しいからとかだけではないことに、みんなクラファンにお金を払っているはずだ。
1番は「応援したい」という気持ちでお金を払っている人が多いはずだ。少なくとも自分の周りはそういうことが多い。
既に"その価値"にお金を払っている人はもう多くいるだろう。

NFTもまさにそうだろう。
なぜデジタルデータにお金を払うのか。
まさに価値を所有するということだからだ。
日本で流行らないのはまだその考え方が浸透していないからかもしれない。どちらかというとブロックチェーンという仕組みに価値を見出そうとしている気がする。


そこでお金について考えてみる。
お金や企業の利益、給料とはなんだろうか。
お金は欲しい。
みんなそう思っている。
そして、会社で働くということは、お金を稼ぐということだ。
そうやって学校で習ってきたし、20代の俺は「好きな事でお金を稼ぐ」ってことが人生の目標だった。
正直にいうと、もう何年も好きな事でお金を稼いでいる。しかも住みたかった山梨に移住も出来ている。そう、もう20代の頃に自分が描いていた目標は既に達成しているのだ。

ただ気がついていなかったことがある。
お金を稼ぐって無限なのだ。
ちょっと前の俺はそんなことに違和感を感じることはなかっただろう。
だってお金は多ければ多いだけいいじゃん。
と。
これはハイライフ八ヶ岳の一環で川嶋さんにSDGsに関する動画を作らせてもらった時に聞いた話だ。
全ての人がそうではないけれど、年収500万を目指して働いてきた人は、500万を達成したら次は800万を目指す。800万を達成したら、次は1000万を目指す。1000万を達成したら2000万を目指す。
アパートに住んでいた人が次はマンションに住む。マンションに住んだら次はタワマンに住む。タワマンに住んだら海外に住む。
そう、人の欲望は無限なのだ。
それはそれで全然良いのだけど、ここで大事なのは、「その目標を達成し続ける自分は幸せなのかどうか」ということだ。先日書いた記事に従えば、「精神的な豊かは満たされているか」ということだ。

これを自分の仕事に置き換えてみる。もう20年制作をやっているからなんとなく分かるけれど、自分の仕事は基本的に労働時間に比例して売上が立つ。つまり、たくさんお金が欲しければたくさん時間を費やすしかないのだ。多分、大体の仕事はそうだと思う。いくら効率化や単価を追い求めても、これも同様に無限であり結局は時間に比例する。だからお金を追い求めると、俺は24時間必死に働くことになるだろう。しかも死ぬまで。
果たしてそれで俺は幸せだろうか。

何が大事なのかというと、まずは、自分の幸せとは何か、精神的な豊かとは何かを見つめ直し、それに必要なお金はどれくらいなのかを把握することが大事なのだ。

会社も同じだと思う。先日マーケティングをやってる岩井さんが、ブランディングやPRをする上で、その会社の価値を再確認するところからスタートすると言っていた。お金が目標ではないのだ。会社の価値を伝えることが目標なのである。結果、お金が売上として入る。
卵が先か鶏がが先か、と思うかもしれないがそれは違う。
これからの時代は、価値を伝えないと、それに見合ったお金が入ってこないからだ。
誰もお金欲しいんでこの商品買ってください!という人いないだろう。

そう、ちょっと話がズレたが、お金を稼ぐということが目標になってしまってはいけないということだ。それは一人の人生においても、会社においても。

お金は、そもそも何かを交換する道具に過ぎない。
望郷太郎という漫画にお金が生まれる瞬間が分かりやすく描かれているので是非チェックしてみると良い。


そう、お金は何かの対価として支払われるものだ。
給料とは労働に対する対価だ。
そして、これまでの話を通して考えると、
「コト売というように価値に対してお金が支払われる」
ということだろう。
そんなことを調べてたらこんな本にたどり着いた。

「お金は他者に提供した“価値”の対価」西野亮廣『新・魔法のコンパス』

今度読んでみよう。

そう、何が言いたいのかというと、何度も言うが(自分に言い聞かせてる。。)
お金は"何か"の対価であるということ。
その何かが、精神的な豊かさ、すなわち人の幸せに直結しているような嬉しいものであるべきだということだ。

だから何かを買う時、一度踏みとどまって、その金額は対価として正しいのか考えてみるとか、逆に俺がWEB制作の依頼を受ける時、対価として適切なものを提供出来ているか、またハイライフなどのイベントも同じだ。イベントに来てもらってちゃんと価値を提供出来ているか、そう考える必要があるだろう。

ちなみに最近、WEBの仕事をお金じゃなくて、物々交換と言ってお金じゃない物で支払ってもらったりしている。
そうするとね、お金って何かの対価ってことが分かりすくてオススメだよ。

※写真は最近、豊鮨で食べたポテトフライ。びっくりするほど本当に美味しくて、多分500円くらいだったけど、その感動を考えると3000円くらい払っても良いと思う。

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