酒は飲んでも飲まれるな、と。


私はお酒を飲む場所がだいすきだ。
友達と飲みに行くお酒も、1人で飲みに行くお酒も、
なんならその1人で行って知らない人と仲良く飲なって飲むお酒も、
お正月におじいちゃんと飲むお酒も、
お酒を飲むのが好きなので朝、起き抜けで飲めるほどだ。

しかし、私の両親はとてつもない下戸である。
両親が酒を嗜んでいるところはほぼほぼ見たことがなかったし、飲まないから家にお酒もなかった。

義両親の家でご馳走になったとき、義両親の2人が発泡酒の缶を開けたときびっくりしたほどだ。
親という生き物はお酒を飲まないものだと思っていた。

ただ父がお酒を飲んだのを見たのは遡ること8年前の夏、
私の結婚式の席で父は飲んでいた。しかも結構。
ベロベロに酔って普通に恥ずかしかったし自分の実家の人たちを義両親に見せたくなかったから結婚式は本当にしたくなかった。
実際、父は酒で失態を。母は顔合わせの時に失態を。
弟は2人いるが上の弟なんて私の結婚式なんてめんどくさくて行きたくないのか欠席した。
唯一まともだったのは下の弟だった。
異常な家庭環境で育ったはずなのに下の弟だけは普通である。

話は戻るが私はお酒が大好きなのでたまについ飲み過ぎてしまい二日酔いになる。アラサーなのにお恥ずかしいが飲み会という楽しい場所が好きだ。
楽しいとお酒も進む。いつの間にかテキーラのショットを持っている時もある。

両親共に下戸なのに私は何故かそこらへんの女より酒に強い。
不思議だ。

でも最近になって気付いてしまった。
私が何故お酒を飲むのが好きなのか。

これはやはり悲しい異常な家庭環境に起因する。

別記事でも記したが、父は経済的DVのくせに無職、モラハラでありいつ不機嫌のスイッチが入るかわからない。
味の濃いラーメンやジャンクフードを好む父で私が食べきれず残してしまうと店内中に響くくらい怒鳴りつけてくる。

私は食事の場所が好きではなかった。
父がいると緊張して少食も加速した。

なので家族と出かけることばかりだった小学五年生までは私は痩せ型だったのだ。

六年生から完全に父と確執ができ、食卓を囲むことも出かけることもなくなったからかご飯を食べるのが楽しくなり太った。

さて、
お酒を飲む場所というのは楽しいところなのだ。
居酒屋なんてのは学生が楽しそうにレモンサワーを飲んでいるし、
社会人は労働からの解放で嬉しそうにハイボールを飲み干すし、
カップルはカップルでいるだけで楽しそう。カシオレでもそりゃ酔えちゃうね。

私が子供の頃に叶うことのなかった楽しい食事の場所がお酒を飲む場所に存在したのだ。
だから私はお酒を飲むのが大好きです。
私はアラサーになってまで、幼少期の自分の為に楽しさを必死に体感しようとしているのです。

お酒を飲み過ぎて失敗したことはたくさんあるけど私は私のために飲むのを辞めません。

お酒は楽しく飲もうね。
人に迷惑をかけないくらいに楽しもうね。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?