【デザイン力爆上がり】デザイン講師おすすめのトレース+考察の方法を紹介します!
「良いデザイン」とは何か、みなさん考えたことはありますか?
「良いデザイン」「悪いデザイン」を見極めるためには、まずデザインを見る目を養わなくてはいけません。
デザインを見る目を養うためには、たくさんデザインを見ることはもちろんですが、見るだけではダメなんです。
見たものを自分の頭に理解させるために、「言語化」していく必要があります。
見たものを言葉にして暗記することで、頭の中が整理されていきます。
頭の中で整理するから、解像度が上がるのです。
その訓練として最も効果的なのが、「トレース+考察」です。
早速、私がどのようにトレース+考察をしたのか、それによってどのような効果が得られたのか本題に入っていきたいと思います。
「トレース」「考察」とは
トレースとは見本のデザインを下の敷き、上からなぞっていく作業ことをトレースと言います。また、トレースをすることでデザインツールの操作方法を体感的に学ぶことができます。
ちなみに、よく「模写」と「トレース」の違いを聞かれたりするのですが、模写は見本を横に置いて描き写すことを言いますので、トレースと比べると難易度は上がります。
以下の画像は、実際に私がトレースしたものになります。
左側(元データ)は見本の画像、右側(トレース)は私がトレースしたものです。
考察とはGoo辞書によると
「物事を明らかにするために、よく調べて考えをめぐらすこと。」
になります。
デザインには必ず制作意図が存在します。
誰に向けてのデザインなのか、このデザインを見てユーザーにどう感じて欲しいのか、デザイナーは些細な部分にまでこだわりを持っています。
考察では、その意図を汲み取る意識をすることが大切です。
もちろん、その意図が正解かは分かりません。
だって、私は製作者じゃないから笑(なんか言い方むかつくw w )
ここで私が言いたいことは、それが正解かどうかが重要ではなく、その仮説に辿り着くまでの思考プロセスがとても重要だということです。
私が考察をする時に、意識しているポイントをお伝えします。
💡考察のポイント
①利用者の気持ちで、まずはデザインを見た印象や使ってみて感じたことを書いていく
②印象、感じたことをどんどん深掘っていく(「なぜ?」を2〜3回繰り返す)
例)「可愛いと感じた」「なぜ?」「色が淡いピンクだから」「なぜ?」「ターゲットは女性を意識」
③なぜこのデザインになったのか仮説を立てる
トレースと考察について、動画でとても分かりやすく説明している動画を紹介いたします。
トレース+考察のやり方
はじめに全体条件を決めよう
この訓練は1回やれば、デザインの目が養われるものではありません。
例えば自転車は1回練習しただけでは、乗りこなすことはできません。
何回も繰り返し泣きながら練習して、やっと乗りこなすことができます。
繰り返しやっていくこと、つまり「継続」が大切になります。
この全体条件を決める目的は、この訓練を1,2回で終わらせず日課として「継続」させるために、自分が無理のない範囲で頑張れるルールを決めておくためのものです。
参考として、私は以下の条件で進めていました。
目的を決める
見本にするデザインを探す前に、明確な目的を持ってデザインを探し、作業を行ってください。
目的を決める軸として、私は以下の軸で決めていました。
好きなデザインを伸ばしたい
不得意なデザインを得意にしたい
レイアウトや余白の規則性を学びたい
流行りや話題のデザインの特徴を捉えたい
手数(装飾)の引き出しを増やしたい
見本デザインを探す
私がデザインを探す時に使っている、参考サイトをご紹介します。
●Webデザイン
●バナーデザイン
●ロゴデザイン
※GoogleChromeの拡張機能の紹介はこちら
Illustratorでトレース開始
①Illustrator起動→新規ファイル→Web→作成
②新規アートボードに見本画像を配置
③見本画像をトレースしていく
💡作業中のポイント
・同じフォントが無い場合(有料だった)は、そこでトレースを諦めず似たフォントを代用する。
④まとめる
トレースしたものと考察内容を、私は以下のようにまとめて分かりやすくしています。
終わりに
私は言語化がすごく苦手で、トレースと考察を初めてやった時は、見たままをやったままを言葉にするのがやっとで、つまらなかったというのが正直な感想です。
頑張った成果が出ない限り、つまらないと感じるのはごく普通のことだと思っています。ですが、この訓練はやったらやった分だけ自分の知識となり、必ず楽しいと感じる日が来るはずです。
まずは続けることから始めてみてください。デザインの目を養うのは簡単ではありません。愚直にコツコツと、焦らず自分のペースで継続することをおすすめします。
FV出典元:
・ARFIT
・Pintarest
・FREAK MAG
・Slack
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