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手軽に元気になれるのがうれしい! 科学的根拠に基づいた38の健康法。

ストレス過多社会と言われて久しい現代。自分の場合、職業柄1日中家にこもり、パソコンとにらめっこの日々。コロナ禍ではますます人と疎遠になったり、身体を動かす機会が減ったりして、元気がないことを痛感するように。中年世代でもあるゆえ、健康でありたいと願う気持ちは増す一方。にもかかわらず、激しい運動に対する意欲はゼロ。

だが、この本に紹介されているコツは、ズボラさんにピッタリな方法ばかり! 手軽に元気になれる方法に科学的根拠があると言われたら、ますます興味が湧いてくる。

また、本書で紹介されているのは、ハーバード大学や東大、NASAなどの研究から選び抜かれた38のノウハウ。研究機関の名を聞けば「信ぴょう性がありそう!」と思う反面、「難しいものが多いのでは?」そんな考えも浮かぶところ。だけど「誰にでもできる」と紹介されている通り、面倒くさがりな人でも、すぐに実践したい!と思わされる方法がずらり。

実は知らないうちに実践していることもある?

たとえば、「フェイクスマイルを作ると、ストレスが軽減されて気分が良くなる」(※1)「背筋をピンと伸ばして歩くと、ストレスホルモンが減少する」(※2)。気づいたらすぐにできるし、お金もかからないなんてうれしい限り。

「変なダンスを踊るなど楽しい動きをすると、元気になれる」(※3)そうだが、これは根拠もわからずずっと前からやっていたこと。意外にそんな人は多いのでは? 音楽を聴きながら適当な振り付けで踊っていると、不思議と気分が良くなるが、ちゃんと科学的な根拠があったのだなぁとしみじみ。
 
「気持ちを切り替えるには青空を見上げること」(※4)は、心に元気を与えるものという項目で取り上げられていた方法。たしかに、外に出て澄み渡った青い空を見上げると、本当に気持ちが良い。憂うつな気分を抱えながら出勤している時でも、ふと青空を見上げると、心が晴れやかになり、頑張ろうと気持ちを切り替えられたことは数え切れない。ちなみに天気がイマイチな日には、美しい水色をした景色の写真や画像を見るだけでも良いのだそう。

心のゆとりを取り戻すためにおススメなのは、「お茶をゆっくり淹れ、何もしない時間を作ること」(※5)。ティーバッグでもOKだが、香り高いお茶ほど健康効果やリラックス効果が期待できるのだとか。お茶を飲むとホッとするし、お気に入りのお茶の香りを嗅ぐと心がとてもやすらぐのは、単なる気分的な問題ではなかったのだ。

根拠がわかると実践してみたくなる!

日頃から健康に対する意識が高い人には、取り立てて目新しい情報はないかもしれない。だが、元気が出る方法を知っていても、科学的根拠までは意外に知られていないのでは? 根拠までしっかりわかっていると、やってみたい気持ちがぐんと増す。どれも簡単にできるものばかりなので、日常生活の中で手軽に取り入れ、さらに健康を目指したくなる。

※1カンザス大学クラフト、プレスマンらの研究
※2コロンビア大学カーニーらの研究
※3サンフランシスコ州立大学ペパーとリンの研究
※4大阪市立大学(現・大阪公立大学)水野らの研究
※5明治大学 堀田のおすすめ

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