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『文学フリマ 大阪11』に行ってきた&素敵な4冊をご紹介。

『文学フリマ』とは、作り手が作品を自ら売るフリーマーケット形式のイベントのこと。買い手側として参加経験のある方のブログを読んでいるだけでもワクワクして、以来ずっと関心を抱いていました。

けれど、いつもタイミングが悪く、気づいたら終わっているという……。でもでも、今年は絶対に行くぞー!  と心に決め、開催予定をこまめにチェック。昨日、念願だった文学フリマに、ついに行くことができました! 会場は、大阪中央区にあるOMMビル。足を運んだのは14時過ぎ。大勢の来場者の姿があり、かなりの熱気。

前もって決めるのではなく、その場で欲しい! と思った本を買おうと考えていたものの、当日の朝、旧ツイッターで見かけて興味を持ち、絶対に購入すると決めていた一冊がありました。そして、会場に着くやいなや、販売されているブースを目指し、一目散に突き進みます。

『女のくせに』

文学フリマ限定 特装版。レトロモダンなイラストが目を惹きます。

狙っていたのは、こちら。大阪工業大学・水野ゼミ編『女のくせに』。明治時代に活躍した、新聞記者・中平文子の自伝小説で、絶版になっていたものを復刊したのだそう。

中平文子についてざっとネットで調べてわかったのは、まだまだ保守的だった明治という時代にしては珍しく、潜入ルポをこなしたり、海外で数々の恋をしたりした女性であったこと。なんとも興味深い紹介文が綴られており、それだけで魅力を感じ、興味が湧いたのです。

かつてハマった『臨死!!江古田ちゃん』の著者、瀧波ユカリ氏がこの本を購入されたとのポストを見て込み上げてきたのが、さらなる購買意欲。文学フリマ限定 特装版のおしゃれなイラストにも惹かれ、やはり買おう! そう決めて意気揚々と行ったところ、一時在庫切れとのこと。とほほ。けれど、入荷時間を教えてもらえたおかげで、出直して無事ゲットできました。

『NOT FOOD BUT FOOD』

表紙からして、デザイン性の高さがうかがえます!

『女のくせに』が入荷するまで時間があり、一通り見てみようとウロウロしていたら、これまた瀧波先生が「買ったよ」とポストされていた本に遭遇。これは、京都工芸繊維大学の学生さんたちによる、食の未来を予測した一冊。

私は調理師免許を取得していたり、料理業界で働いていたりした経験もあり、食に関することには人一倍興味アリ。

見本をパラパラめくっていると、まるでアートブックを見ているかのように、洗練されたデザイン。視覚的に楽しませてくれるのみならず、読ませる文章が端的に書かれており、おもしろいなーと思っていたら、ブースにいた学生さんが「これが最後の一冊なんです」と。「えー! じゃあ買います」と即購入。

支払いを済ませ、去り際に「完売したー!」という学生さんの弾んだ声が背後から聞こえてきて、在庫が残らずに済んだことに貢献できたおばさんは、うれしい気持ちでいっぱいになって、思わずにんまり。

『ホステル怪人紀行』と『夕飯特急りんちゃん』

著者りんちゃんさんによる、オランダでのバイト経験をまとめられた本。

興味をそそられる本はたくさんあったけれど、散財はいかんと自分を戒めながら、さらにぐるぐる徘徊。

そんななか、購入を即決したのがこちら。「オランダ・旅」のポスターが目に留まり、海外に興味のある私はするする引き寄せられるかのように、こちらのブースへ。著者のお姉さんから「これは、オランダのユースホステルでバイトをしていたときのものです。18~42歳までの人が働いていて……」と説明を受けただけで、興味津々に。見本を見せていただくと、中は活字でびっしり。そう、これぞまさしく探し求めていた本!

お隣に置いてあった冊子も気になり「これは何ですか?」と聞くと、返ってきたのは「オランダでウーバーイーツをやっていたときの話です」との答え。海外での体験談がめっちゃ好みな私。これまた「一冊しか残っていない」とおっしゃるではありませんか。すぐに買わせていただきました。なぜ数ある国の中からオランダを選び生活されているのかなど、ちらっとうかがったのですが、もっといろいろ聞いてみたかったなぁ。

あれこれ聞いちゃいけないかなと思い遠慮したものの、文学フリマって、作り手の方と直接お話できるのが魅力ですよね。学生さんたちにも、もう少しお話を聞けば良かったなと後悔。次の文学フリマではリベンジしたい!

ちなみに本の感想について書いていないのは、昨日の今日でバタバタしており、じっくり目を通せていないため。これから読むのを楽しみにしているところです。

そして、自分もいつかは「ZINE」を作ってみたくて、頭の中にネタはあるのですが、まったく何もできていないのが現状。いつか作り手側で出品してみたい! という気持ちを新たにした日でもありました。

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