なにか楽器がひけたらいいな1【タブラ】
「情熱的なバイオリン、暖かい豊かなチェロの音色。
地を這う渋いサックス、フルートを吹く優雅な女性。
最近ストリートでピアノをバラバラ弾いてる人を良く見かけるけど、ああいうのもかっこいいなあ。
バンドでエレキやドラムやってる人にもあこがれる。
あーあ、若いころなにか楽器をやっておけばよかったなあ」
そんな風に思ったことはありませんか?
でも、始めたいと思ったときがはじめ時です。
もし今からなにか楽器をやるとしたら、何がいいでしょう?
私はギターをお勧めなのですが、なぜギターなのか?
いろんな楽器遍歴をした私と一緒に考えてみましょう。
まずは音楽の3 大要素 1 リズム・2 メロディー・3 ハーモニーのうち、リズムから。
リズム:打楽器
打楽器は音階もハーモニーもないので、とっつきやすいと考える人が多いです。私も同じ事を考えました。
タブラ
しょっぱながタブラって、みたぽんはどうかしてますね。(笑)
高校生の頃、友達と3人で、インドのお香を焚いた部屋を暗くして、寝っ転がって、ラビシャンカールのシタールの演奏を聞いていました。
ああいう音楽は、薬を使わない健全なトリップ体験できます。
私は演奏の背景で鳴っているタブラという太鼓に興味を持ちました。
「デケデケダーデケ」と口でリズムを唱えつつ高速で複雑なリズムを叩き出し、シタールとの掛け合いがめっちゃかっこいい。
友人は身内がインドに行くのでタブラを買ってきてもらうのだと言い、高校生の私はうらやましく思いました。
タブラなんて、日本の田舎では見た事もありませんでしたから。
大人になって、都内の民族雑貨店で偶然タブラに遭遇しました。
その時、昔のあこがれの気持ちが一気に蘇って来たのです。
あこがれは成仏させておかないと危険ですよ!
私は普段衝動買いするタイプではないのですが、たまたまお財布にタブラを買うだけのお金が入っていて、その場で買ってしまいました。
「すごいもの、手に入れちゃった!!」
カートでゴロゴロ引っ張って帰るときの胸の高鳴りを覚えています。
しかし、自分のイメージの音が出ません。
先生もインターネットもYOUTUBEもないので、ビデオ付きの教則本を買って独学しました。
さすが、IT技術者を輩出する数学大国のインドです!
リズムが複雑すぎて、覚えきれません。
そもそも、ちゃんと音が出せない。
タブラのカーンという音は、太鼓の真ん中の黒い部分を軽く指で触れながら叩いて出す倍音。バーヤの怪しい音は皮を手首あたりで押して音程を変えます。
思った以上に演奏自体が難しかったのです。
すぐあきらめて売ってしまいました。
これがわたしの初めての「楽器挫折経験」です。