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勉強しない子には「勉強するな」が正解!? 東大生が教える心理学的効果と大人側の先入観

みなさん、こんにちは!
現役東大生ライターの布施川天馬です。

みなさんは勉強が好きだったでしょうか? それとも嫌いだったでしょうか?

おそらく、嫌い、もしくはあまり好きではないと答える方の方が多いと思います。また、一般的にも「子どもは勉強を嫌がるもの」というイメージがありますよね。

ちなみに僕は小さいころからずっとゲームやマンガが好きで、そればかりに熱中していました。勉強よりもゲームを進めたいよ! と本気で発言してしまうような子どもだったのです。

でも、僕は受験勉強が苦痛だったのかというと、実はそうではありません。受験といえば長く苦しい戦いの代名詞のような存在ですが、それなりに楽しみながら受験生活を生き抜いていました。

これは、適度に息抜きをしていたからということもありますが、それ以上に勉強が楽しかったからということにほかなりません。ゲームやマンガはもちろんですが、勉強だって楽しいことでした。

そういうと、「いやいや、それはあなたが東大に行くほど才能ある受験生だったからでしょう。」という人も出てくるでしょう。しかし、それはあなたの思い込みに過ぎないかもしれません。

「子どもは勉強が嫌いだ」なんて、いったい誰が決めたのでしょう? 誰が言い始めたのでしょうか? 

 実は、子どもたちは勉強が嫌いなのではありません。そうではなくて「勉強しなさい」と強制させられることが嫌いなのです。

したがって、一番言ってはいけないのは「勉強しなさい」という言葉。 ドラゴン桜の以下のシーンを見ても、それがわかります。

勉強したがらない子供たちに対して「勉強させない」というショック療法は、意外だったのではないでしょうか。しかし、これは心理学的にも有効だと実証されているのです。

カリギュラ効果という心理学上の効果があります。これは禁止されていることはついつい魅力的に見えてしまうという効果のことを言います。つまり、浦島太郎の玉手箱と同じで、「開けてはいけませんよ」と言われると、ついつい開けてしまいたくなる。そんな心理を利用しているのです。

同じように、どんなにやんちゃな子だったとしても、「勉強してはいけません!」といわれると、最初こそ強がるものの、段々と周りに感化されて勉強したくなってきます。これこそが、ショック療法で狙っている効果なのです。

「家ではいつも子どもが遊んでばかりいる」と悩まれる方も多いでしょう。しかし、それも大人側の思い込みかもしれません。

実際、僕は学校でしか勉強していなかったので、親の見えるところではゲームしかしていませんでした。思春期になると、大人の言う通りにしていると思われたくないという気持ちから、人前ではやらず一人で自室にいる時しか勉強しないという子もいたりします。

また、子どもの方だって「勉強しないと」という気持ちは少なからずあります。テストや評定でいい点を取りたいという気持ちや、受験への焦りは誰でも抱くものです。学校で同級生と自分の出来を比べて自信をなくしたり、自分なりに頑張っているのに成果が出ず悩んでいて、勉強の手が止まっているのかもしれません。

そんな時に「勉強しなさい」と言われたら、反発するのは必然でしょう。マンガにもあったように、叱ったり罰を与えても、やる気がでることはありません。むしろそこから勉強嫌いが始まる可能性もあります。

ですから、一見勉強しているように見えなかったとしても、まずは子どもを信頼してあげることこそが重要なのです。心配であれば、いったん先入観をリセットして悩みを聞いて見たり、結果ではなく今までの努力そのものに目を向けるように促してあげたりするのがいいかもしれません。

そうすることで、子どもが自分から勉強するようになる可能性は十分あるでしょう。「子どもは勉強が嫌い」というのは、大人の思い込みにすぎないのですから。

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