見出し画像

無茶振り企画!「物理初学者は3時間で共通テスト物理基礎を何点取れるようになるのか?」で分かった勉強のコツ2選


皆さんこんにちは!
ドラゴン桜チャンネル塾長の永田耕作です。
 
みなさんはもうこちらの動画をご覧になりましたか?

実は今回、ドラゴン桜チャンネル塾長である僕がメンバーに無茶振りする企画が行われました。
 
「文系東大生は、物理基礎を3時間でどれだけできるようになるのか」ということで、ドラゴン桜チャンネルのメンバーである布施川さんに、奥村さんが物理をみっちり教えて共通テストの問題に挑む、というチャレンジ企画を行いました。
 
受験生の皆さんにはちょっとした息抜きとして。そして、将来受験をする中高生の皆さんは共通テストについてちょっとでも知るために見ていただけると幸いです。
 
今回の記事では動画の内容を振り返りつつ更に深掘りして、物理以外にも共通する勉強のコツをお伝えします!

 

・動画の内容の振り返り 

今回の企画に取り組んでもらった布施川さんは、文学部に所属する「the文系東大生」です。
 
物理が大の苦手だそうで、受験生当時のセンター試験では物理基礎を解く予定で準備していたのに、当日の問題を見てやる気を失い他の科目を選択したとか。
 
そんな彼に対して物理を教えたのは、理学部物理学科所属の、ゴリゴリの理系東大生・奥村さん。
 
彼は受験した年の東大物理の試験で9割の点数を取ったほどの物理マニア(合格者平均は例年6割くらいです)。彼以上に先生役に相応しい人はいないだろうということで、布施川さんに対して3時間みっちり物理を教えていただきました。
 
ちなみに奥村さんが物理の勉強スケジュールについて自分の具体例を交えつつ紹介している動画もあるので、ぜひこちらも合わせてご覧ください!↓↓

布施川さんの講義開始前の物理基礎の点数は、50点満点中20点。前提知識がない状態にしては高い点数に見えますが、本人によると「エンピツを転がして解答を選んだら、たまたま当たっていただけ」とのこと。
 
ここから、3時間物理基礎を教わった講義後の点数は、「27点」。7点アップという結果に終わりました。
 
本人は30点を目標としていたようで悔しさをあらわにしていましたが、塾長の僕からすると大健闘したな、と感じました。50点満点中で27点ということは、100点換算で考えれば54点。つまり、半分以上正解できているということです。
 
共通テストでは高校で学習する範囲全てから問題が出題されることを考えれば、たった3時間で受験者全体の平均点ほどの点数を獲得できるようになったのは、素晴らしい結果なのではないでしょうか?
 
そして今回の結果から、「共通テスト」の点数アップのコツが2つ浮かび上がってきました。動画で登場した具体例も合わせてご説明していきましょう。 


・点数アップのコツ①「丸暗記ではなく本質を掴んで理解する」 

1つ目のポイントは「本質をつかんで理解すること」です。
 
例えば皆さんは、数学や物理などで出てくる「公式」をどうやって覚えていますか?
 
何回も何回も書いたり暗唱したりして丸暗記する、という人も多いでしょう。問題を繰り返し解きながら体に染みこませていくパターンもありますね。もちろん、そのやり方が悪いわけではありません。
 
しかし、それだと多くの場合、途中で戦えなくなります。高校の3年間で行う勉強は想像以上に量が多く、覚えなければいけないことも大量に出てきます。
 
物理の「基礎」科目であっても、公式の数で考えたら何十個も頭に公式をインプットしなければなりません。試験はもちろん科目が1つではないので、そのような丸暗記では記憶がごっちゃになったり、抜け落ちたりしてしまいます。
 
ではどうすれば良いのか。今回物理の講師を担当した奥村さんは、「複数の公式や考え方を関連づけて覚える」ことの大事さを語りました。
 
物理の有名な公式に、「運動方程式」というものがあります。力の大きさF、物質の質量m、加速度aという3つの記号を用いて「F=ma」と式で表される、シンプルながらにしてさまざまな事象に用いられる重要な公式です。
 
奥村さんは、この公式を布施川さんに伝えた上で、「他の公式も、実はこのF=maと同じように考えることができる」と話します。それが動画にもあった「F=ρVg」という浮力の公式。
 
これは運動方程式「F=ma」と対応していて、公式の中にある「ρ」という記号は物質の「密度」を、「V」は体積を表しているので、ρとVのかけ算は密度×体積、つまり物質の質量を指しています。つまり、「p×V」は運動方程式の「m」と同じ単位で表すことができるのです。
 
同様に、「g」とは重力加速度のことであり、これは文字通り加速度の一種であることから、「F=ρVg」は「F=ma」と同じことを表していることが分かります。このように、物理の公式は想像以上に互いに関連し合っているのです。
 
だからこそ、丸暗記よりも「本質」で考え方ごと理解することが大事になります。公式が何を意味しているのか、なぜその式になるのかを根本から学ぶことで、一見遠回りのように見えて、他の公式にも流用できるためより多くの公式を覚えられるようになるのです。
 
今まで丸暗記で終わらせていた人は、ぜひ公式の成り立ちや証明をもう一度見返して、より深いレベルで理解できるようにしましょう! 


・点数アップのコツ②「苦手科目こそ集中的に取り組んで壁を越える」 

2つ目のコツは「苦手科目こそ集中的に取り組んで壁を越える」です。
 
誰でも苦手な科目の1つや2つはあるものですが、苦手だからつい後回しにして、得意科目の勉強ばかりしがちですよね。僕も英語がずっと苦手だったので、英語の勉強ではいつも悩んでばかりでした。
 
今回の企画で実際に苦手科目に取り組んでみた布施川さんは、撮影後こんなことを話していました。
 
「最初は3時間もぶっ通しで物理をやると言われて、やりたくないな、とか、そもそも苦手だから理解できるかな?とか不安だったが、実際にがっつり取り組んでみると、少しずつできることが増えて達成感もあり、楽しく勉強することができた。」
 
これはすごく示唆に富んだ発言だと思います。そもそもなぜ苦手科目が生まれるのかというと、たいていは「出来ないから」ですよね。
 
解けなくてイヤになる、点数が悪いから嫌いになるというのが一番の理由だと思います。これは裏を返せば「理解できれば楽しくなる」、「点数が取れれば好きになる」ということですよね。
 
受験業界では昔から、苦手科目を克服することが合格の鉄則とされています。苦手だからといって逃げてばかりだと必ず痛い目に遭うので、どこかのタイミングで克服しなければいけません。
 
どうせやるなら、苦手科目を嫌々ちょっとずつ進めるよりも、腹をくくって一気にやってしまうのがいいでしょう。どんな勉強も積み重ね式になっているので、分かるところから一段ずつ進んでいけば、必ずできるようになっています。
 
苦手だからと勉強を避けていたものの、改めて正面から向き合ってみると、意外と解けたり面白さに気づいたりすることも全然あります。今なら分かりやすい教材やYouTubeなどの授業動画も充実しているので、一からやってみたら思っているより簡単だったなんて話も珍しくありません。
 
苦手をそのまま放置している人は、ぜひこの機会に勇気を出して手をつけてみてください!

苦手がなくなれば全体の点数が上がり、合格がグッと近づくでしょう!

 

・おわりに

さて、ここまで動画の企画を振り返りながら、点数アップの2つのコツについてお話ししてきました。この記事を読んだ後にもう一度動画を見ると、また新しい発見があるかもしれません。特に、奥村さんが実際に教えている2:58~の部分は注目です。 

それでは、今回の記事はここまでです。
また次回の記事でお会いしましょう!

ここから先は

0字
逆転合格を勝ち取った『リアルドラゴン桜』な東大生の具体的な学び方・勉強法を発信します。

実際の東大生の中にも、ドラゴン桜のように、様々な工夫・出会いを経て、東大合格を勝ち取った『リアルドラゴン桜』な東大生たちがいる。 そんな…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?