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授業中に内職してもいいの?東大不合格者が語る「授業で内職の落とし穴」

はじめに

みなさん、こんにちは。ライターの塚原です。
みなさんは学校の授業に不満を抱えていませんか?

「授業がつまらないから、内職してもいいか」
「自分でやったほうがはかどるし、学校休もうかな」

これらは定期テスト前の学生や、追い込まれた受験生の決まり文句です。私は高校時代、塾といった塾には通わず、学校の授業と自分の勉強のみで東大受験に挑みました。

もちろん、私も授業なんかいらないと思ってた時期がありましたし(なんなら受験期はずっとそう思っていた)、周りの友達もこういった考えの人が多かったです。

ぶっちゃけると、落ちました。東大受験失敗しました。

私は反面教師です。そうです、「授業不要論」には落とし穴があるのです。

ここで大切なのは、全部の授業をしっかり受けたほうがいいということではありません。独学には独学のメリットが沢山あるので、個人的にはむしろ推奨したいくらいです。しかし、私のように受験が終わって蓋をあけてみたら…なんてことが受験では起こりえます。

この記事では、頭の隅っこで意識していれば「こんなはずじゃなかった!」と2月、3月の合否発表で泣くことがなくなるような情報をお伝えできたらなと思います。


授業をサボると勉強もサボりだす


まずはドラゴン桜2に出てくる、こちらのシーンをご覧ください。


コツコツ努力できる人間が受験に有利ということが書いてありますね。では「授業不要論」の落とし穴とは何か? それは、簡単に言うと勉強に粗ができてしまうということです。

最初のうちは、自分で効率よく勉強したいからというまっとうな理由で授業や学校をサボりだします。しかし、受験生のメンタルは不安定なので、そうして勉強しているうちにふと勉強に嫌気がさす時がきます。すると、普段から授業をサボっているせいで、今日くらいいいだろうと勉強自体まで抵抗なくサボれてしまうのです。

そして、受験期間中は一日は長く、それでいて振り返ると台風のように一瞬で一週間や一カ月が過ぎ去っているものです。こうして効率を求めて自分で勉強するつもりが、いつの間にかよりムダな時間を積み重ねているという事態に陥るのです。


授業があることで時間の貴重さを意識出来る


みなさんはパーキンソンの法則というものをご存知でしょうか?

これは簡単に言うと「人は時間やお金に余裕があると、その余裕をすべて使い果たすように行動してしまう」というもので、心理学的にも効果があるといわれています。

余裕があると「ちょっとくらい大丈夫だろう」と油断してしまい、結局ムダな行動が増えてしまうということですね。したがって逆説的ではありますが、少しくらい授業で時間的制約があるほうが、時間の大切さを意識出来て自分の勉強もはかどるということになります。

また、受験に受かっていたのはどんな人か考えてみると(特に東大)、記述問題の解答を丁寧に書ける人であったり、受験最終期でも雑ではなく丁寧な勉強を続けられる人でした。一つ一つの授業や課題をしっかりとこなせるような人が、最後まで丁寧な勉強ができる人だと思います。


受験を制す! 学校の最大活用法


一度授業や学校がいらないと考えるとその考えを変えるのは難しいものですが、私なりの学校や授業をうまく使うコツをお伝えします。

それは「具体的に質問する」ということです。

先生方や、場合によっては先輩は、皆さんがこれから進む道を先に乗り越えた、いわば先人です。皆さんの役に立つ情報を何かしらもっています。それを上手く引き出すには、質問の仕方がポイントになります。

みなさんは勉強の悩みを相談する時に、「数学が出来ないんですけど…」、「古文がわかりません」などと漠然とした質問をしていませんか? ついやってしまいがちですが、それだと答える側もなかなか状況がつかめず、答えにくいものです。

少し具体的にして「二次関数の解配置問題ができないのですが、過去問でいい問題はありますか?」、「古典の文法で、助詞の用法がわからないです」というようにしたらどうでしょう。先ほどよりも答えやすくなったと思いませんか? このように、質問の解像度が上がるほどより明確で有益な情報が得られる可能性が高まるので、勉強のことについて尋ねる時は意識してみてください。学校の先生や先輩をうまく頼ることも、受験においてはとても重要なカギとなります。自分の置かれた環境を生かすも殺すも、自分次第です。

おわりに


最初にも述べた通り、僕は独学推奨派です。自分でやったほうがいい。その通りです。

しかしそれは学校を捨てろという意味では決してありません。何気ない日常の一つ一つを大事にして、環境を生かすことができる人(そういうクセがついている人)が最後までやり抜いて、合格をつかみ取っていました。

受験は日々の積み重ね。まさにこの通りです。ただし、積み重ねるのは教科の知識だけではありません。受験勉強では、物事を一つ一つ大事にするという、一生モノのクセも積み上げていけるのです。

なかなか受験勉強をやっている時はこんな風に考えるのは難しいし、もっとがむしゃらでいいと思うのですが、どこか心の片隅で思い出して、皆さんに合格をつかみとっていただきたいです!

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