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【東大生直伝】過去問の上手な活用法4パターン


みなさん、こんにちは!
ドラゴン桜公式noteマガジン編集長の青戸一之です。

10月に入り、受験生の人はこれから過去問を使った勉強が本格的に始まると思います。

学校や塾の先生からも、「過去問は最低でも10年分はやれ」などのようなセリフをさんざん聞かされていることでしょう。

ところで、過去問演習というと「時間を計って一教科ずつ通しで解く」というイメージがある人も多いと思いますが、実は他にも様々なやり方があるのはご存知でしょうか?

これからの追い込み期の勉強では、過去問の重要性がますます高まっていきます。

過去問の使い方ひとつで、これからの追い込み期でどれだけ実力を伸ばせるかに大きな差がつく可能性もあるのです。

そこで今回は、より効果的な過去問の活用法について、目的別で4パターンに分けてご紹介したいと思います。

このドラゴンマガジン編集部にいる東大生の人たちが実際にやっていた方法も含まれているので、参考になること間違いなしです。

基本的には東大の入試問題を想定して話を進めていきますが、共通テスト対策や他の大学の入試問題でも同じように適用できるテクニックなので、自分のスタイルに合わせてやり方を使い分けて、ぜひ志望校合格をつかみ取れるようにしてください!


①本番想定「セット演習」パターン

まずは一番スタンダードな、時間を計って一回分の試験問題をまるまる解く「セット演習」のパターンからです。

このやり方は単純に自分の実力を判定するためだけでなく、本番を想定して、時間配分や大問ごとの得点戦略がきちんとシミュレーション通りに実行できるかを試す目的もあります。

早い人であれば、高3の春や夏の段階で少なくとも1年分は全科目でセット演習を行い、試験の難易度や問題構成のイメージをつかんだり、自分の実力が現時点でどこまで通用するかを確認していることでしょう。

まだ一度も解いたことがないという受験生の人は、この秋の段階で一度はやっておくべきです。

また、このセット演習については時々「本番直前に初見で解く分は、何年分残しておいた方がいいですか?」と質問されることがあります。

結論から言うと、直近の3年分は残しておくといいでしょう。

あるいは実力判定のために最新の一年分だけ先にやって、その後の3年分を残しておくのでもいいと思います。

あまり古い年度のものは、形式や難易度が変わっていて使いにくいこともあるからです。

東大入試で言えば、英語で2018年度からリスニングの問題の選択肢が4つから5つに増えたり、和文英訳の問題が約20年ぶりに復活していますね。

このようなケースがあるため、直前期はなるべく最近のもので本番を想定した演習をしたいところです。


②苦手克服「集中演習」パターン

次は、苦手意識を克服するために、特定の大問やジャンルを絞った問題だけを解き続ける「集中演習」パターンです。

受験生が本番で一番苦しむのは、たいていが「試験時間が足りない」という試練。

もちろん問題の難易度に左右されることもありますが、時間が足りなくなる一番の原因は「問題演習の経験不足」でしょう。

試験の戦略上「この大問は〇分で解き切る」「試験時間残り〇分の時点でここまで進める」と決まっていても、その通りに実行できる力がないと絵に描いた餅で終わってしまいます。

そのため、自分が苦手とする問題の形式や単元を集中的に取り組み、処理能力を高めてスピーディに駆け抜ける訓練をしておくのです。

具体的には、「東大の○○25カ年」を必要な教科ごとに用意して、例えば

「数学の確率は解法パターンをひらめくのに時間がかかるから、最初の道筋を見つけるトレーニングをしよう。微積の問題は計算に時間がかかるから、20分で最後まで解き切る練習をしよう」

といった感じで取り組みます。

他にも、国語の第一問や英語の1(A)にある要約の問題、世界史の第一問の大論述(2024年は少し形式が違いましたが)など、毎年ほぼ同じ形式で出され続けている定番の問題については、繰り返し解くことで慣れや経験が蓄積されて、「いつも通りやれば大丈夫」と心の余裕にもつながるでしょう。

要領をつかんで時間短縮を図るために、このような集中的なトレーニングも定番かつ必須の演習方法といえます。


③勉強勘の維持「アラカルト演習」パターン

3つ目は、自分が受験する各教科から1つずつ大問をつまんで順に解いていく「アラカルト演習」のパターンです。

例えば、文系で受験する人なら「評論文(国語)、自由英作文(英語)、整数問題(数学)、大論述(世界史)、近現代(日本史)」のように、その日に解く問題をそれぞれの教科からピックアップして、一連のセットで解いていくのです。

このようなやり方をする目的は2つあるのですが、それは何だと思いますか?

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