マガジンのカバー画像

みたにノ戯言

13
『いつもの日常を、とても素晴らしいことの様に書く。』 ”みたにノ戯言“のコンセプトは、小さな発見、気づきや、可笑しな事柄を描く事。 今まで見えていたものが、全く違って見えてくる…
運営しているクリエイター

#振り返りnote

箱詰めされた心。余白のある身体

箱詰めされた心。余白のある身体

〜みたにノ戯言p.4〜

 制限された生活を誰しもが疎む。

 開放されたいと願い、自由を妄想する。
手元に無い物を望み、埋められた願いの横に、次の願望が巣穴を掘る。

 別にコロナ禍じゃなくても、何かから逃れたいと身を捩った事は、誰しもあるだろう。僕も洪水のように襲い掛かる痛みの渦に流されないよう、しがみ付いたり、逃げたりを繰り返して生活している。憶測でしかないが望むものを持たず、どのような制限

もっとみる

慣れる流れる常識になる。

〜みたにノ戯言P.3〜

 《慣れ》それは安心と適合の始まりであり、効率化や習得の鍵でもある。慣れる事は、平和を現実に感じられる瞬間かも知れない。

 
 
 僕は俳優になるために演劇学校に通っている身だ。学校なんて聞くと、”夢と希望の詰まった青春“の様に見えるかもしれないが、その影に“自分自身と向き合う”という残酷な現実もある。それはまた別の機会で文字に置く。

 俳優にとって何が大切になって来

もっとみる

不幸な思考で幸福を願う。

〜みたにノ戯言 P.1〜

プロローグ

『いつもの日常を、とても素晴らしいことの様に書く。』

”みたにノ戯言“のコンセプトは、著者の小さな、小さな発見、気づきや、可笑しな事柄を描く事。
今まで見えていたものが、全く違って見えてくる楽しさ。

それを残す。

本編↓----------------------------------------

僕はとても運が悪い。

 ずっとそう思って生きて

もっとみる