見出し画像

【 仕事のコツ 】人は見かけで判断する

人を見かけで判断してはいけないと小さい頃言われたことがある。確かにその通りで見かけだけでその人のことはわからない。その人のことを知らないのに勝手に相手のことを決めつけてはいけない。だがそれはビジネス以外の日常生活での人間関係の話だ。ビジネス上では違う。現実的な話、ビジネスでは人は見かけで判断する。だから身だしなみ、清潔感は大事だ。

1.第一印象でその後の展開は変わる

仕事をしていて人と会う場面は絶対にある。特に接客業では不特定多数の初めての人と会う場面が多いだろうし、接客以外の仕事をしている人でも初対面は無数だろう。特定人物との約束ならある程度ネットなどで相手を調べていたとしても、その人の性格や考え方、癖などを事前に理解はできない。それに人間は初めて会った人に対してある程度の警戒心を持つ。いつも一緒の仲間たちならば、今日は体調良さそう、疲れてそうと、いつもとの違いを認識できる。そしてある程度寄り添った配慮で接してくれる。しかし初めて会った人の場合はそうはいかない。出会った瞬間の一秒、いやコンマ何秒でその人の印象を決めつける。感じがいい、感じ悪いなどと瞬間的に捉える。同時にこの直感的とも言える感覚は本能に近い。好みの感情にもなる。好感が持てる、なんか嫌い、という風に。その第一印象はその後の会話などにも大きく影響を及ぼす。自分の好きな人に言われる言葉と嫌いな人に言われる言葉では同じ言葉を言われたとしても解釈や受け止め方はは全く違うからだ。

大半の人がそのように感じる現実がある以上、ビジネスにおいて第一印象は非常に大切。最初に良い印象を持ってもらえることは、ビジネスを進める上でうまく事が運ぶのに有利な状況を作ったと言っても過言ではない。だから服装や身だしなみ清潔感などはTPOをわきまえて自分ブランド構築の戦略としてこだわることは仕事の一部だ。

2.綺麗ごと抜きで自分も一瞬で人を判断している現実

人を見かけで判断してはいけないと言いつつも、多くの人はこのように直感的に見かけで判断している。これは理論的な問題ではなくて本能的な動物としての直感とも言える。誰しも人と会った時、その人の本当のことなど知らないのに瞬間的なイメージを無意識に頭の中で描いているはず。だからその印象を好印象にするべく身だしなみは当然ながら笑顔や声の発声、姿勢なども手を抜いてはいけない。見かけはずぼらですけど僕の中身を見てくださいなどと言うのは甘え。それは第一印象がよかった後の話だ。

3.会社のイメージと自分のイメージをリンクさせて演出

人が人を見かけで判断することは所属する会社のイメージにも派生する。会社のイメージもホームページ、カタログ、店舗の雰囲気などで瞬間的に判断されている。だから会社のイメージ作りは重要だ。その会社らしさ、商品らしさとそれを取り扱う社員の見た目、すなわち会社、商品、社員のイメージは戦略的に統一すべきだ。

例えばホームページにすごくスタイリッシュでかっこいい商品があったとする。それがとても気に入って店舗に買いに行く。店舗もスタイリッシュでかっこいい。するとホームページで見た通りやっぱりこの店かっこいいんなぁと期待を膨らませるだろう。だがそこで出てきた社員が髪ボサボサ、服装はだらしなく、ぼそぼそ話しかけてきたらどうだろう。今までの自分が抱いたイメージの期待値の反面、一気にテンションが下がる。イメージ戦略を強く押し出していればいるほど対面で接する社員がそのイメージとかけ離れていた時の落差は大きい。しかしそこに出てきた社員が同じくスタイリッシュでかっこいい雰囲気だとやっぱりこの店ってすごくいい感じだ、ここの商品はやっぱりかっこいいんだと自分がホームページで調べてきたことが間違いなかったとお客様に自信と安心感をもたらす。これで会社の信用と商品への購買欲が上がるのだ。だから会社のイメージに合った服装や身だしなみは戦略上業務の一部と言っても良いだろう。

4.プロとしての自覚

仕事でない時に自分の趣味嗜好に合わせて好きな洋服を着て好きな格好をするのは個人の自由だ。そのようなことに無頓着だというのも問題ない。だが組織の一員として仕事をしている時は自分の趣味嗜好よりも会社のイメージに合う自分の身だしなみや清潔感を作り出すことはプロのビジネスマンとして必要であると私は思っている。商品知識を披露する接客の前に有利な状況を作っているか、不利な状況を作っているかの差は大きい。戦いは準備段階から始まっているのだ。良い印象を持ってもらえるよう見かけを整えよう!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?