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知ることから、Feel India.【#6】寝台列車でジャイプル→関西弁で喧嘩編

1ヶ月ぶりのインド日記です。(日記とは)
年度末ってバタバタしますよね。

インドから帰国して今日で一ヶ月半ほど。そんなに経つと色々忘れてるんじゃないかとご懸念を与えるかもしれませんが、そこはほら、実は私、趣味で写真をやっているもので、写真を見返すと記憶も甦るんですよね。

ネタバレ的な話をすると、2週間もインドにいると気づかぬうちに飽きてきてて、面白いくらい日々の撮影枚数が減っています。写真以外にも、起きたことや感じたことをスマホにメモしていたのですが、こちらのメモも日に日に書くことが減っていきました。比例して、思い出せることも少なくなるでしょう。

写真仲間のKeng Chi Yangから「旅は飽きてからが本番」と言われてた意味が本当に染みます。

それもこれも含めて僕のインド2週間、今回は3日目です。

人生で初めて寝台列車に乗りました。



自撮り職人の朝は早い。

この写真を撮影したのが現地時間4:53とのこと。起きたのがたぶん4:30頃だろう。

3日目となる2月9日(木)は、寝台列車に乗ってアグラからジャイプルへと移動する。

トゥクトゥクに乗って駅へと向かう。

アジアらしい暑さをイメージするインドだが、日が昇る前は冷えており、街には何かしらで焚き火を起こし暖を取る人が散見された。

駅に着き、ガイドのカーンさんにチップを払い(払わされ)、手荷物検査を通過してホームへと向かった。

・インドの列車は時間通りに来ない
・なんなら発車予定のホームも変わる
・長いと5時間くらい待つこともある
・席を予約していても誰か(インド人)が座っていることもある

こんな話ばかり聞かされていたので内心ビクビクしながらも、ぶっちゃけ旅慣れしている同行者女性2名に全てを委ねつつ、足を引っ張らないようにだけ気をつけながら移動した。

長時間移動になることも加味し、駅の売店で朝食や飲み物を購入する。

ホームには、夜行列車なのか早朝から大勢が移動しアグラに到着している様子だった。タージマハル効果で商売が盛んなのだろうか。

インドなので、当たり前のようにホームをチャリが走っている。

もちろん電車のドアは空いている。

なんなら線路を歩く。

線路とホームの段差に立ちションするおじさんは各駅で見かけた

そうこうしている間に寝台列車が来た。30分ほど待ったように記憶しているが、おそらく我々はラッキーな方なんだと思う。日本では分刻みで乗り換えをして移動することも珍しくないから、この感覚はインドならではだろう。

早朝のため、まだ車内は薄暗く静かである。

外を眺めるおじさん

無事に席につけた。向かいの席の雰囲気も、そこまで警戒しなくて良さそうだ。

キャリーを寝台の柱にワイヤーロックで固定し、一息つく。

朝ご飯は駅の売店で買った謎パンだ。インドのパンはだいたい辛い。

この時はまだヘナタトゥがめっちゃ綺麗やってんな…と思い出した
外を眺めるおじさんが増えていた

列車が少しずつ走り出す。窓から見える朝日が旅の始まりを現しているようだ。

少し車内を歩いているだけでも「俺のこと撮れよ」と言われる、それがインド。

位置関係的に彼はさっきまでトイレにいたはずなのにこのドヤ顔である
外を眺めるおじさん's & ガラスに写り込むわい

眠たかったことと、「寝台列車の気分」を味わってみたかったので、早めに横になってみた。

足は十分に広げられるし、シーツや枕カバーも洗濯したものが用意されていたので、意外と快適に過ごすことができる。

一眠りしようと思っていたが、車窓から流れる「インドの想像していなかった方の景色」に心を奪われ、ひたすらシャッターを切っていた。

忘れてた、インドってめっちゃ広いんやった。

大地。

日本では見たことがない風景に、地球というよりインドの大きさを感じさせられる。

途中で通過した駅や踏切からも、インドで暮らす人々の営みを覗くことができた。

途中停車した駅で、窓の外からこちらを覗く少女と出逢った。僕らが彼ら彼女らを見るように、彼ら彼女らも僕たちを見ている。

写真を撮らせてくれた
逆に写真も撮られた

ジャイプルに到着する。電車を降りるとき、アラーキーみたいな髪型のおじさんがいた。

そして到着、ジャイプル。駅を出るなり強烈なキャッチと物乞いの嵐。(嵐の部分は写真が撮れなかった)

トゥクトゥク、タクシー、マニー
トゥクトゥク、タクシー、マニー
トゥクトゥク、タクシー、マニー
トゥクトゥク、タクシー、マニー
トゥクトゥク、タクシー、マニー
トゥクトゥク、タクシー、マニー
トゥクトゥク、タクシー、マニー
トゥクトゥク、タクシー、マニー
トゥクトゥク、タクシー、マニー
トゥクトゥク、タクシー、マニー
トゥクトゥク、タクシー、マニー
トゥクトゥク、タクシー、マニー

ちょっと怖いくらいの勢いで半ば囲まれるような形になり、しかし同行者女性1名はタクシーの手配、もう1名は寝台列車で長時間冷房にあたったことにより体調を壊しすぐにその場を動けなかったので、一応メンズの僕が二人を遮る形で前に立ってみる。

しつこいインド人。

喧嘩や。


小心者だからこそ早々に覚悟を決める。

インド人「トゥクトゥク(^ω^)」
インド人「タクシー(^ω^)」
インド人「マニー(^ω^)」

三谷「いらん!!」

しかし三谷は英語が話せない関西人。

インド人「トゥクトゥク(^ω^)」
インド人「タクシー(^ω^)」
インド人「マニー(^ω^)」

三谷「いらん!!」

インド「トゥク

三谷「いらん!!」

インド人「・・・^ω^)(^ω^(^ω^」


インド's「イラン^ω^)^ω^)^ω^)!!!!」


まさかの関西弁バトル。

インド's「bsmどgj@アオイがslgMBんk素kp邪s;gsr ^ω^)^ω^)^ω^)」←聞き取れない

三谷「知らんがな!!」

インド's「・・・^ω^)(^ω^(^ω^」

インド's「シランガナ^ω^)^ω^)^ω^)!!!!」


勝てる気がしない。

その後、なんかもう「こいつらを客にしよう」って目的から「なんか面白いジャパニーズがいるぜ!」みたいな空気感でいろんなキャッチ達に話しかけられる→日本語を復唱される流れが発生して、何人ものインド人に「いらん」「知らんがな」などの関西弁をレクチャーすることになった。

きっとこうして覚えた日本語を、次にジャイプルに入った日本人に対して使い気を引くのだろう。

面白いような、心が疲れたような、少し複雑な気持ちになりながら、アプリで呼んだタクシーに乗ってジャイプルのホテルへと向かった。

ジャイプルはとても活気があり、交通量も多く、排気ガスとクラクションの音に包まれているような街だ。しかし、ホテルに入る一角を曲がるととても静かで、同じ街とは感じられないような雰囲気をしていた。

路地には綺麗な花が咲いていた

ホテルにチェックインする。とても綺麗なホテルだ。白人の観光客も多く見られる。

ここで、後続組と合流する予定だ。

少し休憩しているうちに、昼過ぎごろ、後続組が合流。

簡単に昼食(カレー)を済まし、自由行動となったので数名でスナップをしながら商業施設へと向かった。

ダンディズム父とお目目くりくり子
他人同士の集合写真を撮らされる
大型バスのおっちゃんも参戦
ナイスガイ
ナイスボーイ
ナイスガイ2
距離感
ナイスガイ3
ずっと微笑んでいたお姉さん
チャイ爺

確か30~40分くらい歩いて、「地元の駅のイトーヨーカドー」くらいの大きさの商業施設を見つけたので入る。女性陣はサリーを買い、僕はサンダルやパジャマ用のズボンを買って、スーパーでお菓子やジュースを確保した。

ホテルに戻り、ホテルの屋上レストランで夕飯(カレー)を食べた。

クラクションや花火の音が響く夜空の下、それぞれが過ごしたインドの時間を語り合いながら、「あと一人合流で全員集合」の夜は過ぎていった。



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