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知ることから、Feel India.【#7】フォースの加護、そして解放と邂逅編

インド4日目を迎えた2月10日。

(女性2名と同室だったため色々写り込まないようにという側面もあるけど)出発日から毎日していた自撮りを遂にしなくなった。

この日はジャイプルで自由行動となり、観光班とまったりスナップ班に分かれた。

僕はまったりスナップ班で、午前は同じくまったりスナップ班の伸哉さんとホテルの屋上で作業をした。

しぶっ

インドの青空の下で作業をするのは最高に贅沢な気持ちだ。当たり前のように一緒に作業してるけど、この時間もいつかの未来には今より貴重に感じる時間になるのだろう。

たまに喋ったり、いや大半喋りながらそれぞれ写真の整理や記事制作などの作業を進め、そうしているうちにもう1人のまったりスナップ班の吹雪が体調不良から復活したので、ホテルのレストランでランチをいただく。

絵になるレストランでした

なんとこの日!ようやくカレー以外のものを食べた。クリームパスタ。白い。クリームが小麦粉かチーズかのせいで異様にベッチャリ重く、あとめちゃくちゃ塩辛かったけど、久しぶりに食べたカレー以外の食べ物に大満足した。

ランチを終え、少し休憩してからジャイプルの街へスナップに出る。

観光班がピンクシティに行ってたので、とりあえずそっち方面へと歩いてみた。

影が綺麗なので吹雪を撮らせてもらった。

model:吹雪

途中から人と交通量がめちゃくちゃ増える。どうやらメインスポットらしき所に近づいているらしい。

インドに到着して間もない頃は、信号も無く荒い運転をする大量のトゥクトゥクやタクシーを見て怯えていたが、慣れとは素晴らしく、そして恐ろしいもので、4日目となるこの日、遂にそれらから身を守りながら道を渡る術を身につけた。

現地人が道を渡る姿を見て学んだそれは、掌を相手(トゥクトゥクやタクシー)に向けて、任意の方向へグイッと引っ張るように何度かスライドするような手振りを見せること。

それはまるでスターウォーズでジェダイが物を動かし、ドアを開け、人に催眠をかけるあの動作そのものだったのだ。

インド人はジェダイだった。

先が見えないほどの交通量の道を、掌の動作一つで渡っていく。

僕はインドでフォースの加護を得た。

フォースの力で鳥を飛ばした
フォースがあれば飴屋も寄ってくる
フォースがあっても馬は怖かった

少し進んでみたがあまりの人の量と暑さ、あと「ぶっちゃけ俺ら観光地興味なくね?」という話になり、そのまま裏路地へと歩を進めていく。

道で売られてるスパイスらしき粉
何かが封印されてるかもしれない
撮って良いって言ったのに怖くてピント合わせる前に諦めた
牛に追いかけられた。マジで怖かった
あかんもん売ってるアイテム屋みたいになったおじさん
距離感
インドで初めて豚を見た。カオス

・・・

スナップをしながら路地を歩いていると、ジャイプルに暮らす人々がたくさん話しかけてくれた。

僕はヒンドゥー語も英語も喋れないけど、彼らが僕に好意的な興味を持ってくれていることは十分に伝わった。

正直、子ども達に囲まれた時は「スリか?」と警戒したけど、この地においてはそういった悪意めいたものは微塵も感じられず、ただ純粋な相手への好意を、僕と彼らはファインダーを通じて渡し合ったように思う。

そこには貧富の差があるのかもしれないけど、そこに悲観的な感情はなく、そこにはただインドのジャイプルで暮らす人々がいた。

僕は普段から人を撮るのも好きだしスナップを撮るのも好きで、というか写真を撮るのが好きで、とりわけ「ありのまま」な写真が好きだ。

クライアントワークやSNSなど、「誰かに見てもらう前提の写真」では技術的なことやテーマを持って撮影するけど、見返してグッとくる写真って「なんとなく撮った」ものだと感じているし、そういう写真に本質的な価値を抱いている。

ジャイプルの裏路地を歩いたこの時間は、知らない間に閉ざしていた自分本来の姿が自然と解放され、そんな自分がまだ死んでいなかったのかと出逢わせてくれた時間でもあった。

・・・

とても短い路地だったけど時間をかけて歩いていたようで、疲れた我々はそのままホテルへの帰路を進んだ。

そこからの記憶はあまりない。観光班をホテルで待ちながら休憩していたように思う。

夜はトゥクトゥクかタクシーでローカルな街を進み、レストランで食事をした。

机と皿を除菌シートで拭いたら真っ黒になったけど、めちゃくちゃ美味しかった

タクシーの運転手を見るといろんなアクセサリーをつけていて、ウーバータクシーのドライバーってインドでは稼げる方なのかと思いを馳せながら、4日目の夜を終えた。

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