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雑談のやうに、noteを書きたい

文章を書くのって、簡単なようで難しい。

私は長くブログやInstagramで日々を書いてきました。
でもそれは本当に、今日は何をした、子どもがどうだった、といった日記のような記事。
文章力とか技術とかあまり考えずに、好きなように書いてきただけ。
だから、話の内容がポンポン飛ぶ。
LINEのように気軽に書くので、口語調で文章が乱れまくっている。

それでも長くSNSで書いていたのだけれど、
整理収納サービスを始めるにあたり、HP内やnoteに「日記」ではなく「感じたこと・思ったこと」を書くことを始めて、
あらためて文章力がないことに気付きました。

なんてまとまりのないことよ!
なんて独りよがりなことよ!

作文や読書感想文、論文を書いていた学生時代のころのように、
今さらながら日本語や国語と向き合うことになったのです。

noteではライティング力を上げるための細かい技術や心根も紹介されているし、関連書籍だってたくさんある。
それはとても役立ちます。
なんてったって、本当に国語力からないわけです、今の私には。

でもある時、最近私がよくブログを読ませていただいている方のライティング本を見つけました。

暮らしのおへそ」などの雑誌の発行人であるフリーライターでありエッセイスト、
一田憲子さんの「暮らしを変える書く力」。

この中には、「絶対こうすれば上手くいく!」というような強く断言的な教えは書かれていません。
どちらかというと、フワッとした比喩的な表現です。
一田さんが実際に雑誌などに落としてきた内容を見せつつ、日々や暮らしの中にある言葉にならないものを言葉に落とし込む作業について書かれています。

私が何故一田さんを好きかというと、
このフワッとした表現が好きだから。
押しつけがましくもなく、目立ちたいという方でもなく、すごく開放的な方でもない。
この本やご本人のブログの内容に「分かる分かる!」と素直に共感させられる、そんなエッセイストさん。

皆が感じることを代弁してくれているようで、日常の機微を言葉にされるのが上手いなあと感じます。
一田さんのそれらの言葉は「写真」のようなもの

だから、彼女が教えてくれる「書く力」の付け方も納得感があって、包み込んでくれる感じがとても好き。
それでいて、やんわりと、読者を共感させるライティング要素を教えてくれています。
この本は理屈や具体的な術について強い言葉で書かれていないのが、
他の数多あるライティング本よりも私に合っているなと感じます。

この本を通して、私は気づきました。

勿論、基本的な国語の理解や文章力は必要。
けれど、自分にしっくりしない書き方をしたところで、私の本当に伝えたいことが伝わるのか?
かしこまったことを気にしながら書きたくない。

私は元々感情が出やすい人間。
やっぱり、私自身が話したいことを話しやすいスタイルで書くのが好き。
画面の反対側にいる方々へ、
「ねえねえ、こんなことあったんだけど。こんな風に思ったんだけど。」
って、雑談するように、お茶している時みたいに書きたい。

雑談で何気ない言葉はたくさん交わされ、そこでの自分の言葉に共感してもらえるととても嬉しくなる。
そう、私にとって雑談は大事な語り場。


_終わり

↓ 因みに、基礎はこちらで勉強中。

↓ 一田憲子さんのHP。ブログが読めます。


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