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美鈴先生の「自分の才能を開花させて楽しく人生を送る方法」プロローグ


「あの人ができるのは才能があるからですよね?」

というこの言葉。実によく聞いてきた。
はっきりいって、もう、その言い訳は聞き飽きた。

そう。
これはただのいい訳なのだ。

才能とは

・続けた結果、開花するモノのこと
・自分では普通と思ってるのに他人から褒められるモノのこと


である。

あなたが挑戦し、継続しつづければ、絶対に開花するのである。
あなたが、こんなの普通だから大したことない、と思っているものを認めるだけでいいのである。


私は現在、音楽教室の講師をしている。
自分で運営している教室だ。
そこでフルートとオカリナを教えている。
いわゆるプロである。


というとほとんどの人が
小さいころから楽器を習っていたんだろう
音大を出ているに違いない

と思うだろう。

だが、小さいときから、きちんと習ったことは、一度もなく、中1で吹奏楽部に入り、フルートを始めるものの、ずっと独学だった。

プロにきちんと習い始めたのは
28歳。子供が2歳の時である。



最初の2年は、本当に趣味半分だった。
が。ある人との出会いでそれは一変した。



それは、ベルリンフィル首席奏者、エマニュエル・パユである。



ある時、彼の演奏をテレビで聞いた。
それは、モーツァルトの協奏曲2番の演奏だった。

今まで聞いたことない音色と、まるで俳優のように、曲を吹きながら演奏する姿、そして、その技術に一瞬して彼の虜になったのである。
 
そして、その年、初めて彼の演奏会に出かけた。

その生演奏のあまりの素晴らしさに、私は雷を打たれたかのように衝撃を受けた。あんな風に私もフルートを操りたい!少しでも近づきたい!!!

そんな風に強く思った。



その次の日から、子育てしながら、毎日、4時間練習するようになった。
当時の友達には「パユがあの日、天から降ってきて乗り移った
と言っていたが、冗談ではなく、今でも、そう思っている。


 
そんな年(つまりは30歳だ)から本格的にやり始めたのだから
うまく行くはずがない。本当に苦労した。

何せ、技術がなかっただけでなく
音楽の知識もまったくなかったのだから。

クラシックをやるにはそういう知識が必須だ。
だから、当時の先生に、こういう勉強をした方がいい、と言われても
どうやって勉強したらいいのかすら分からず
友人に相談し、本を教えてもらったり
やり方を教わったりして、コツコツやっていった。

何度も何度も何度も凹んでめげそうになった。
でも、音楽が好きだから、フルートが好きだから続けた。


そして、ある程度の腕前になった時
経験を踏むためと、肩書欲しさにコンクールを受けまくるようになる。

周りはほとんど年下ばかりである。
そんな場所に、私は小学生の息子を連れて行っていた。
我ながらよくやっていたものだ。
そして、そんな母によく息子も付き合ってくれたものだ。
そんな息子には本当に感謝しかない。


ちなみに、コンクールでは小さな賞は取れたものの
私の思うような結果はずっと出せずにいる。
(追記:2022年8月になってやっと23回大阪国際コンクール管楽器部門Age-G(音大卒以上の部)にて、長年も目標だったファイナルステージに進んでいる)

自分でも演奏する才能はあまりないと思う。
それでも、私の演奏を聴いて誰もが私が音大を卒業していない
と思わないほどの腕前になれたのは

やり続けていた

それ以外の理由はない。

つまりは、ここまでの腕前になれたのは
私が努力を続けたことで自分の才能を開花させた
からなのである。

 
話は変わるが、息子の勉強は、実は、私がずっと教えていた。
小学2年の半ばぐらいから、中学の半ばまでずっとだ。本人が塾には行きたくない、私に教わりたいと言ったからだ。

そして、フルートも、彼が5歳の時から教えていた。
小4から私のついている先生にも習うようにはなったが
練習の時は毎回、私のレッスンだった。

だが、彼はやりたい曲を演奏した小5の年に
燃え尽き症候群で辞めてしまった。

かなりの腕前になっていたので、もったいないとは思ったが
パソコンに対する興味が、異常と言えるほどあったので
そちらに時間を割く方が、息子にとっての幸せだと思った。

今では割と有名な会社のSEをしている。
だから、あの時、無理やりフルートを
続けさせてくてよかったと、つくづく思う。


そうやって、息子に勉強やフルートを教えていて
ずっと思っていたことがある。


どうして世の中の親は、自分で自分の子供の勉強を教えたりしないのか
親がプロでも、どうして親が楽器を教えないのか


ということである。
確かに大変だけど、膨大なお金を払うくらいなら、自分でやった方がいいのに。と、ずっと思っていた。


私は2014年に離婚している。

音楽だけでは食っていけないのもあって
副業で勉強も教えているのだが
(2023年2月に副業は辞めている)

その勉強を教えている子供たちの
家庭と触れ合うことで、長年の謎が解けることになる

それは

普通の家庭では親が何かを教えるとケンカになってしまう

ということだった。


私は、どうしてケンカになるのか
必ず出来るようなるから、その時を信じて辛抱強く
待てばいいだけなのに


と思っていた。

が。



このだけが、他の人にはだけではなく
とんでもなく難しいことで

それが出来ることは私の才能だった

ということに気がついたのだ。


才能というものは、自分にとっては、ごくごく普通のことで
人はそれが、特別な事だとは夢にも思わない



そう。私が息子に教えられたのは
そういう才能があったからであり

音大に出てないのに、フルートやオカリナを教えているのも
教える才能があったからに、他ならなかったのだ。


私はこういう過程で、普通だと思っていたことが、才能だったということに気が付けた。


だが、ほとんどの人はそれに気が付かないことが多い。
むしろ、その才能に自分で
ブロックをかけたり、蓋をしていたりして

自分で生きづらい人生を送っているのだ

これから、そういう人達が自分の才能に気が付いて
生きるのが楽になったり、楽しくなったり出来るような
そんな話をしていこうと思う。

少しでも生きづらいと思っている人や
夢があるけれども、自分には才能なんてないと諦めている人
諦めたくない人の参考になりますように。




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28歳、子供が2歳の時から本格的に習い始めてプロになった、異色フルーティスト上條美鈴が、自分の才能を開花させて、楽しく生きる人生の秘訣を大…

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