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月300円で楽しめる超チートマリオ

わたしはあまり忍耐強い性格ではなく、そのためゲームがまあ、とにかく下手です。
下手というよりは、粗が目立つ雑なプレイが特徴的だと、自分では思います。


昔から人並みにゲームは好きで、幼稚園に通いだした頃から友達や家族とゲームを楽しみました。
周りがゲーム離れした小学校高学年から中学生頃も、毎日夢中でDSにかじりついていましたし、中学生になってからはスマホのソーシャルゲームに手を出します。パズルゲームにどっぷりハマり、ランクが200を超えるほどやりこみましたが、結局ゲームのサービスが終了してしまった苦い思い出もあります。
決してコアなゲームオタクと呼べるほどではありませんが、何だかんだで生活の側にいつもゲームがありました。
しかし、常に技術にはあまり自信がなく、対戦より1人で楽しめるゲームを好んでいます。


そんな私なのですが、最近夢中になっているものがあります。
大学生になってからはNintendo Switchでぼちぼちと遊んでいるのですが、数ヶ月前に突然『マリオシリーズ』にどっぷりとハマりました。小学生の時に妹とよくプレイしたWiiのマリオが無性に恋しくなり、YouTubeで実況動画を見ていたところ、自分も久しぶりにマリオをやりたくなったのがきっかけです。
Switchのソフト「New スーパーマリオブラザーズ U デラックス」や「マリオカート8デラックス」をプレイしたり、マリオメーカーやマリオパーティの動画をひたすら見たりして、日々楽しんでいます。

そんな中で、何とも素晴らしいコンテンツを見つけてしまいました。

『Nintendo Switch Online』という、ニンテンドーが提供する所謂サブスクリプションのサービスがあるのですが、これに加入することでファミコン、スーパーファミコンの名作タイトルが何と遊び放題になるのです。価格はなんと月額306円。
加入することで様々なゲームのオンライン対戦機能が使えるようになったり、追加特典が手に入ったり、加入者限定サービスもとにかく盛りだくさん。加入なしには満足に遊びこなせないソフトもあるほどです。
たった300円で、懐かしのゲームが遊び放題なのです。NINTENDO 64など、追加課金が必要な例外もありますが、ファミリーコンピュータとスーパーファミコンのソフトは、縛りなく遊び放題です。

プレイできる主なタイトル一覧(2022年1月現在)
「スーパーマリオブラザーズ」
「スーパーマリオブラザーズ2」
「スーパーマリオブラザーズ3」
「マリオオープンゴルフ」
「スーパーマリオUSA」
「スーパーマリオカート」
「スーパーマリオワールド」

マリオシリーズの他にも「ソロモンの鍵」「魔界村」「ゼルダの伝説」などがあり、そのタイトルの豊富さに驚かされます。
中々ファミコンのソフトをプレイしようと思っても、ハードから買い揃えることは大変困難です。ですが『Nintendo Switch Online』に加入さえすれば、実質ハードだけでゲームを楽しめるも同然です。
ある人にとっては懐かしく、またある人にとっては新しく、人によって様々な楽しみ方ができるのではないかと思います。
また、最近ではちょっと特殊なタイトルである『マリオメーカー2』において、歴代のマリオ作品の様々なゲームスキンが登場します。レトロなマリオから『スーパーマリオ 3Dワールド』といった最新作までが、一色単となり登場します(説明が難しいのですが、これらの作品の操作やデザインを基盤にして、プレイヤーが全く新しいコースを作る、というゲームです)
それらの元ネタである『スーパーマリオブラザーズ』『スーパーマリオブラザーズ3』『スーパーマリオワールド』をプレイすることができるのも、オタクとしては楽しい点であります。


さて、ここからが本題なのですが、この懐かしい名作をプレイできるコンテンツに私が魅力を感じた、最も重要な点があります。
それは「巻き戻し機能」が搭載されている点です。
ZLボタン+ZRボタンを長押しすることで、1分程度前の画面まで、自分の好きなところからやり直しができます。ゲームオーバーした後でも、穴に落ちる直前からでも、どんな場面からも時を巻き戻すことができるのです。
こんなチート技、合法でいいのでしょうか。回数さえ積めばクリアできないタイトルはありません。
レトロなマリオは特に入力が難しく、最近のマリオのように複雑なジャンプで誤魔化したり、壁キックで落下を防いだり、そういった小技が通用しません。ですがとにかく巻き戻し機能を駆使しまくることで、どれだけ下手でもクッパまで辿り着くことができてしまいます。
ゲームは好きだけど、難しい面をクリアする技術と忍耐力がない。そんな怠惰な私でも、むしろそんな私だからこそ、沢山巻き戻しながら快適に「戻れるマリオ」をプレイしています。
2、3年前から開始しているサービスでありながらも、この機能のことを知る人はまだまだ少なく、それどころかファミコンのタイトルが遊べることすら、まだあまり普及していないように思えます。
私も最近まで知らなかった身ではありますが、このチートっぷりをどうしても誰かに伝えたくて、こうしてnoteを書いています。


こうして「戻れるマリオ」の虜になってしまった私は、ある時いつものようにSwitchのソフト、『New スーパーマリオブラザーズ U デラックス』をプレイしていたところ、自分の操作の雑さに驚かされます。とにかく落ちるし、敵には当たるし、すぐに死んでしまいます。何故だか以前よりもさらに下手になったようでした。
「あ、そうだ。このマリオは巻き戻せないんだった。」
と、思ってしまった時には最後。

雑な自分にぴったりだと思っていた「戻れるマリオ」は、私の雑なプレイをさらに助長させたのかもしれません。
やり直しの効かない「戻れないマリオ」を、今まで通りプレイできるようになるまでには、少々時間がかかりそうです。

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