勝手に声が聴こえたで賞【短歌部門】By みすてぃ
誰が言ったか知らないが確かに聴こえる流浪の「勝手に賞」
(短歌部門は18作品)
恒例のこの時間がやってまいりました。(笑)
私がテキスト文を誰かの声で読んじゃってることは
こちらに書いてあります。
そうなんです。ただ単に声が聴こえるということではありません。
一緒に景色が浮かんだりBGMが聴こえたり香りや空気の感触まで伝わることがあります。
私にとってここに上げさせていただいた作品は直観的に「びーん!」と来た作品なのです。そして味わい深い。
どこがいいとか上手く言えないので声に例えています。
※ライラックぽんに使わせていただいた作品はもちろんあらためて受賞ということになります。
最後に表彰状を置いています。お受け取りいただければ嬉しいです。
そして。。。
ライラック杯に投稿された皆さん、そしてクルーの方々、本当にありがとうございました。今回も楽しまさせていただきました。
では発表します。じゃじゃーーーん!!
(カッコの中が私に聴こえた声です。)
聞こえない?春ですよもう春ですよ
そろそろ許してあげて良いかも
(桑子真帆さん)
※俳句もたまたま桑子さんでした。
対岸に異国の見える春の日の
気流の音の狂おしきほど
(又吉直樹さん)
デパートの地下に咲いた菓子がみな
人工的に桃色になる
(羽田圭介さん)
※たまたま同年度の芥川賞お二人並んじゃいましたね。
ていねいに春の日を生きていきたくて
心の底からさくらがきれい
(森口瑤子さん)
今日やろう!明日やろうは馬鹿野郎
やると決めたら善は急げ
(泉谷しげるさん)
春あかねLINEで気付く保護者会
「あぁ今日だった!」またもうっかり
(真矢みきさん)
アメンボの世界を笑え大都会
夢浮かべては花と散りゆく
(木村拓哉さん)
サクラ咲き世界が色を取り戻す
そんな季節が私は好きだ
(星野真里さん)
前見なきゃ上を見なきゃ やれやれはぁ
あらまこんなところに土筆が沢山
(磯野フネ / 寺内よりえさん)
前を見ず後ろも見ずに下を見る
そして時々上を見上げる
(金田明夫さん)
銃口はすべての人に向けられて
正体不明の夏が近づく
(伊集院光さん)
葉に溜めた雨つぶキララ瞬いて
一夜限りの星座を描く
(星野真里さん)
※昨年度のNHK短歌のMCなので星野さんの声は複数の作品で聴こえます。
クラス会老いたりと云えど乙女らが
なお語らうは見果てぬ夢よ
(草笛光子さん)
つかのまの灰と消えゆく炎(こい)ならば
マルボロ一本ルージュにかえて
(桃井かおりさん)
日は真昼だれか呼んだ?と振り向けば
空耳だよと雲雀が笑う
(タモリさん)
特攻の基地の桜は満開か
二式大艇黙して語らず
(小日向文世さん)
オカリナをサクラの下で吹く君の
琥珀の指先春色に染む
(福山雅治さん)
ハードディスクにありあまる誰かしら
消すまでそこに生存記録
(カンハンナさん)
以上です。素敵な作品をありがとうございました。
表彰状はこちらです。
「ひょーしょージョウ!」
※そこそこの年齢の方には日曜夕方6時ちょい前のNHKの声で。。(笑)
(あの国民的スポーツ中継)
ライラック俳句投票会場はこちら
※私の作品は今回は残りませんでしたが、投稿されてない方も是非ご一読いただいて投票にご参加ください。
ではまた。
みなさんにいいことがありますように。
※川柳と俳句も勝手に賞「あるよ!」(田中要次さんで)
私のライラック杯投稿作品とライラックぽん作品はこちら
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?