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【ショートストーリーでぽん!】こんなのどう?

SFなのか妄想なのか?

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(このストーリーを書くきっかけになった作品)

春霖と冷めた珈琲の窓際

花の精いろとりどりの魔法かけ

AIに書けぬものをと筆を執る

この3作に刺激されなんか春眠のデイドリームに出て来そうな「変な?」ストーリーを書ければな?と思いました。
直接内容は関係ないので「ぽん!」なのかどうか怪しいですが。。。
普段はマウスでペコペコ音符を置いて遊んでいて
文章をちゃんと書くのは久しぶりなので描写に自信はありません。
(曲もまた別の作品から今書いてますが)
でも私の「灰原哀」完結編と言ったら過言ですかね。(笑)

でももともとNoteを始めたのは小説だったのよ。
カドカワに投稿するか迷ってNoteにしたんです。
それから、短歌や俳句始めたりカーリングのこと書き出したり。
なのでした。
(小説は残すために置いたので宣伝もしてないし、そんなに読んでもらってもいませんが)


タイトル「別の結末」

※読売テレビ系列青山剛昌氏原作「名探偵コナン」とは一切関係ありません。


事件はすべて解決した。あの組織も消えてなくなった。
俺は工藤新一に戻れると信じ込んでいた。

あの日灰原がまずは実験台を兼ねてと自分が先に薬を飲んだ。
無事に戻れたのを確認し、次は世良の母ちゃん。
いつものとおり不愛想に先にMI6の車で博士の家を出て行った。
俺もその時になって初めて聞いた話だが
世良の母ちゃんメアリーと組織にいた灰原の母親は姉妹だったらしい。
要は世良と灰原は従姉妹だったのだ。
メアリーと灰原が瓜二つだったのも納得がいく。
俺たちの前では世良と灰原は他人を装っていたが互いに情報交換してたようだ。

灰原は博士との別れは済ませていたようだ。どこか知らない町へ行くと言って一人出てった。
灰原もこの後知るパラドックスには気づいてなかったのだろう。
俺にも「これでもうお別れね、江戸川君。」と言っていた。

俺が工藤新一に戻ったあと最初に向かったのはもちろんあそこだ。
ただ事務所に向かう途中、街の様子に違和感を覚えたのは禁じ得ない。
中に入ってみたが誰もいない。
っとそこへ小五郎のおっちゃんが帰ってきた。なんだかたった一日で少し老けた気がする。
「また、お前かー? もううちには来るなって言っただろう。」
「すばるもアメリカに戻ったんだからよう、親戚だったら工藤の豪邸に住まわせてもらやーいいじゃねえか? もう高校生なんだからよう!」
「それに新一に似てきたお前を見るのが嫌なのか、蘭も俺んとこにさっぱり寄り付かねえし。いくら親戚でも似すぎなんだよ!お前たち。」

おっちゃん、新一だよ。と言いかけた瞬間だった。

突然スマホに非通知の着信。灰原からだった。
「きっと戸惑ってるわよね。私もびっくりしたけど状況は判ったわ。今ポアロにいるからすぐ来て!」
俺は少ししたら行くと答え電話を切った。
とんでもない宣告のティータイムになるとは思ってもいなかったが。。。

おっちゃんはまだぼやいていた。
「蘭も弁護士になってあいつの助手やってるからってあっちに住み着くことなかろうに。こっちには週に一日帰ってきたらいいほうだ。ったくー。」

蘭が弁護士?!??
んなはずねえだろう。俺と同じ高校生のはずだ。
「コナン!、もうういいから早く出てけ!」
コナン?!??
俺はまだ江戸川コナンなのか?

そこへ何故か園子に似た女性がやってきた。
「あらー、ガキんちょー! また来てたのー?」
年は30歳手前ぐらいだが確かに園子ではないか。
聞けば蘭に頼まれておっちゃんの様子を見がてら部屋のかたづけやら飯の支度やら少し身の回りの手伝いをしに来てるらしい。
一体どういうことなんだ。
仕方なく俺はポアロに向かった。安室さんが出迎えてくれたが金髪は変わらないものの今までより少し落ち着いた感じに見えた。
「こっ、、紅茶をひとつ、ミルクティーで」
「はい、かしこまりました。コナン君!」

灰原が口を開いた。
「そういうことよ、あたしたち二人だけ時間が止まってたってこと。浦島太郎ってことよ!」
確かに今気づいた。
いろんな事件があった。組織との対決も次第にエスカレートしていった。
その間に季節も何度も変わった。
なのに俺たちの周りの人間は誰も年を重ねていなかった。
「最後に飲んだ薬は玉手箱だったのよ。」
「私ももう灰原哀でしか生きていけないみたい。MI6に頼んでイギリス国籍を作ってもらったわ。手続きが終わったら改めて阿笠博士の養女になる。もう博士も承知よ。」
「どうやらあなたも江戸川コナンで生きるしかないようね。明日高校へ行くのが楽しみだわ。」
「てめえ、ほんとはいくつなんだよー?」
「あら、あなたと同じ18歳よ。それで戸籍を作ってもらったの。」
「ったくーー、いくつサバ読んでんだよ?」
「歩ちゃんもミツヒコ君もゲンタ君も同じクラスだそうよ。私たち二人が知らない間にみんな10年近く年をとってたってことよ。」
「もちろん、あなたの蘭姉ちゃんもね!、おばさんってことよ。」

急に言われても呑み込めない。
じゃあ、工藤新一の存在はどうなるのだ。
「工藤新一はもう日本には帰って来ないわよ。MI6の特殊任務で名前も変えてるわ。蘭おばちゃんも知ってるはずよ。」
「あなたも早くすばるさんかジョディ先生にでもお願いして証人保護プログラムやってもらわないと学校にも行けないし免許も取れないわよ。」

納得するしかないようだ。そのあと親父とおふくろに籍に入れてもらうしかないのか?

「これからもご近所づきあいで同級生ね。よろしくね。」

そうなのか。くしくも組織の連中に薬を飲まされたあの日。
やつらは工藤新一の抹殺には成功していたということなのだ。
歴史は変わってしまっていたということか?


(ここからはオチ)

後日談だが父の工藤勇作が明かしてくれた。
俺と怪盗キッドは一卵性双生児らしい。おまけにキッドの父親とうちの親父も一卵性。
キッドの親父が子供の一人はまともに育てたいと子供の居なかったうちの親に養子に出したらしい。
道理でやつは顔認証もDNA鑑定も俺になりすますことが出来たのだ。
声優も同じ山口勝平さんじゃないか。(笑)

ちなみに俺の声はまだ高山みなみさんのままだ。
これでは新一に戻れないのは当たり前だ。

「声変わりせえへんだんかーい!。俺は警察庁キャリアに合格して大阪府警の警視正やでー!」
(服部平次)

※お決まりのエンディングテーマ明けのシーンを放り込んでみました。


声の短歌の格納庫

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ではまた。

みなさんにいいことがありますように。


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