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夫もギフテッド

夫はフランス人です。フランス人の夫とはギフテッドである息子の教育方法についてよく話し合います。
息子を育てるのは一筋縄ではいかないし、一般的に育児本は役に立たなかったけれど、幸い夫は息子の心理を「お前は神か!!」というくらい理解してくれたおかげで今の比較的平和な毎日があると思ってます。

そう、夫もギフテッドなんです。 もうそれは息子以上にいい意味でも悪い意味でも天才肌なんです。
いい意味というのは異常なほどの記憶力。もう資料等の記憶力は写真レベル。アラフィフなのに老化しないのかよ!(私はもう覚える作業もあきらめました)と事あるごとに突っ込んでます。また理数物理の異常な強さ。
本人はITエンジニア・アーキテクトという仕事ですが、実は学生時代にヨーロッパのNASAにあたるとこで(←名前忘れた)ロケット開発部門でインターンをやっていた経験があった時に、どうしてもロケットの軌道の計算が合わないという状態になって開発責任者が悩んでいた時に1インターンだった夫が軌道の計算の間違いに気がついてトップに説明したという逸話の持ち主です。理数物理は本当にすごいと思います。理数物理は。

悪い意味というと夫はロボットみたいです。
感情はある(と思う)けど気遣いという行為が全くできません。
優しいと思うし、言えばやってくれるけど言わなければ彼の脳のプログラミングのコマンドが発動しないようで。悪気もなく何にもしません。

また感情を表す言葉(嬉しい、悲しい、楽しい、ムカつく等)を自らを表現するときに使うのを、25年一緒にいますが聞いたことありません。
んで、喧嘩になるときは「この自閉症野郎!」と言ってしまうダメな妻です。妻ながら夫は何かが欠落してる…共感を共有することが出来ずに時には孤独を感じながら生活する結婚も来年で20年。もうこんなもんだと思って今は諦めました(笑)

息子もASDを疑われていますが(正式な診断が下りるほど明確ではないみたいです、精密検査要だけど順番回ってこない。。。)もし息子がASDであれば夫は確実にASDだろうと確信を持って言えます。だって息子のほうがはるかに感情豊かで気遣いできるというか、私が落ち込んでいるときに50手前の母親に「ママはかわいいよ!」と言えるんです涙。ジャイアンみたいな私にかわいいなんて言えるなんて気遣いしかありません爆。

というわけで夫もギフテッドなので教育に対する考え方も標準的ではありません。「普通」にする気は全くなくて、好きなことを突き抜けるほどさせようというスタンスです。苦手なことは落ちこぼれない程度に、好きな物理や数学はどんどんさせたいらしい。ということでお風呂タイムは息子と夫が数学の難題を湯船につかりながら話し合っています。凡人の私には信じられないけど夫曰く、大体8歳の息子と高2のレベルの数学をやってるそうです。私は聞いてるだけでも疲れる(わからない)ので避難しますが本人たちにとってはこの時こそ癒しの時間のようです。

フランスでは日本と同様、全科目ならまだしも一科目に吐出した才能があっても一般教育では評価されないのでその間に息子が腐ってしまわないように英語圏での高等教育が適切な時期に受けられるよう今後は英語に力を入れて、数学の問題集はすべて英語にしよう。というぶっ飛んだ提案を夫からいただきました。

ただ、実はうちの息子、好きな動画が例えば↓

だったりして、科学系動画はほぼ英語で見ているのでそういうこともできないこともなかったりします。

私も英語はできないわけではないけれどネイティブレベルではないので今後は息子の教育のために私自身も学びなおしさせられそうで、もう何も暗記したくない更年期アラフィフおばちゃんの私は今後も、二人の変人男子に振り回されることになりそうでもうめんどくさいです。


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