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大和・石上神宮…なぜ【イソノカミ】なのか? 洪水で消滅した古代国家と文明…なぜか消えた大都市

古代文明が栄えた地中海・エーゲ海周辺。アトランティスや国家トロイ。これらは現代に忽然と地中から姿を現したものもあり、未だ謎として扱われるものです。前々稿で書いた通り、この時に文明というものも消滅してしまったものが多いと言われています。
 アトランティス大陸伝説も伝承によれば、11000年前に消滅したのです。これを虚構とか作り話だとする向きも多くいます。
 確かに、プラトンが遺した二つの作品に現れるのみです。
 しかし、11000年前の出来事がいまだに語り続けられているという事実は非常に重いものです。虚構がここまで時を越えて語られてきた事実を明確に否定する根拠が無ければ、直ちに虚構とするには根拠がありません。
 『洪水伝説』もギリシャの歴史に多く残されています。
 本稿では、一部興味ある点について書いてみます。
 ギリシャの『神官』は『洪水伝説』について、以下のような話を遺しています。
 ・書法(文字や記号で残す方法)は災害(洪水)によって失われた
 ・文明国家の指標となるすべての技術が失われた
 ・洪水は天からやって来た
 ・災害の結果、もっぱら文字を知り教養のある人が大量に死んだ
 ・歴史に関する知識が失われた
そして再度神官は強調した…
 ・洪水は、海からでは無く、天からやってきた
さらに、
 ・洪水により、社会の中でも、より文明化した階層を除去した
と述べている。
 筆者(私)はいくつかの点に気付きます。
 上に述べた『文字を知り教養のある人』『より文明化した階層』が失われた、ということについて、
【洪水】はより低い陸地への災害が大きいことは明らかです。
 現代では、(時代と共に)海面すれすれの大都市(東京、大阪、名古屋など)は洪水で海面が瞬時に上昇すれば忽ちに水没して記録する間もなく大都会の文明の跡形も無く海底になります。
 とにかく大都市にドンドン人々が集まり、現代文化や文明の象徴を密度高く創り上げている…いつか海底になることも予期せずに。
 これこそ『ギリシャの神官』が陳述している通りで恐ろしい限りです。
 高いところ(現代から見れば未開)が生き残り洪水に続く世界を担うのです。
 もう一つ重要なことは、『洪水は、海からでは無く、天からやってきた』という点です。我々が『(現代人の)常識』想定できるものでは無い…という厳然たるT仮説の主張なのです。これは前々稿で述べた通りなのです。
 予期せずに文明や文化・技術が根こそぎ失われる、そして新たな3000年が零から始まる。
 でもいくつかの例外もあります。例えば、『ノアの箱舟』です。予期された天からくる洪水。神は我々にどうせよ、と言いたいのでしょうか?

ノアの箱舟


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