津田慎一

History & Science ライター 工学博士(宇宙工学) 歴史や科学…

津田慎一

History & Science ライター 工学博士(宇宙工学) 歴史や科学のミステリは?謎を科学的視点からあらたにとらえて…。 執筆作品「薬師如来像が語る飛鳥女帝王朝」(文芸社 )「白鳳仏ミステリー」「武蔵戦国記」 第22回歴史浪漫文学賞最終候補作品「天平の栄華ー光と陰ー」

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子孫に残す壊された自然:世界遺産・国立公園…メガソーラーとリゾートホテル

 自然は壊されると、原状復帰はまず困難。  一体現代の我々に、まさに日本の財産と遺産である【自然】を壊す権利があるのか?

    • なぜ歴史研究家は多くの謎を創るのか?…見えて来る理由とはーその1

       古代史には、謎やミステリと呼ばれるものが多い。  これらのほとんどは、いわゆる研究者と呼ばれる『歴史研究家』達が創造している。  この謎を生み出す元となっている理由がいくつかあるようである。  1.遺された文書を疑いの目で読む  2.時代背景を合わせて考えない  3.根拠なき定説、俗説を前提にして出発  4.古代の人々は不合理な考えに支配されている  5.科学的な分析評価が行われていない などである。  例えば、日本で最初の正史「日本書紀」も多くの歴史家の研究対象となってい

      • 新刊:奈良にあった実話「春日山に眠る地獄」…平城京前夜に起きていた古代豪族『春日氏』(和爾一族)の悲劇‼

         奈良、平城京に遷都される前には、奈良盆地に古代の豪族たちが割拠していた時代である。  その頃、6世紀くらいまで、(奈良市)春日山を中心とする地域には、『春日氏』(和爾氏の枝族)が勢力を持っていた。  しかし…蘇我氏、藤原氏へと世は移り行きます。 この間の悲劇を描く新刊です。   あおによし物語 春日山に眠る地獄 amazonから発売中 です。

        • 新刊:古代年号の迷宮(その2):日本書紀の紀年は正しかった‼…古代天皇長寿を縄文人骨から科学が実証した

           日本書記の記事に現れる年号を巡って、    百歳を超える長寿は、非常識であり捏造である という根拠で、「日本書紀」の紀年(基準となる紀元からの年数表示)は意図的に記されたものであるとする研究者がいる。多くの研究者は、これに触れていない。ふれても積極的に解明できないというのが理由であろうか。  ここで多くの研究者が、この非常識長寿の根拠が、    古代人の平均寿命が二~三十歳 という事実を持ち出して主張する。  この『平均寿命』が意味するところは、    幼い、若年で死ぬ人の

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          新刊:古代年号の迷宮(その1):石上神宮七支刀【泰和四年】は【嘉平四年】、最古の仏像は飛鳥大仏ではなかった⁉

           古代年号を巡る研究結果によって、多くの誤りの『通説』が流布されている。  その中でも、よく知られているのが『石上神宮七支刀』である。  この年号の解釈を巡っては、『泰和四年』(369年)とする『俗説』が世にはびこってしまっている。  しかし「日本書紀」にも記されている内容を正確に読めば、   【泰和四年】(369年)説は、明らかに誤り であることが分かる。  実は、この誤りの背景には、根深い偏見(思いこみ)がある。   ・「日本書紀」の年号記述は正確ではない というものであ

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          物部氏(布留氏)は、鍛冶技術を吉備から出雲、淡路そして大和へ伝えた…今に残る石上神社、石上神宮

           布留氏は製鉄・鍛冶技術を中国地方吉備に伝えた。「日本書紀」には、 韓鋤(からきび)と記されている。  実は、八岐大蛇を退治した剣が、吉備赤磐市にある石上神社から、大和・石上神宮にもたらされている。これで八岐大蛇の尾を切った際に出てきたのが、『草薙剣』である。これは熱田神宮に奉納されている。  吉備と言えば備前長船など日本刀でも有名である。  この韓鋤は、出雲にタタラ製鉄を伝えると同時に、淡路島舟木遺跡にある冶金工房を設け、主に鉄製品を製作して河内、大和方面に出荷していた。こ

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          【物部氏】の本当の氏族名は『布留氏』だった…【物部】は朝廷の仕事の職業名★古(ふる)市古墳群は【布留(ふる)氏】によって築かれた!

           天理市石上神宮には、禁足地『布留社』があるのをご存知だろうか? 例えば、出雲(大)社と言えば、『出雲氏』、春日(大)社と言えば、和爾氏の枝族『春日氏』と呼ばれている。  同じことで考えると、実は、石上神宮近辺は『布留氏』の勢力地域であった。近くの川は、布留川と呼ばれている。  決して勢力を張った地域の地名で呼ばれることなど無い。なぜなら、布留氏が大和に進出した3世紀頃に、地域毎に地名が付いているなどあり得ないからである。  『布留氏』は、【物部氏】と言われ位で鉄製を含む道具

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          使い方を知らず、税の取り方だけ知る…政府:防衛費1300億円の不用でも増税が必要

           あれほど念願だった予算がついてもこの有様。 何やら予算消化に躍起になっても余してしまう。これは正常なのか?

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          岸田首相以下不起訴処分が出た後で「幹部にやめるよう何度か話したことがある」と安倍派会計責任者が明らかに

           今どきの政治はこのように仕組んで仕舞う。  もはやどこにも救いは無い。

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          飛鳥大仏は最古では無かった?…最古は、薬師如来像(法隆寺金堂)である!

           法隆寺には様々な仏像が祀られている。  法隆寺の前身として、摂政・聖徳太子が執務したとされる『斑鳩宮』と『若草伽藍』(若草と言う名称は江戸時代)があった。601年に斑鳩宮が造営された、607年に『鵤大寺』が建立された。  仏教興隆の頃で、飛鳥には法興寺(通称・飛鳥寺)が造営された。  元興寺縁起によれば、『飛鳥大仏』が造立されたのが、609年。当初、この飛鳥大仏は釈迦三尊像であった。現存するのは、釈迦牟尼像だけである。  一方、法隆寺金堂に祀られる薬師如来像は、光背造像記に

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          現代にこそ欲しい勧善懲悪人材…水戸黄門(政治家OB)鬼平(火つけ盗賊改め)大岡裁き(公平)。頼みは、必殺仕置人

           いまや正義を求めるのが実に難しい世の中になってしまった。 かつて江戸時代には、『弱きを助け、強きを挫く』人物がいたようである。  当時は、悪代官や付け届けする商人の便宜を図る(贈収)役人もいたが、 現代は、それどころか公権力が悪人の肩を持つ時代。  テレビの中とは言え、欲しい人材だ!  残るは、裏社会の必殺…人。

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          元大阪地検検事正・北川健太郎容疑者を逮捕。事件の時期は在任中の5年前…エッ!じゃぁ、退職金も貰ったし…

           権力や権限を持つ人達の優遇ぶりは、犯罪者と疑われる人達にも及ぶらしい。  このケースも、5年前と言うから、退職後であり、退職に際して受けるすべての権利や優遇処置を受けていたことになる。  通常なら、犯罪者として逮捕・立件されれば検察庁から処分を受けた場合は、これらの退職金など受け取れない懲戒免職なども想定される。  イヤハヤ、この国は一体…。

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          【憲法改正】議論の前に…憲法は守られているか?2.憲法21条(国民の知る権利)

           国民の知る権利は何よりも優先される。  憲法改正を論じる前に、現在の政府や行政は『憲法』『法律』をあまりご存じ無いのではないかと思われる事案が非常に多い。 特に、政府が決めたことが『憲法』や『法律』に優先すると勘違いしている。  民主主義の根幹は、『国民の知る権利』が何よりも優先されることである。  これは政府や行政の都合で、隠蔽したり、改竄すれば国民に正しい判断が出来なくなるためである。  要するに、隠す理由など正当化される理由などほぼ無いのである。  しかし、政府・行政

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          気鋭の歴史家から『歴史家へのメッセージ』…常識という『病(やまい)』で語る歴史家達

           研究とは何であろうか?   新しい事実を発見する    新しい方法を見つける    新しい説明をする ということであろうか。  要するに、研究の成果とは『新しい…』と言い変えることが出来る。 新しさが無いという事は、従来通りに過ぎないという事になる。  しかし歴史研究家の中には、例えば、   『日本書紀』に書かれた天皇の長寿・在位は非常識である と断じて、だから『日本書紀』の記述は信用できないと決めつける。  これは、それらの研究家の常識に合わないので誤ったもの、とするので

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          選挙前の補助金、給付金発表…ほぼ選挙における買収、資金はすべて『税金』

           選挙前になると、測ったように『補助金』『給付金』などのアナウンスが政権から流される。  報道で、『選挙目当て』と言われるが、もしそうだとすると、『税金』を資金とする『買収行為』にほぼ同じでは無いだろうか。

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          中央集権化が日本の没落を加速する…多様性を否定する『少数派提案の切り捨て』

           今や時代は、多様性の時代と言われている。  これと逆行するかのように中央集権化が進められている。 現在の国連や世界首脳会議を見ても、参加国自体がそれぞれの多様な価値観に基づいて主張を繰り広げる。このような状況下で、最後に『決議』として一本化しようとしても無駄である。  一つの決議に縛ろうというのは、明らかに多様な意見を否定することと同じだからである。  このような国連、G7,首脳会議など会議自体が意味をなさなくなっている。  日本においても、中央集権化により、人事権・許認可

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