べじさん

詩を綴ったり、ベースを弾いたり、花や緑を育てたり。。 読んでくださった皆様へ、ありが…

べじさん

詩を綴ったり、ベースを弾いたり、花や緑を育てたり。。 読んでくださった皆様へ、ありがとうございます。

マガジン

  • みずたまりに青い空

    私の大好きな画家 みずたまさんhttps://note.com/jotm5 ╱イラストのちから╱ みずたまさんにご許可をいただきまして、ヘッダーに絵をお借りした詩文を集めてみました ゆっくりのんびりと、☕️コーヒー片手にどうぞ 絵の色彩にちからをいただきました 色彩のなかには、ときにことばがあらわれる 滴ることばは心のカンバスに絵を描く 自由自在にすばらしい絵を描くのです。

  • 素敵な音楽🎵べじさんセレクト

    noteで出会った素敵な音楽を集めました/メロディーが広大無辺な宇宙空間に舞う/心の小宇宙に届く/創作したひとの心が届く/そんな素敵な音楽ばかりを大切に展示しています/あなたにも届くといいなと想いながら/

  • 📖公園の自習室

    みなさんの素敵な記事 心に響く記事 自分自身にも為になる記事を集めました

  • 📘べじさんMAGAZINE

    みなさんの楽しい企画、コラボして下さった嬉しい記事、さらには素敵な作家さまの何度も繰り返し拝見したい創作、詩文、などを収録しています。 はじめて自作詩を朗読していただきました トップは蒸しエビさんの癒しの声から。いつもありがとうございます♫

  • 夢のスケッチ

    詩のALBUMです。好きな自作詩を収録しました。

記事一覧

じつは

300文字 詩人は詩を書かないときに じつは詩を書いている 小説家は小説を捨てたときに じつは小説を書いている エッセイストはじつは エッセイを書いていない 画家は絵…

べじさん
5時間前
40

曼珠沙華

383文字 読まれないまま 置かれた本の背表紙に 小さく書かれていた タイトルを思い出せないままだ 何もおぼえていない夜には 耳鳴りとさみしさに 無理をして微笑む こ…

べじさん
6日前
75

秋桜

130文字 コスモスが咲いたよ コスモスにみとれた 風にゆれたね コスモスが笑った コスモスが咲いたら 宇宙が咲いたね 宇宙の星の ここにだけ ひとつコスモスが咲いた …

べじさん
12日前
79

哀雨

650文字 天上のかなしみの一滴一滴を そっと集めたような おだやかな川の流れを前に ここが必ず人のための世であるという合理的理由など あるはずもないと 清流は時に濁流…

べじさん
3週間前
79

【#ミエハルカラオケ残暑バージョン】 ~バトンリレー~

noteの街でお見かけするたいへんに有名な【ミエハルカラオケ残暑バージョン】バトンリレーの企画です。 人気シンガーソングライターでスゴ腕ピアニストの南かのんさんから…

べじさん
1か月前
80

赤とんぼ

200文字 心を燃やして 奮い起たせるために 赤とんぼは赤く染まった けっして振り返るためではない 置いてきたんだね その後悔を懐かしむためではなく 燃やすために赤く…

べじさん
1か月前
89

雨降る街

300文字 雨が降る 好きか嫌いか それだけのことを問いかける 雨が止む 遠くに去ったあなたを想う いまそちらはどうですか 雨が問いかける しとしと降るように 静かに生…

べじさん
1か月前
92

【名曲の紹介】ありがとう【flower seed】

時が経つのはあまりにもはやい さみしい気持ちも 楽しい気持ちも 唯一無二のこととして 大切に大切に 今日もまたひとつ 感謝あふれる日になりますように きっと良き日に…

べじさん
1か月前
66

【返詩】時のアイス【吾音萌音さん】

ある夏の日に、敬愛する詩人の吾音萌音さんが著した 【詩】 宇宙とアイスにふれて詠んだ返詩です。 【時のアイス】 何億劫ものときを経ても 瞬間は永遠に積み重なる だ…

べじさん
2か月前
64

新星

あたらしいいのち 青く美しいこの星の上に 産声とうれし涙と 父母の笑顔のもとに きみは誕生した 重さが加わったのだ この星ときみの行く道には きっと希望があふれている…

べじさん
2か月前
76

【べじ音楽】夜になる

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夜になる          詩=べじさん           夜になる むしり取る羽を 赤く散らした あなたは夜そのもの 脱ぎ捨てることば 夢心地に抱かれる 夜にな…

べじさん
2か月前
63

クワガタさん【やっぱり夏がスキ】

よづきさんのアツい企画に応募させていただきます 今年の夏の小さな小さなお話を詩にしてみました 珍しい出来事でしたので、写真をたくさん撮っておいてよかったです(^^ …

べじさん
2か月前
62

空の木【詩物語】

1200文字 幼い子供がいた 大空に浮かぶ雲の上にも 木がはえていると信じていた 雲の上にまだ知らない町だってあるのだろうと思っていた きっと、ジャックと豆の木、も生…

べじさん
2か月前
64

【べじ音楽】炭酸水の午後【炭酸刺繍】

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【詩】炭酸水の午後        音楽 詩=べじさん 炭酸のはじけるままに 時間がはじけた 青い世界はときに炭酸水で満ちていて 原始の宇宙は泡に包まれたひとつぶ…

べじさん
2か月前
55

これからの道

これからの道 昨日まで咲いていた花の 散りゆく姿にきっと種が宿る そんな道 散りゆくと知って 花はわざわざ美しく咲いたのか これからの道を照らすため 花は輝いたのか知…

べじさん
2か月前
55

夏の逃げ水

360文字 街を見下ろせる丘の上の公園に 紫陽花がさようならを告げるころ 午後の逃げ水がひろがる歩道を歩く あの日もこんな夏の一コマがあったと思う 地上171cmは空気…

べじさん
2か月前
80

じつは

300文字 詩人は詩を書かないときに じつは詩を書いている 小説家は小説を捨てたときに じつは小説を書いている エッセイストはじつは エッセイを書いていない 画家は絵を忘れたときに じつは絵を描いている 音楽家は音を聴いていないときに じつは作曲している 君が悲しむときに ぼくはいないかもしれない 君が楽しいときも ぼくはいないかもしれない じつはいないときこそ きみといっしょにいると じつは忘れたときこそ 思い出していると 信じてほしい リレーするよう

曼珠沙華

383文字 読まれないまま 置かれた本の背表紙に 小さく書かれていた タイトルを思い出せないままだ 何もおぼえていない夜には 耳鳴りとさみしさに 無理をして微笑む こんなにも孤独を友人にしたことはなかった 思い出す微笑みは 忘れそうな夢の彼方で手を振る その気配だけが赤い 置かれた本の挿し絵には 君の微笑みがほのかに咲くように 花が咲いていたと思う 赤い色の心だけが咲いていた 静けさの余韻と 秋の夜に想う 君の微笑みが見えないことと 君を悲しませた罪 もう秋の夜の

秋桜

130文字 コスモスが咲いたよ コスモスにみとれた 風にゆれたね コスモスが笑った コスモスが咲いたら 宇宙が咲いたね 宇宙の星の ここにだけ ひとつコスモスが咲いた 宇宙が咲いたら 秋が咲いたね 見上げた空に ひとつぶの風がキスしたら そっとコスモスが咲いたよ みんな咲くといいね

哀雨

650文字 天上のかなしみの一滴一滴を そっと集めたような おだやかな川の流れを前に ここが必ず人のための世であるという合理的理由など あるはずもないと 清流は時に濁流へと姿を変えた 轟く竜の舞い 水中花の美に怒りを抱えたまま のみこむ情愛の 汚れた眼に青空を映さず 希望の喪失と垣根の流された ふるさとの幻影が この世界の次元の箱庭の片隅か 言い様のない痛みと限界を感じた ある日の喜びが一瞬にして露と消えたことも ある日の悲しみが一瞬にして花と癒えたことも 同時期に表裏

【#ミエハルカラオケ残暑バージョン】 ~バトンリレー~

noteの街でお見かけするたいへんに有名な【ミエハルカラオケ残暑バージョン】バトンリレーの企画です。 人気シンガーソングライターでスゴ腕ピアニストの南かのんさんからバトンを引き継ぎました。 油断していた私にも!バトンが回ってきてドキドキです。 歌ってみた🎶のようにガチで音声を披露するのかな、 などと緊張しましたが、うん、好きな曲をあげるのならだいじょうぶですね(^^♪ たくさんあって、悩みます🎸自分が影響を受けたジャンルで考えました。 ⬆️⬆️南かのんさんの記事⬆️⬆️

赤とんぼ

200文字 心を燃やして 奮い起たせるために 赤とんぼは赤く染まった けっして振り返るためではない 置いてきたんだね その後悔を懐かしむためではなく 燃やすために赤く染まった 今またこれからだと スタートラインを描く 大空へと翔び立つために赤く 赤く 赤く 夕焼けは 明日へむかって飛び立つための色だ 茜色の空を駆ける 赤とんぼを見上げて遥か秋の彼方へ 君の瞳が輝くそのために 赤とんぼは赤いのだ 誰に問うこともない夢の続き 赤とんぼのそのこえを ぼくが聞こう

雨降る街

300文字 雨が降る 好きか嫌いか それだけのことを問いかける 雨が止む 遠くに去ったあなたを想う いまそちらはどうですか 雨が問いかける しとしと降るように 静かに生きていけないものか 丘のうえに咲いた雨色の白詰草 雨降る街はいつも半分に霞む 降るか 降らないか 大空には事実が存在するだけ 心ではない なぜにこんなにも痛みを感じるのだろう カフェの夕暮れと薄いアイスコーヒー 氷の融けるような時が過ぎても 空の模様にさえ 好きか嫌いかを投げつけては 雨が降るの

【名曲の紹介】ありがとう【flower seed】

時が経つのはあまりにもはやい さみしい気持ちも 楽しい気持ちも 唯一無二のこととして 大切に大切に 今日もまたひとつ 感謝あふれる日になりますように きっと良き日になりますね flowerseedさんの曲をぜひあなたも

【返詩】時のアイス【吾音萌音さん】

ある夏の日に、敬愛する詩人の吾音萌音さんが著した 【詩】 宇宙とアイスにふれて詠んだ返詩です。 【時のアイス】 何億劫ものときを経ても 瞬間は永遠に積み重なる だからこの星であなたに また出会えたのだろう 私はあなたを大切に思うとき 涙がこぼれる あなたは彗星に乗って 宇宙の果てを旅してきたのだと思う 白い雪玉のような彗星が 生命の根源で 凍てつく宇宙は美しい 青い音楽に満ちている アミノ酸の塩基配列の理屈ではなく あなたと私は心を語りたい同志 ひとのその涙にも含ま

新星

あたらしいいのち 青く美しいこの星の上に 産声とうれし涙と 父母の笑顔のもとに きみは誕生した 重さが加わったのだ この星ときみの行く道には きっと希望があふれている あつい父母の想いは青空の下 きみを応援する太陽となる 泣き声はイ音を奏でて 風のように軽やかに メロディーが流れた午後 この新たな星にひとり 君のいのちの重さが加わったこと ここで静かに祝福したいと 心から思った 何ができるわけでなし きみの歩みの一歩を それでもたしかに見届けた これほどの喜びはないの

【べじ音楽】夜になる

夜になる          詩=べじさん           夜になる むしり取る羽を 赤く散らした あなたは夜そのもの 脱ぎ捨てることば 夢心地に抱かれる 夜になる 脱いだ羽根なら そっと手に添えて 何億光年の夜空に透かしたら あなたが燃えている 永遠に幸せであればいい 彗星に再会できますか 夜になる あの彗星は今どこかで たしかに旅していることを感じたら そこから夜になる ⓒ BEJI-SAN  ※ボーカル音声他はcubase付属のサンプル音源集を使用しています。 cofumiさんの詩【人香】にインスパイアされ以前創作していました cofumiさんのストレートな作風が格好いいのです 『人香』当時のコメントのなかで、夜になる。というキーワードのヒントをいただきました(^^)/ ありがとうございます✒️ cofumiさんの詩『人香』はこちら↘️ https://note.com/hanausagi3/n/n42dee70a865e

クワガタさん【やっぱり夏がスキ】

よづきさんのアツい企画に応募させていただきます 今年の夏の小さな小さなお話を詩にしてみました 珍しい出来事でしたので、写真をたくさん撮っておいてよかったです(^^ のちによづきさんのこちらの企画が催されていることを知り、これはアツい!と夫婦で盛り上がりました。 【クワガタさん】 早朝の廊下でクワガタさん ひっくり返ってバタバタとして 思い通りにならなくてなぜ そんな目でぼくをみていた ひょいと起こして空いた容器に 君の腹ごしらえの砂糖水を 綿アメのように 上手く食べ

空の木【詩物語】

1200文字 幼い子供がいた 大空に浮かぶ雲の上にも 木がはえていると信じていた 雲の上にまだ知らない町だってあるのだろうと思っていた きっと、ジャックと豆の木、も生えてるし くじらくも、も泳いでる海のような青い空も 小学校の図書館でみたんだ その子はいう そんなかわった子どもは ひとりでずっと空を見上げていた くじらの背中に乗り 青空の上のもっとうえから学校の校庭を ちょっとだけながめてみたいなと思いながら あの桜の木はどう見えるの のぼり棒もイチョウの木も見

【べじ音楽】炭酸水の午後【炭酸刺繍】

【詩】炭酸水の午後        音楽 詩=べじさん 炭酸のはじけるままに 時間がはじけた 青い世界はときに炭酸水で満ちていて 原始の宇宙は泡に包まれたひとつぶの光 公園の花が光を咲かせている 宇宙へと還るまでのあざやかな色彩 炭酸水の午後は 逃げ水を追いかけて一口飲んで ぼくは青空をただ見上げた 雲はシルクの刺繍を帯びてやがて 夕去りがやってくるまで 夏のひとりきり 炭酸水の午後           ©️BEJI-SAN ※ボーカル音声他はcubase付属のサンプル音源集を使用しています。 https://note.com/gentle_zinnia824/n/n08251fe55253?sub_rt=share_pw 藤家秋さんの企画、炭酸刺繍に応募します。涼しそうで爽やかな企画ですね♬ 藤家秋さん、よろしくお願いいたします。

これからの道

これからの道 昨日まで咲いていた花の 散りゆく姿にきっと種が宿る そんな道 散りゆくと知って 花はわざわざ美しく咲いたのか これからの道を照らすため 花は輝いたのか知らずとも これからの道を木にたずねたが 木は答えることはなかった 探せばよいと これからの道を君が探せばよいと ひとりでも行く これからの道とは どうであっても行く道のこと 君がたとえひとりであっても ひとりとは孤独ではない ひとりでも行く道なら 応援がきっとある道 沿道の声援がときにきこえる道 乗り越

夏の逃げ水

360文字 街を見下ろせる丘の上の公園に 紫陽花がさようならを告げるころ 午後の逃げ水がひろがる歩道を歩く あの日もこんな夏の一コマがあったと思う 地上171cmは空気の揺らぎ1/fの迷い そよ風の向こうには君の声がきこえて 明日からの手紙がポストに届いている 午後の逃げ水を追いかけて 夢の向こう側へとシロサギは先に行く 飛び立つ姿は幸せの象徴だと君がいう 並んで歩いたねそんな昨日も置いてきて 逃げ水を追うように明日の話をしよう きっといいことがある丘の上の公園