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鳥羽・名古屋遊覧旅行記

旅の始まり

旅の始まりは計画から

今回の旅行は庶民じみたテーマになるけれど、ざっくり"ちょっとお高いホテル"に泊まって来ようという動機で企画を始めた。なんでそうなったかというと、単純に会社の福利厚生みたいなものでそれなりの補助が出たからである。

その辺の意図もあって「まず第一には"ちょっとお高い"宿泊体験がどんなものかを味わってみよう」というのが主目的の旅路だった。

何をしにどこまで?

とはいえ自分の旅行は大体その土地で何かをするのがメインになりがちなので、如何せん観たいものが決まらないと方位が定まらない。

ぱっと出てきたのが白鷺城こと、姫路城。神社仏閣城砦は割と好きな部類で、白塗りの天守閣を一度は眼にしたい気持ちはあった。一人ならゆるりと兵庫まで足を運ぶのはやぶさかではなかったのだけれど、同行者も居たのでもう少し近場の名古屋城と狙いをズラした。

せっかくならと三重は伊勢にも行ってみることとし年末二泊三日の旅程が決まった。

キャプションは鳥羽国際ホテル、エントランス脇テラスからの眺め。

1日目

伊勢湾をフェリーで乗り越え真っ直ぐ鳥羽まで

名古屋を通らず関東から伊勢湾を渡って鳥羽に入る。

海辺は風が強かったものの天候は良好で、水平線やいかにも日本といった島々の木々でこんもりと盛り上がる様なシルエットが楽しめた。

伊良湖岬から太平洋を臨む
伊良湖岬灯台
伊勢湾の多分答志島辺り
恋路ヶ浜から見る伊良湖オーシャンリゾート

鳥羽国際ホテル

初日の宿泊先はフェリー港からすぐそこの岬に建つ鳥羽国際ホテル。

半日が移動になる見込みだったのでゆるりとする時間を確保したく、下船からのチェックインに手間がかからず作りのしっかりとした施設であればよし選んだ。

2名部屋を2室借りたけれど、繁忙期で少しお高めである事を踏まえても納得の客室だった。2台のベットはゆったりとしたサイズ感で、全体的にはそれを中心に据えた上できちんとリラックスできる場所を確保する設計と言えるだろう。

ハーバーウィング・2人部屋客室

施設全体で落ち着きと高級感を担保している風格が印象的で、大浴場や食堂へ向かう通路も清潔感があった。

旅と言えば食事も重要だけれど、海辺ならではの海鮮類や松阪牛の鍋、土鍋で炊かれた白米と文句のつけどころがなく、お酒と合わせて楽しんだ。

食堂 (レストラン) までの通路
お品書き

2日目

伊勢神宮外宮・内宮

名古屋への移動がてらに伊勢神宮を参拝。外宮・内宮を合わせるとなかなかの広がりを持っているので、朝から昼過ぎくらいまでを過ごした。

式年遷宮という言葉はまぁ耳にした事はあるけれど、ほぼすべての目につく建物に遷宮用の敷地が確保されているとは思わず。神木というには少し大仰かもしれないけれど、明らかに大事にされてきたことが分かる巨木の並も含め、日本有数の神域を感じられた。

伊勢神宮・外宮より
伊勢神宮・内宮より

ニッコースタイル名古屋

名古屋の宿泊先は行くことが決まっていた名古屋城へのアクセスを意識したつもりだったけれど、駅に手荷物を置く関係もあって徒歩十数分は然程近くはない範囲だった。

夕食前後に駅前をぶらつきつついかにも名古屋なお店を探す予定をホテル周辺で済ませる方針へ。予定とは変わったものの入った居酒屋自体はかなりの当たりで、味噌煮や名古屋コーチンなどなど、庶民らしい味わいを楽しんだ。

肝心の部屋はどうだったかというと、こちらは鳥羽国際ホテルとは別角度での大当り。

鳥羽国際ホテルが眺望含め施設全体で高級感を演出しているとするなら、ニッコースタイル名古屋は客室単体の満足感を追求していた。テーブルやソファに限らず、小物やハンガーラックといった調度品まで、とにかく突っ掛かりを覚えさせないゆったりとした空間として構築されていたのが見事だった。

価格帯としては鳥羽国際ホテルの方が上のはずだけれど、自分以上にインドア派な姉などはどちらかと言えばニッコースタイル名古屋の方が気に入った様子だった。

3日目

名古屋城

一度駅へ戻って荷物を置きつつ、最後の観光地である名古屋城へ。

天守閣に納まる金鯱はレプリカをつい先日国宝展で観たモノ。

再建とはいえ緻密に積み上げられた石垣や遠方から臨める威容、御殿内の装飾の数々は一見の価値があった。

名古屋城正門
お堀から見る天守閣
本丸御殿前
天守閣

ランスYANAGIDATE丸の内

最後は東京に戻ってレストランでフレンチを頂き旅の締め。

全国旅行支援で溢れたポイントを消化する意味で予約させて貰ったが、しっかりとしたフレンチのコースで最後まで満足の旅路となった。

なお、お店は3月にリニューアルオープンされるとのこと。

振り返って

"ちょっとお高いホテル"に泊まって来ようという主旨で企画した今回の旅路。両ホテルとも価格帯以上に施設として新しく、今まで家族で宿泊した施設と比べても一段上のラグジュアリー感を味わうことができた。

観光地ではなく"施設での宿泊体験"自体を目的として旅行をするというのは今まで理解し難い動機だったけれど、施設全体のクオリティを担保して体験を設計すると「なるほど"この施設に宿泊してみよう"という旅行が発生する訳だ」と得心した。


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