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梅仕事がしたくて

初夏の青梅を使った保存食作りのことを、「梅仕事」と言うそうです。

梅仕事と私の出会いは社会人1年目の初夏。たまたま産直のマーケットで美味しそうな青梅を手に入れて梅酒を漬けた時、これからも毎年梅仕事をしようと決意をしました。ただ、決意したものの、バタバタしているうちに青梅の季節が終わってしまうことが数年続き、その後、決意と裏腹にすっかり梅仕事は途絶えてしまったのでした。

さて、そんな梅仕事と私の悲しい歴史ですが、絶賛おうち時間中の今年はふと「あ、梅仕事したい」と思い立ち、美味しそうな青梅を生産されている方を探し、良さそうなリカーを選び、4リットル瓶を準備してウキウキと梅仕事に取り組みました。

今年の梅仕事は、梅酒と梅醤油です。レシピは本を見ながらやっているので割愛させて頂きつつ、梅仕事の楽しさについてだけまとめておきたいと思います。

梅仕事では、梅を洗って乾かしたあとにヘタを取り去る作業が待っています。竹串を使って梅をひとつひとつ処理する作業は黙々としますが、梅のいい香りに包まれる幸せな時間で私は大好きです。(ヘタを取っておくことで腐食とえぐみが出ることを防ぐようです。)

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今年は小さめの梅を選んだので、なかなかの量の梅のヘタ(2キロ分)を取り続けること1時間程。800グラム分は梅醤油にして、残りの1.2キロ分を梅酒にしました。

梅酒の材料は、青梅・お酒(蒸留酒が推奨される)・砂糖なので、どれだけこだわるかで味が相当変わります。今回私が選んだのは以下の通りです。

青梅: ジオジオさんの農薬・肥料不使用の小梅
きれいな段ボール箱に、梅が乾燥してしまわないよう濡らした新聞紙で覆って送って頂き、梅への愛情を感じました。また、梅に限らず素敵な農産物があれば頂きたいと思います。

お酒: ホワイトラム
梅酒のお酒についてはホワイトリカーが一般的ですが、せっかく自分で選べるのだから変わったことをしたいと思い、今年はラムを選びました。砂糖をガッツリ入れても味わいが楽しく変化するものが欲しくて、「味わいはすっきりとしている(リカーの色としては透明が良い)けれども、個性があるもの」と言うテーマでラム好きの友人に見立ててもらい、ビエール のブランを使いました(贅沢!)。

当然ながら、そのままラムボールで頂いても美味しいらしいので、梅酒を待つ間、梅酒に使わずに残った分を楽しみたいと思います。

砂糖:甜菜糖の氷砂糖
黒糖梅酒を作ったことがあるのですが、溶け残りが生じやすく扱いに難儀したので、素人が使うのであれば普通の氷砂糖が最も取り扱いやすいように思います。今回使用したのはこちらです。

さて、漬け終えた梅酒はこちらの手前のもの。小さい小梅がぎっしり入っていて非常にかわいいです。

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奥の飴色の瓶は、新人だった初夏に漬けたもの(確かテキーラベース)。すっかり美味しく出来上がったこちらの梅酒(5年もの)を飲みながら、今年の梅酒の味見ができるタイミングを楽しく待ちたいと思います。

それではみなさま、どうか素敵な食生活をお過ごしください。


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