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「転職できる余裕」を持つことのススメ

昨今転職に対する意識の高まりもあり、会社を変えることの心理的ハードルは昔と比べると相対的に下がっていると感じていますが、それでも人生における重大なイベントであることに変わりはないと思います。

会社の雰囲気に馴染めない、上司・部下との相性が悪い、期待していた仕事が急に出来なくなった…等、失敗をすることのリスクはどうしても考えてしまうものです。長く勤めている会社は仕事もルールも人も分かっており、居心地が良いので、辞める踏ん切りがつかなかったりします。

無理に転職を進めるわけではありません。ただし転職という選択肢があるとキャリアの選択肢にも幅が広がるのも事実です。そこでこの記事では転職する・しないに関わらず「転職できる余裕」を持つことをお勧めするとともに具体的に何を準備しておけばよいのかを伝えさせていただこうと思います。

転職しない理由TOP3(自分調べ)

本題に入る前にまず、主に転職をしたことがない人に向けて、転職に対する漠然とした不安を払拭するための心構え的なものを用意しました。

私自身、最初に転職を考えてから行動するまで正味十数年かかりました。このパートはそんな私の「なんで転職をしなかったのか」の自問自答とそれに対するアンサー、転職を阻む壁に対する対処法を書き連ねています。 ※一部、私の周りであった転職事例に対する見解を含みます。

3位 今の職場は「自分がいないと困る」から
社長でもなければ余人をもって代えがたい仕事など存在しません。リスク回避の理由をそこに求めているだけなので、転職したいときはごたくを並べず引き継ぎ書を書いて、去りましょう。

同率3位 上司が止めるから
後任を探すのが面倒くさいか自分の評価が下がるからです。腐れ縁もあるかもしれませんが、はっきりと自分の意思を伝えましょう。自分のキャリアを考えられるのは自分だけです。

2位 親(嫁)ブロック / 親(嫁)が止めるから
親や配偶者が自分のキャリアを好転させるだけの助言ができる場合は除きますが、そんなケースはまずないです。

親に関しては自分達の世代の常識で考えますので、転職そのものを悪と決めつけてくるケースすらあります。この場合はもう何も言う必要はありません。黙って転職して、報告するなら事後にすればいいと思います。結果の責任は自分でしか取れないのですから。

配偶者の説得は某漫画よろしく「等価交換の法則」がいいと思います。
給料は下がるけど、残業は減る・リモートワークが出来るから家事育児が出来るよ など。

夢追い転職で交渉が困難だったり、交渉が不調な場合は親パターン同様に強硬突破もアリですが、家庭不和のリスクを取ってまですべきかはよく考えましょう。実際には拗れる前に、常日頃からそれとなく自分の意向を匂わせておくといいと思います。

1位 転職してすぐ辞めることになったらどうしよう
そうなるリスクを想定して、収入が途絶えたことを想定した蓄財をしておきましょう。半年なのか、1年なのか。失業保険があれば大丈夫と思う人もいるかもしれません。

扶養家族がいる場合はくれぐれも路頭に迷わせないように、少し余裕を持ったマネープランにしましょう。

転職活動する前に必要なこと(転職した後も)

職務経歴書は転職しようとしなかろうと書いておきましょう。そして半年か1年位のタイミングで、アップデートしておきましょう。  

転職活動では自分がこれまでどんな仕事をしてきて、これからどんな仕事がしたいのか、それがなぜ転職先で実現できるのかを伝えることになります。

そのために転職するつもりがなくても、常日頃からこれまで自分がやってきた仕事を振り返ってみることが大事です。これをやっておけばいざ転職しようとしたときに職務経歴書に何を書けばよいのか、などと迷う必要がなくなります。

転職できる余裕を持つために

最後にもう一度整理しますと、以下の通りです。
・キャリアの棚卸を常日頃からしておくこと
・何かあっても少しは大丈夫な蓄えを持っておくこと
・家族にはある程度自分の意向を伝えておくこと
 (そして報告するときは対処を間違えないように)

人生100年時代と言われ、70歳までは現役世代にカウントされることを想定しておいた方がよさそうな昨今です。不惑40にして惑わずと言われたのも今は昔、色々と惑いがちな現代のアラフォーはまだ現役世代の折り返し地点です。

皆さん、老いを感じがちになる身体を労りつつ、愛する家族がいる人も自由を謳歌する人も頑張って生きていきしょう。

チャオ!


ありがとうナス!