秋風 ~金風~:20051006

疲れた。

声に出したら
涙が出そうになった

でもこらえた

側で聞いてくれる人がいないから
涙を拭ってくれる人が側にいないから

道行く人達が笑っている
あなたの笑顔はそこにない

でも今は大丈夫
風に金木犀の香りがゆらいでいるから
目を閉じることさえしなければ
きっと金木犀が涙を乾かしてくれるから

それに
風に心を委ねればすぐ
今日のあなたが甦るから
手が届きそうなくらい近くに
あなたの笑顔を感じるから

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