【新聞連載第6回】教育と建築がこれからのまちを変える
私たちの法人は、人を育てることでまちづくりを行う法人です。
まちそのものの仕組みづくりを行うのでなく、一部の参加してくれる方々と一緒に活動しています。
私たちが行う様々な事業には、必ず協力をしてくれる高校生や大学生がいます。彼らはおよそボランティアで協力してくれているわけですが、最近気づいたこととして、教員と建築家を目指している若者が非常に活動的で関わる機会が多いのです。
今回はそこに新しい発見があったのでみなさまにお伝えします。
まちづくりは、いつもハードとソフトといった表現で、両方の側面から進めて
いく必要があると論じられます。
当然ですが、インフラ整備と住民による自治がなくては暮らしにならないからです。みなさんもご存知の通り、岡崎市では「乙川リバーフロント地区整備計画」として河川など市内の空間資源を活用し、観光都市を目指して様々なインフラを整備する大規模なまちづくり計画が動いています。
ここでも橋を作るというハード整備と、人の循環のためのソフト事業が両立して行われています。
私たちの事業に、教員と建築家を目指している彼らが熱心に活動に参加してく
れるのは、自己実現をするためのフィールドとして社会に活動の場を自然と求
めているからです。
この若者たちのまちづくりへの参画こそが、これからの地域に必要なのではないかと考えています。わざわざ説明するまでもないことかもしれませんが、現状まちは形成済みで、歴史も文化もインフラもすでに存在しています。
だからこそ、現代のまちづくりには若い世代の価値観が必要不可欠です。まちに新しいものを創造していくために、若い世代の価値観をどれだけ早く具現化できるかというスピード感は、一つの指標だと捉えています。
人と建物とその関係による創造こそが、これからのまちづくりの近道ではないで
しょうか。それを前提とするならば、本質的なまちづくりとは、教員と建築家
を志す若者たちと、それをコーディネートする機関と、その場を提供する自治
体によって実現されることが最善だと思えてくるのです。
次回連載では、実際に行なっている事業を紹介したいと思います。
(2018年10月 東海愛知新聞掲載)
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