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「名前」はコミュニケーションの第一歩

こんにちは。
フリーアナウンサーの三島澄恵です。

いきなりですが、私はずっと自分の名前があまり好きではありませんでした。高校生の頃には、国語の先生に「澄恵というのは、昔の人によくあった名前だね」と言われ、古めかしい名前に恥ずかしさを覚えたこともあります。
けれど、その後しばらくして、私は自分の名前がとても好きになりました。それは、私の名前が、どのようにつけられたかを知ったからです。

みなさんの名前には、どのような思いや意味が込められているでしょうか?


私は、話し方のトレーニングや企業研修などでも、名前を丁寧に言うということをお伝えしています。なぜなら、名前こそ、コミュニケーションの第一歩だからです。

もしあなたが相手から「ねえ、ねえ」や「あなた」「きみ」などと呼ばれたらどうでしょう?名前で呼ばれるのと、どう違うでしょうか?
きっと名前で呼ばれる方が、相手との距離感を近く感じるでしょうし、認められているという意識を持つこともできると思います。


仕事で名刺交換をする際や、簡単な自己紹介をする場面というのはよくあります。けれど、そういう時に、自分の名前をゆっくりはっきりと言っている人は、あまり多くありません。どちらかといえば、早口でさらっと言っている人がほとんどです。
そうすると聞き取れず、「あの人の名前はなんだったかな?聞き直すのは申し訳ないし・・・」そんなことを思うわけです。手元に名刺があるときは確認することもできますが、名刺を改めて見るのも忍びないと思うことさえあります。


名前をはっきりと伝えるコツは2つ。
1つは、姓と名の間に、わずかな間をとること。
もうひとつは、姓の最初の音と名の最初の音を、少し強めに言うことです。


私の名前「みしますみえ」で説明します。
「みしますみえ」という具合に「ま」と「す」を続けて言わずに、「みしま すみえ」です。という具合に、「ま」と「す」の間に、わずかな間を取るのです。

そして「みしま」の「み」、「すみえ」の「す」を少し強めに発音するように心がけると、名前がはっきりと伝わるようになります。
特に、2つめの最初の音を少し強めに言うということを意識すると、おのずと間ができ、言葉が明瞭になります。

ぜひ、自分の名前を丁寧に、相手に伝わるように伝えてみてください。そうすることで、相手もあなたの名前を呼びやすくなり、コミュニケーションが深まるきっかけにもなります。


余談ですが、私の名前をつけてくれたのは、母方の祖父。
祖父は、真澄という名前でしたから、「澄」という一文字を取って、「恵まれるように、人に恵みを与えられるように」という思いを込めて付けてくれたのだというのです。私は、父方・母方、どちらの祖父からも可愛がられ、私自身もとっても大好きなおじいちゃんたちでした。そのおじいちゃんが、願いを込めてつけてくれた名前に誇りを持っています。
名前の意味を知ることで、丁寧に伝える意識にもつながるかもしれません。



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