見出し画像

大学生は時間的・社会的に優位な存在

自分の「やりたい」を見つける必要性

「私やりたいことないんですよね〜」という人をとても不憫に思う。休学2年目に突入した私は、就活を終えてバイトや山登り、旅をしながら毎日を過ごしている。地元の同じバイト先の大学生と話をしていると、私の経験が珍しすぎてみんなとても興味を持って話を聞いてくれる。しかし反対に「何かやりたいことないの?」と聞いてみると、大体こんな返事が返ってくる。そこで会話は終了。残念な空気感が流れる。

大学生は時間的にも立場的にも優位にいる

入学式当日に一番うるさかった共創学部

日本人の半数以上は大学に進学する。専門学校を入れるとその割合は7割を超える。学生は「人生の夏休み」と形容されるほど、膨大な時間を手に入れられる。高校時代に比べ、学問、アルバイト、サークルなど時間の使い方を自由に選択できる。また学割が使えたり、インターンができたりと社会は学生に優しい構造になっている。社会人では面会できないような社長や教授も「学びに熱心な”学生”」というだけで力を貸してくれようとするものだ。

大学4年間は一番差がつく期間

長野・上高地

学生期間は今までの人生に比べ自由な選択肢があり、かつ社会的にも優位な存在となれるため「一番行動をしやすい期間」だ。この期間をある者は学問に没頭し、ある者はお金を稼ぐことに費やし、ある者は学生団体で社会課題解決に向けて奮闘したりする。また多くの学生は、自分が何をしたいかもわからないまま卒業までの時間を「なんとなく」周りと同じように過ごす。限られた時間でよりビジネススキルを身につけることか、より大きな賞で表彰されることか行動内容に優劣はないが、「自発的に行動した者」「なんとなく過ごした者」との間には、経験値・人脈・視野の広さに大きな差が生まれるだろう。

自分軸で生きるための「やりたいこと」

沖縄・サンセットビーチ

「周りと同じ」は安心する。社会が良しとする、高学歴・高収入を手に入れると認められた気分になり、自信を持てる。わかる。わかるんだけど、なんか違う。多様性が広がり、「モノ」から「コト」に価値を感じる人が増えている現代に、昔と同じように社会のものさしで自分の幸せを測ってしまうのは本当に本質的なのだろうか。選択肢が増え、明確な正解が薄れてきている今、「有名だし人気だから〇〇」ではなく、「〜〜の経験から私は✗✗の部分に価値を感じるから〇〇」と言えることの重要性を訴えたい。

今の「やりたい」をキャリア・将来に繋げる

学生時代に「やりたいこと」を行動に移すもう一つの利点として、将来のキャリアイメージが明確になることがあげられる。小さい頃必ずと言っていいほど聞かれた「将来の夢は?」という質問に対し、昔は自信いっぱいに答えられていたにも関わらず、年齢が上がるにつれて夢を語ることは少なくなり、自分が本当にしたいことが何かわからなくなる。大学生にもなると、この質問に答えられる人の数は激減する。そんな理想と現実に挟まれるタイミングに夢や具体的な職業でなくても自分にとって「やりたい」「楽しい」と思えていることが言語化でき行動に移せていると、より自分の将来像は明確になっているはずだ。

数年先にいる後悔する社会人たち

インド・愛くるしい子どもたちと

自分よりも先に社会に出た先輩方や同級生から、「学生時代にもっと何かしていればよかった」という声を良く聞く。これは先に述べた時間的・立場的な優位さを有効活用できなかったことへの後悔だろう。また一般的に社会人になると人生の軌道修正の難易度が高くなることもあげられる。前提として何歳であってもやり直しはきくが、体力的にも社会的な風当たりにしてもその難易度は高まる。学生、特に大学生は社会人前の最後の自由な時間だ。社会人になって、軌道修正の難易度が高まる前に、空白の時間を真剣に自分と向き合うことに使うことで後悔の数を格段に減らすことができる。

自己分析で明確になったキャリアイメージ

運営したイベント「夢祭り」にて夢を叫んでる瞬間

私は大学4年の秋、初めて自分の人生と真正面から向き合う時間を作った。産まれてから現在に至るまで、自分の価値観に大きく影響を与えた出来事を100項目以上書き出し、強みややりがいなど自分の根底にある考え方を全て言語化した。この無限にも続けられるような価値観の深堀りを自己分析として妥協することなく行ったことで、自分が将来目指したい方向性やキャリアイメージを明確にすることができた。0から自分のやりたいことや将来のキャリアイメージを見つけることは難しいが、今までの人生を振り返ることで思いもよらない自分の太い軸となっている価値観に出会うことができ、この気付きは今後の人生の選択により"納得感"を与える

自分の人生の満足度&幸福度を高めるために

女子旅コンテストグランプリの3人でカニ鍋

先の文でも触れたが、自己分析は将来の明確なイメージだけではなく、自分の大切な価値観である唯一無二の幸福軸も発見することができる。私の場合は「承認欲求が満たされている」「夢中である」「自由な選択肢を持っている」の3つが揃っていると幸福を感じる。このように年収や役職などの他者と比較できるものではなく、自分の心に幸せメーター向いているものこそ、人生を豊かにする。当たり前に上には上がいる、下には下もいる。他者との比較で測る相対的なものではなく、自分の心が決める絶対値での幸福度は自分の選択次第で容易に満たすことができる。自己分析はキャリアを明確にするという目的だけではなく、人生の幸福度、そして満足度にも大きく左右する。

言語化して、共有する

自分の中でなんとなく感じている「好き」「憧れ」は、言葉にして誰かに表現することで、よりエネルギーを持つように感じる。言語化することで、ぼんやりと感じていた自分の価値観に意識を向けられ、自覚できる。私の周りにいる年上年下問わず憧れる方たちは、常に自分の意見をしっかり持ち、周りに共有し、芯を持って一日一日を生活している。自分の価値観を言葉にし、周りに伝え続けることで、自然と行動に移り、理想の自分へ近づくことができるだろう。

言葉の力と仲間の存在

無人島でのイベント

私自身、大学に入学してから言葉と仲間の力を強く感じた。高校まで学力と部活動のみが評価される対象と考えていたが、入学後に出会う優秀な同級生たちは、私にはない思考力や表現力を持っていた。私はそれに負けないように、同等に語れるように自分の意見を見つけ出し、言葉で伝えることを鍛えるようになった。今では入学当初とは比べ物にならないほど、意見を持ち言語化する力が身につき、自分という人間が鮮明に見えてきた。また周りにいる人の属性が変わり、言語・表現能力が高い人間に囲まれたことによって、よりその成長スピードと成長することへの必要性を強く感じられたた。そのため、学生期間に言語表現力と周囲にいる仲間のレベルを高めることで高校時代の自分では考えられないような成長ができる。

大学生活を捧げた「表現教育」

初めて表現教育に出会った日

大学入学後すぐに専門的に学びたいと感じた「表現教育」。周りの目を気にし、自分の意見をうまく表現できなかった自分にとって、表現教育という「ワークショップを通して自己表現能力や自己肯定感を高める」という学問にとても興味を惹かれた。また日本人の自殺率の高さや働きがいの低さはこの自己表現の根本である自己理解が乏しいからなのではないかと考え、より社会課題解決に向けてこの学問を学ぶことへの必然性を感じた。それから現在に至るまで、国内外問わず、費用や期間問わず、3ヶ月に及ぶものからインドで開催されるものまで表現教育のワークショップには10回以上、金額でいうと40万円ほど費やしてきた。この時間も金額も全く惜しいと思わないくらい、私は表現教育の可能性を感じている

自分と向き合うための”密度濃い2時間”を過ごしませんか。

そんな表現教育に沼った私が、大学生活の最終成果物として表現教育のワークショップを来月(2023年5月)主催する。大学生限定で2時間のオンラインワークショップ。今までの生活では深く考える機会のなかった自分の価値観を深ぼるワークを用意している。たった2時間の時間だが、自分と真正面から向き合い、否定の存在しない空間での共有という経験は、必ずあなたの学生生活をより密度の濃いものにするだろう。もし自分のやりたいことが不明確で、モヤモヤとした学生生活を送っている方がいたら、ぜひこの1回限りのワークショップにモヤモヤを解消しにきてほしい。そして自分の「好き」「大切にしたい」「やりたい」を明確にしてほしい。

あなたのご参加を、お待ちしております。

【こちらのイベントは終了しました!!!】

【詳細】
対象:大学生、大学院生
日時:5/20 (土) 10:00~12:00
場所:Zoom
費用:無料
参加人数上限:20人
内容:価値観を深堀りするワーク&全国から集まる大学生同士でシェア

▼▼申し込みフォーム▼▼
https://forms.gle/qqCMAYu2aWk2bKNPA


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?