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【信州素晴移住の記】かと言って希薄なわけでもないらしい

昨日は、夫の友人家族がこちらに遊びに来てくれたので、みんなでおいしいご飯を食べた。8月に建った我が家の見学にも来てくれて、久しぶりに楽しそうだったなあ、夫。

ああ、別に普段つまんなさそうな訳ではないのだけど、仕事が忙しかったり、家族時間優先だったりして、自分自身の時間をとれていないのではないかな、とよぎったり。

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ご飯を食べたのは、御厨さん。
かまど炊きご飯のお店で、おかず、汁物、甘味まで、全てが美しいように美味しい。座敷なので、赤ちゃん連れてもいけるし、店員さんがみなさん温かい。写真右上の、野沢菜のてんぷら。ほっぺおちる てんぷら。

うちの夫、今でこそ家族サービスマンだけれど、もともとすっごく友達が多かった。休日は友達とフットサルして、酒飲んで、海外行って…彼女いなくてもめちゃくちゃ楽しい!みたいな、いわゆるリア充(ふるい?)タイプのひとで。

私は逆に、狭く深くの根暗タイプだもんで。それこそ付き合うまでは、彼に対して、自分とは違う世界のひとだなあ、くらいな感じで。 

結婚式も、夫の友達はよ〜く盛り上げてくれて、わたしは始終笑わせてもらって、いい写真がたくさん残った。結婚して、こっちに移住しようとなったときも、引越しは夫の友達がぜ〜んぶ手伝ってくれて。

そんなに楽しくて、素敵な友達と、突然離れてしまって。
なのに夫は、不思議とちっとも寂しそうでない。

私と来たら、コロナ騒ぎが起こってからは尚更、都内の友達に会いたくて、やきもきしていると言うのに。

ちっとはやせ我慢しているのかな?と思って訊いてみた。
「急に移住して、急に友達と会えなくなって、寂しくなったりしないの?」

すると、わからないのが、「全く寂しくない。俺、そういう感情を持ち合わせていない」と笑うのだもん。

「みんな自分の人生を送っているし、俺は俺の人生のために移住した。友達にすぐ会えることはそんなに重要じゃなくて、みんなが幸せで、また笑って会えたらそれでよくない?」


なんか、なんか、
当たり前にまっとうなことを、本心で言えるのってすごいな。

寂しさとか、嫉妬とか、焦りとか、孤独感とか、そういうものから解放されて、自分と友達の幸福を真に願っているんだな。この人。大らかだな、自由だな。そんですっごくドライなところあるんだよな。

無関心=自由=ドライ=自立心?
ああ、わかんね。

なんにせよ、見知らぬ土地で、ゆるりと暮らせている背中合わせに、頼もしいものを感じた秋です。私は普段、支えられているのだなあ。

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