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『虹』

4歳を迎える前の晩のこと。
最近よく園で歌っているという曲を、娘が教えてくれた。

「今からうたいたいんだけど、さいしょのピアノ(伴奏)を忘れちゃった」というので、youtubeで流してみる。

伴奏が流れるとすぐに「あ、これこれ」という感じで、からだをゆらしながら歌いはじめた。

あどけない言葉で一生懸命につむぐ歌詞。

にわのシャベルが一日ぬれて
雨があがって くしゃみをひとつ
くもがながれて 光がさして
みあげてみれば

ラララ にじが にじが
空にかかって
きみの きみの 気分もはれて
きっと明日は いい天気
きっと明日は いい天気



なんて、やさしい曲だろう。
春の雨あがりのしっとりとした空気がよみがえる。

そう、雨が上がって雲間に光がさしこめば、どんよりとした気分もはらりと晴れるのだ。

こんなにすてきな曲。
こんなにすてきな曲を歌えるくらい、わあ、大きくなったんだよね。と思ったらなんか、泣けてきてしまって。

思わず娘を抱きしめたら、やっぱりまだちいさくて柔らかいから。
いま目の前にふりそそがれる笑顔に、感謝の気持ちがあふれてめちゃくちゃ泣いて。隣で号泣する夫のようすには、かなり笑って。(声出して泣いてた)

娘に涙をふいてもらう父と母、泣いているけれど、とっても幸せなきもちなんだよ!と伝えました。

今日で4歳だね。
この4年間は、母にとってあっというまの光の粒だった。

童謡「にじ(虹)」
ぜひ聴いてみてね🌈
https://youtu.be/SqRkxiu-1QA

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