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30代モラトリアムで見つけた、「やりたいこと」の見つけ方


【モラトリアム】
支払猶予。心理学的には、学生などが社会に出て一人前の人間となるのを猶予されている状態を指す。


大人になるために必要とされるモラトリアムという期間が、
すっかりいい大人である30代になった私に、やってきた。


20代は、
目の前のことにがむしゃらだった。  

いっぱいいっぱいに働いた。
妊娠出産を経験した。

迎えた30代。  

ふと、遠くの方を見渡したときに、
先の見えない長い道があった。  

定年があるとしても、まだあと30年くらい残ってるという事実に気づいてしまった。


「果たして、今やっていることを、30年後もやっているのだろうか?」
「このままでいいのだろうか?」
「私が本当にやりたいことはなんだろうか?」
「子育てに専念した方がいいのか?」  

もやもや・・・モヤモヤ・・・


学生のころに感じていた、この懐かしいモヤモヤという聞こえない音が、
ここから5年続く、30代モラトリアムの幕開けの音色だった。


「スキルアップが必要か?」と思えば、
大学院進学を目指し、研究生として大学に通ってみたり。  

「今あるスキルを生かすべきか?」と思えば、
電話相談の相談員として働いてみたり、
養護教諭の産休代替として働いてみたり。  

「新しいことをやってみよう。」と思えば、
ママ系民間資格の認定講師になってみたり、
保育士の資格取得を目指してみたり、
医学部入学を志してみたり。

「子育てに専念した方がいいのでは。」と思えば、
全ての活動を自粛して、
子どもと24時間を共にしたり。

「やっぱり夢を追おう!」と思えば、
写真家のコンテストに挑戦しては落ち凹み、
ワークショップやポートフォリオレビューではめちゃくちゃにダメ出しを受け凹み。




一部始終を知っている方は、
呆れた顔。
苦笑い。
ちょっとイライラ。  

でも、私は、これでよかったと、心底思っている。
こうするより他になかった。



そんな私が、「やりたいことが見つからない。」というご相談をいただいた。  

相談者さんと、かつて迷走していた自分に向けて、
こんなメッセージを送った。




「ちょっとでも興味がわいたら、考えないで、たくさん叶えてあげる。」  


「考えない」のはポイントだ。
ちょっとでも考えだすと、できない理由、やらない理由を探し出す。


とりあえずやってみないと、
それがやりたいことなのか、やっぱり違うのかなんてわからない。


たくさんやってみて、たくさん辞めてみる。
その中で自分に合っていることは、自然に残っていくと思う。
そして、ワクワクが続いていくと思う。


辞めることは、失敗でも諦めることでもない。
始めることのハードルを下げて下げて。
そうすると、興味が湧いてくる。  

そしていつか興味が情熱に変わり、
挑戦が始まる。



私は今、挑戦の途中です。  


苦笑いで見守ってくれる、夫や友人に感謝して、今日も仲間にメッセージを書いています。

これからも、一緒に試行錯誤していきましょうね。



愛を込めて。

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