「いい写真」って何だろう。
この日、私は写真を撮った。
桜が満開で、
良く晴れた、
暖かい日だった。
でも、桜が散っていても、
雨でも、
雪でも、
寒い日でも、
写真を撮っただろう。
ただ、この日は、たまたまそういう日だった。
毎日、幼稚園に通う。
母は、弁当作りに送り迎え。
毎日、汗だくになって、へとへとになるまで大好きなサッカーをする。
それに付き合う母も汗だく。
日が暮れるまで、ボールを追いかける毎日。
母は、そんな息子を追いかける毎日。
この日、私は写真を撮った。
私の感情が動いたから、写真を撮った。
私を感動させたのは、
移ろい変わってしまう儚いものと、
季節が変わっても、
天気が変わっても、
記念日もそうじゃない日も、
変わらずそこにある普遍的なもの。
両方だった。
その両方が写っている写真が、
私にとっての「いい写真」なのかもしれない。
数年後、数十年後、
この写真を見てくれた時に、
「移ろうもの」と「変わらないもの」
両方を感じてもらえたら
とても嬉しい。
そんな写真を、
届けたい。
撮らせてくれてありがとう。
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