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息子は「育てにくい子」だった 2

『ちょっと難しい』HSC気質な息子の話です。
今回は振り返るたびに涙が出るほど辛かった、イヤイヤ期について。

絶望のイヤイヤ期(衣類)

パジャマ編

1歳半頃から始まった息子のイヤイヤ期の凄まじさたるや。

まず、パジャマを着なくなりました。
元々「着替える」行為自体が煩わしいらしく(今でもそれは変わらない)、お風呂上がりはパジャマを拒絶してギャン泣き。
これについては諦めて『翌日の服を着て寝る』ことで対応。

「次の日の服を着て寝てるんですよ」と言うと、周りから笑われることもしばしばありましたが、私はメリットが多くて良いと今でも思っています。

  • 洗濯物が減る

  • 着替えの時間が減る

  • 着替えで揉める時間が減る

  • 着やすい服を自然と探すようになる

息子は服の生地にもこだわりが強く、滑らかで柔らかいものだけしか着れません。
また私も、いわゆる『オシャレ着』を着せる気はなかったため、適当なTシャツとスウェットみたいなズボンで息子は毎日過ごしていました。


靴下編

息子は靴下もあまり好きではなく、出掛けるギリギリまで履きません。
イヤイヤ期の頃は靴下を選ぶだけでも10分以上かかり、あれも嫌これも嫌と泣いて叫んで、最終的に1番最初に嫌といって投げ捨てたものを履いたりしていました。

そんなに嫌なら靴下履かなければいいじゃん。
……というのは、完璧主義の息子には通じません。
外に出るには靴が必要、靴は「絶対に」靴下を「履かなければいけない」。
実際に裸足でスニーカーを履かせてみたら、素足に触れる中敷の感触に辟易して、さらに泣いたのを覚えています。

1歳2歳の頃はサンダルが履けましたが、それ以降はサンダルが駄目になり、ずっとスニーカーを履いています。


靴編

先述の通り、一時期を境に息子はサンダルを履かなくなりました(大きな出来事があったわけではありませんが、しいて言うなら幼稚園はサンダル禁止なので、履く機会が減る→履きたい気持ちもなくなる、だったのかもしれません)。

ではその他の靴はどうだったかというと、長靴が駄目でした。
長靴が履けるようになったのは4歳頃から……これは幼稚園で周りの子が履いていたため、まぁ自分も…となった模様です。

スニーカーも、マジックテープで留めるもののみ。
ニューバランスの青色は、同じデザインでサイズを変えて、3回連続で買いました。
他の靴は一切履きたくないと言うので。

同年代の子が当たり前のようにスリッポンやブーツを履いているのを見て、すごいなぁと思っていました。
(3歳娘は普通にスリッポンを自分で履けるので、やっぱり息子はあれだったのかなと)

そもそも靴自体を自分で履きたがらず……かといって「外では靴を脱がない」をきっちり守るタイプだったので、単なるお出掛けだけでも幼い息子には大変だったのかもしれません。


帽子、リュック、手袋、マフラー

きれいに、全部駄目でした。
というか、コートも着ませんでした(これは感覚鈍麻、寒さに鈍かったのもあります)。

けれどもやはり幼稚園になってからは、全て大丈夫になりました。
今はコートも着ます、幼稚園以外でも帽子やリュックを自発的に身につけます。


絶望のイヤイヤ期(睡眠)

山積みのルーティン

1つ前のnoteでも書きましたが、息子はとにかく寝付きが最悪なタイプ。
イヤイヤ絶頂期は、様々なルーティンを乗り越えないと寝る気になれない状態でした。

  • マグのお茶を飲み干して、おかわり

  • 着替えの要求(1~3回程度)

  • オムツ替えの要求(3~4回程度)

  • 電気をつけろ/消せ、の繰り返し

  • 抱っこ(5~30分程度)

そして度重なるリビングへの脱走。

リビングにいる夫は明るい部屋でテレビを見ていたり、ゲームをしていたり。
音量などには気をつけてくれていましたが、息子が拒否するのもあって、寝かしつけに参加することはありませんでした。

とにかく19時代には寝かせないと、と半ば強迫観念のように駆られながら、私は寝かしつけに必死になっていました。
ときには悲壮感や絶望感、ときには脳みそが沸騰しそうなイライラを抱えながら、寝室で過ごす毎日は地獄でした。


なんであんなに頑張っていたんだろう

基本的に家事は全て終えてから寝かしつけを始めていたので、子どもが寝てからやることはありません。
自分の時間の増減だけでしたが、もはや自分の趣味や息抜きに費やすほどの気力すらなく……そして寝かしつけに発狂して病んでしまい、私はメンタルを損なっていきました。

いま思えば、そんなに早く寝かすことにこだわることはなかった。
息子が寝ないなら、眠くなるまでリビングで遊ぶなり、自分も好きなことをして時間を潰すなり、すればよかった。
本当にただそれだけのことでしたが、私自身の『子どもを早く寝かせる=理想の親』への執着は凄まじく、ここ半年くらいでやっと手放せたレベルです。
私の「こだわりの強さ」が悪い方へ出た一例でした(その他にも様々な育児の場面で、同じように苦しみ、私は病んでいきます)。


夫のねかしつけ方法

下の子(娘)の寝かしつけは生後4ヶ月から夫がやってくれていましたが、夫はリビングの座椅子に座りながら娘を抱っこし、自分はスマホをいじっていました。

その姿を見て「立って抱っこしなよ!」「子守唄とか歌ってあやしながら寝かしつけしなよ!」「スクワットしたり少し揺らしたりして眠気を促しなよ!」「スマホなんかいじるなよ!」「全集中、全身全霊で寝かしつけしなよ!」と内心憤っていましたが、娘はかなり寝付きがよかったので、その状態でもコロッと5分で寝ていました。

かたや私は息子のルーティンをイライラしながら(ときには泣きながら)こなし、スマホをいじるのを我慢し、毎晩疲労困憊メンタルボロボロ。
とはいえ、夫が介入すると余計に息子は寝なくなったので、どうすることもできませんでした。


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