🎥映画『マジックマネー』🎬

マネーショートの関連からおすすめに出てきたビットコインに関する映画。

マネーショートで金融世界のことを少し学び、この世に当たり前に存在していることについて何も知らないことを知った。

そして、知ることで田舎にいても世界をちょっと知った気持ちになれる。それはおもしろいことだし、ワクワクすることだった。

ということで、この映画を通してビットコインのことをすこし知ることが出来た。５５分と映画にしては短く、サクッと見れる。

文章で説明するにはまだわからないことも多く、難易度が高い。時間がかかっているうちにエネルギーが尽きそうだったので、簡単に箇条書きでまとめることにした。

映画「ビットコイン」を見てわかったこと

基本的なこと

・はじめにわかったことは、「ビットコインは投資をしている人のためのモノで、自分には関係のないモノだと思っていたことがそもそも間違っていた」ということ。

・ビットコインの誕生は２００８年、「サトシナカモト」という人物により論文で発表された。論文の名前は「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System」

・ビットコインはネット上の通貨であり、それをやり取りするネットワーク取引システムでもある。お金とネット決済を合体したもの。

・インターネットでソフトをダウンロードすればだれでも使える。

・ビットコインの最小単位は「satoshi」

・サトシナカモトはイギリス訛りがある。

身近なこと編

・今まで銀行などの一カ所でまとめて管理されていたお金が、個人で管理できるようになる。個人が銀行になる。

・クレジットカードを導入しているお店などは、カード会社を通さずにお客さんとお金のやり取りが出来る。カード会社に支払う手数料もないし、カード会社からの支払いを待つ必要もない。

・インターネットさえあれば使用できるので、決済システムの導入など複雑な手順なしに、売買したり、資金を集めたりすることが出来る。

身近ではないこと編

・銀行口座やクレジットカードを持つことは人によって制限があるが、身分証がなくても使用できるビットコインは、貧しい人々でもアカウントを持つことができ、自分の財産を守ることが出来る。

・銀行口座や身分証がない人たちは世界に７０億人のうち２０億人。ビットコインを利用して世界経済に参加することが出来る。

・お金の取引に国の制限がある地域（中国など）の人でも、制限なくやり取りが出来る。

・クレジットカード詐欺の多い国（アフリカなど）でのビジネスも可能になる。

・上場企業で初めてビットコインを導入した会社オーバーストックは２００か国でビジネスを展開している。アマゾンは５０～６０か国（ビットコインは導入していない。）

個人のお金をビットコインで管理することに、どんなメリットがあるのか？

上記のように、貧しい国や人々にとってビットコインは革命的な可能性を秘めているように感じる。

実際日本に住む私たちは使用するメリットがあるのか？上の説明だけでは簡単に納得できないかもしれない。

それは、わたしたちの根底にある「お金は銀行に預けて守るもの」という固定観念が、ビットコインの浸透を妨げる要因になっているかららしい。

この映画では、ビットコインを使用することのメリットは、現在のお金の管理システムにあるリスクという観点から話されていた。

既存の金融システムのリスク

・銀行にお金を預けることやクレジットカードを使って買い物をすることは、その責任を第三者に預けている。それがそもそもリスクである。

・ネット上に出回っているクレジットカード情報はいつ不正に盗まれるかわからない。

・銀行が経営破綻に陥った時に、銀行に投資している人や高額預金がある人も、その負担をしなければならないという法律が作られた。金融危機があるときにその方法が使用される可能性がある。

・ビットコインが世界で使われるようになり、お札や銀行を使用しなくなれば、政府が戦争など政治的な利用のため国民の銀行口座を抑えたり、国債を発行するなど、望まない行為へのお金の流出を防ぐことが出来る。

まとめ

この映画を見たことは、お金の仕組みを調べるきっかけになった。

マネーショートの時もそうであったように、調べれば調べるほど「そもそもこれはなんだ？」という疑問が出てきて、本題とは全く別のところに飛んで行ってしまう。

しかし、お金の歴史を知らなければ、ビットコインの存在の意味を知ることも出来ないので、そもそもお金とは、どのように生まれて、どのように変化し、その背景にあったストーリーはなんだったのか、それを知ることは必要不可欠であった。

ビットコインは今までの当たり前の概念を変えなければならない。お金を管理したり買い物する上で、第三者がいない分、「カードをなくしたので再発行してください」とも、「利用を停止してください」とも言うことは出来ない。

個人の責任が問われるときに、第三者にそれをお願いしておきたい気持ちはよくわかるし、自分以外の要因の損失は自分自身が引き起こしたものより精神的ダメージは少ないような気もする。

だけど、責任を第三者に預けることは、その先に起こることに責任を持つことが出来ないことになるのでは、とも思った。何が起きたか知ることもないし、知らずに生きていけることは、大きな問題に直面した時に「どうしたらいいんだろう」と思うことしか出来ないような気がした。

今まで通りの生活が送れないかもしれない情報を耳にしたとき、何もできずにただ混乱している自分より、何が起こっているか理解できて、自分はどうするべきかを考えられる自分でいられたほうが、なんだかいいのではと思う。

「ビットコインってそういうものだったのか！」ということがわかるにはとてもいい映画だった。そしてビットコインが流通する社会になればいいなとも思う。しかし、ビットコインを不安なく使っていくためにわからないことが多いし、最初に発表されてから１０年以上経っていて、もっと進化しているだろう。

自分の頭で考えて行動できるようにもっと調べてみようと思う。

知らないことを知ることは自分にとっては大切なことだなあと、大きなスケールの中で感じた映画だった。