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Stress-Free Homeschooling 4



Chapter 5 こなしていく(学習以外の巻)

充血した目のBarbaraは朝5時半に赤ちゃんの泣き声でベッドからよろめきながら起き上がり、ベビーベッドから赤ちゃんを抱き上げてソファにうずくまった。既に午後11時と午前2時にも起こされていたから日中ずっと起きていられるとは思えずにいた。オッパイをあげ、オムツを替えてベビーベッドに赤ちゃんを戻し、再び自分のベッドに這って戻った。7時半になると3歳児がベッドに入ってきて、何分か抱っこしていると、そろそろ起きて朝の支度を始めないと、と思う。夫はすでにコーヒーを淹れていて5歳児は食卓にグラノーラと深皿にスプーンを出して並べてくれていた。夫はテーブルに牛乳を置き、全員分のオレンジジュースを注いでいた。そして全員にキスをして仕事へと出かけた。朝ごはんを済ませ、こぼした汚れも拭き取り、大急ぎでお皿を洗い終えると赤ちゃんがまた目を覚ました。今度は聖書を読みながらの授乳。子どもたちもそれぞれの子どもの聖書やその他の本を見ていた。Barbaraの準備が整うと子どもたちに聖書の一節を読んで聞かせ、共に祈った。じっとしていられない上の子たちを外に出す時は暖かい服を着せ、柵で囲われた裏庭の目が行き届くところへ出して遊ばせた。赤ちゃんをベビーラックに座らせ、夜中に洗い終えた大量の洗濯物を乾燥機に移し、台所の床を掃いた。目をキラキラさせ、赤いほっぺで家の中に入ってきた上の子たちには読み聞かせをした。赤ちゃんをあやしながら・・・。

お目覚めスッキリの朝型Maryは朝5時半起床。これはわざとだそうだ‼彼女は朝型な上、平均的な大人が必要とする睡眠時間を必要としなかった。コーヒーを淹れて、毛布と聖書を持ってソファに身をうずめ、読んではメモを取り、祈った。その後はパソコンを立ち上げ、届いているメールに返信し、子どもたちが目覚める頃には温かい朝ごはんの準備が整っていた。夫は単身赴任中なので、彼が家にいたら必ずするように朝の聖書読みとその後の祈りを4人の子どもたち(16、14、12と8歳)と捧げ、朝の支度(担当するお当番も含めて)をさせる。準備が整ったら集まってMaryは歴史の本を読み聞かせた。

寝ぼけまなこのSamanthaの夫は彼女を6時半に起こす(目覚ましのアラーム音は聞こえないらしい)。疲れていてもなんとかベッドから起きる。前日の夜に用意しておいたフルーツを盛ったお皿の一つを冷蔵庫から取り出して頬張りながら食洗器のお皿を片付けて水筒にお水を入れた。いつもの朝の体操をしてやっと目が覚めたと感じて、聖書を読んで祈った。その間、3人の子どもたちは目を覚まし、それぞれに冷蔵庫からフルーツの皿を取り出して食べた。Samanthaは子どもたちに顔を洗って、着替えて、ベッドを整え、聖書を読むという朝のルーティンをするように促す。朝ごはんを済ませたら準備完了となり全員でリビングに集まって自宅のオフィスに出勤する前に夫が聖書を読み、みんなで祈った。Samanthaは食卓の周りに子どもたちを集め、日課の書きものをさせた。

日課。偶然そうなる場合もあるし、計画してできる場合もあるが、それは誰にでもある。誰しも起きてから殆ど毎日似たようなパターンで動く。充血した目のBarbaraは夜通し起きてはオッパイをあげなければならない一番睡眠不足に陥る時期にいるので、特定の時間に目を覚ますためにアラームを設定しておく必要性を感じることがない。子どもたちは幼く、5歳児でさえ20分ほどの授業でいっぱいいっぱいだ。でも彼女の人生にもルーティンがある。3歳児が抱っこを求めてベッドに潜り込んでから起きる。私の説明では7時半としたが、それはその日のこと。別な日はもう少し早かったり遅かったりする。彼女の夫は5歳児に朝ごはんの準備を一緒に手伝わせた。Barbaraは家事を片付ける間、上の子どもたちを外で遊ばせた。そうやって一日が始まった。

日課

「全部やりきる」最善の方法 ― つまり家を整え、洗濯物、庭仕事、食糧の買い出し、食事(そして、もちろん子どもたちの勉強)をこなす ― それは現実的なルーティンを考えることだ。もうすでに何らかのルーティンを持っている人もいるだろうし、この章で紹介する私や他の先輩たちの経験に基づくアイデアからも参考にできることがあるだろう。
時間を基準にルーティンの設定をすることを好む人もいる。全てに決められた時間があるという方法。この方法は子どもが小さい間はしない方が良い(しかしながらあなたがその方がやりやすいのであれば取り組めば良い)。
活動を基準にしたルーティンを(特に小さい子どもがいる家庭には)勧める。最初にこれをして、それが終わったらこれをしてといった具合に。この方法だと読書やアクティビティなど取り組んでいることを時間が来たからといって途中で止めて次に移る必要はなく、そのまま続けることができる。

家を整える

前章の冒頭で書いた素敵な年配のご婦人の家の話を覚えているだろうか。家に子どもたちと住んでいたならばあのような家を期待するのは現実的ではない。そして、もしそれが現在のあなたの目指すところであるとしたら、別な本を探そう!
人にはそれぞれ生活をする上で、どの程度家が整っていれば良いかに関しての認識に違いがある。この件に関してはパートナーによっても様々なのでお互いによく話し合い、現実的な合意を得ておくことはとても大切だ。もしあなたが日々睡眠不足でなんとか生きている状態で、パートナーの期待は自分のこなせる許容範囲を超えていた場合、パートナーにもっと手伝ってもらうか、あなたに代わってこなせる助人を用意してもらう。
子どもも修行の身であれば、お手伝いできる年齢になったらすぐに手伝い方を教え、手伝わせる。「私たちは家族。誰もが手伝う。」という感覚を呼吸をするのと同じように普通のこととして。
私の夫は、私たち家族は共依存的、つまりお互いに不健康に必要としあっているのではなく、また、たまたま同じ家に住んでいる別々の個人のようにそれぞれが独立しているわけでもなく、私たちは皆家族に貢献していて相互に依存しあっている、と言うのが好きだ。お手伝いをしながら成長する子どもは自分が役立っていると感じ、肯定的な価値を育むことができる。(それを時に自己のイメージという)

幼いうちはあなたの周りに居て(むしろ居るべき)、あなたがしていることをしたがる、お手伝いだ。3歳児はお手伝いしても結局はそれほどお手伝いにはならないが、ある日(思っているよりも早い時期に)家をきれいに保つことに貢献してくれるだろう。

話をルーティンに戻す。毎日の手伝いを日々すること、例えば食事やおやつの時間に結びつけると上手くいく。朝食前、10時のおやつの前後、昼食の前後といった時にできる具体的なお手伝いを考える。

台所:食事の後か食後できるだけ早くお皿が洗われ、テーブルやカウンターが拭きあげられ、食べ物が片付けられているととても使いやすい。年齢に応じたお手伝いをさせる。お手伝いするにはまだ小さい場合は乾いた布巾を持たせて食器棚の扉でも拭いてもらおう。お手伝いがちゃんとできる年ごろには台所の片付けが自然と身についている。ローテーションを組むならお手伝い表にしてみるのもよい。この表があれば誰がどれをするかでもめることもない(そのうち順番を覚えてしまう)。
導入のヒント:小さい子にはその子だけの色違いや形違いのプラスチック製カップを使わせる。その日一日は同じカップを使う。そうすることで洗い物を減らすだけでなく、菌の繁殖も防げる。
バス・トイレ・洗面台: 前述の通り、お手伝いは何か必ず行われることと結びつけることが成功の秘訣。それは食べること!トイレ掃除は時間がかからないので朝食の片付けた後すぐに取り掛かることができる。朝のおやつの時間があるなら、それに結びつけても良い。または寝る前のルーティンにすることもできる。 子どもがまだ小さい場合は子どもがお風呂に浸かっている時や便座に座っている間に洗面台や鏡を拭き掃除する。このシナリオ通りにいけば、子どもを寝かし終えると同時にきれいなお風呂場も実現できる。
大きい子たちの場合は自分たちでバス・トイレ・洗面台の掃除をする。掃除用洗剤で子どもに(大人にも)有害でないものはたくさん市場に出回っている。
時々お掃除ができる年齢の子どもが何人もいる場合、そのうちの3人にそれぞれ1つのトイレの掃除を割り当てた。その他の子たちは洗面所やその他の家中のゴミ箱のゴミを集めた。
何歳になれば掃除を担当できるか聞かれることがある。我が家の長女と次女が4歳と3歳の時に私がお風呂掃除をしていた時も私のそばに居たがったので何かで忙しくさせるために二人に雑巾を持たせ、バスタブの外側を“きれに”拭いても良いとした(私の傍で)。一年もすると私と一緒に実際にお風呂掃除をしていた。完全に任せられるようになったのは何歳ごろかは忘れたが、徐々にできるようになっていった。
お風呂場の掃除はそれほど時間がかからない。鏡やシンク、カウンターの掃除は毎日行えば数分でできてしまう。トイレは必要に応じて週に1度、2度か3度と使用頻度によって掃除すればいい。ここもそれほど時間はかからない。お風呂場の床やバスタブは週に1度か必要に応じてすれば良い。
週に一度で済む掃除はお父さんはじめ末っ子までが手伝える週末にする。埃掃い、掃除機かけ、床洗い、お風呂洗い、など。まだ幼すぎる子どもたちは傍で遊びながらのお手伝い。片付けのヒント:整理整頓のお助けグッズを活用しよう:トイレットペーパーの束を入れておくホールダーをトイレの傍に置く、お風呂のおもちゃを入れておくメッシュの袋を蛇口に掛ける、入浴時に家族が使う物を整理して三角棚に、お風呂で読書する習慣のある家庭ではマガジンラックを置く。

リビング:リビングとは家族が最も時間を過ごす部屋と定義する。別に家族が主に過ごす部屋があるのであればその部屋のことである。そこでは読んだり、遊んだり、時々スクーリングをする(他のスクーリングはダイニングの食卓でしている)。「取り出したものは使い終わったら元あった場所に戻す」という考えを聞いたことがあるが、それは実に素晴らしい。けれどもそれを我が家の子どもたちの多くで実現しようとするのにかなり苦労した。おもちゃやゲームはテーブルや遊んでいた場所(床の上)に置きっぱなしだ。これがあなたの現状だったとしたら、使っていたものを置いて他に移ろうとしている犯人をいかに現行犯で捕まえるかにかかっている。しかし実際問題として、このように現場を目撃することはかなり難しく、気づいた時にはそこここに置きっぱなしのものが散乱している。
誰が犯人が分かっている場合はその犯人を呼び戻し片付けさせる。それが叶わなかった場合はおやつやお昼ご飯の前などに設けているリビングのお片付けタイムがある。それぞれに少しずつ片付ければ長くはかからない。しょっちゅうする必要があり、我が家ではかなりの苦戦を強いられるが、徐々に優勢になってきている。
お助けヒント:棚(たくさん必要)はボードゲーム専用に(リビングに限らず他の場所にも)。おもちゃの種類別整理箱(車、人形、動物など…)があれば片付けが簡単になり、お目当てのおもちゃを見つけやすくする。注意:種類別に分けて入れるといってもいずれはごちゃまぜになってしまうので特別な整理が必要になってくる。これはイケる!と思った片付け方法でも常に100%完璧にはできない。

寝室:物が少なければ少ないほど散らからない。可能ならばおもちゃはできるだけ中心的な場所(ファミリールームやおもちゃ用クローゼットがあればそちら)に移動させる。それらのおもちゃで遊ぶ場所で、遊び終わった後放ったらかしていることが一目でわかる場所。
洋服タンスから着ない服まで取り出し床に散乱させる子、一日に何度も着替え、汚れていない服を床に脱ぎ捨てる子には気を付ける。
幼い頃から起きたらすぐにベッドメイキングをする習慣をつけておく。ベッドが整っているだけで部屋がきれいに見える一番手っ取り早い方法だ。
お助けヒント:物質的に豊かなこの社会で、私たちはものを持ちすぎている。例えそれがお下がりにとても恵まれていたからとしても。私たちや子どもたちが必要以上にものを所有することは、ものが散乱する可能性を秘めているので心地よく過ごせる量以上のものを部屋やクローゼットや引き出しに入れないようにすること。例えばTシャツは10枚も必要ない。何枚かを誰かにあげれば良い。不必要なものは減らしていく。お子さんが描いた絵や制作した作品をすべて取っておくことはできない。必要なら写真を撮ってからそれらを処分する。特別なものだけ残しておく(決まった場所 ― 子ども部屋の棚などに)。

家の整理整頓の実態調査:長年にわたり私と夫はお互いに聖書のこの一節を繰り返し語り合ってきた。
「牛がいなければ飼い葉桶は清潔だが豊作をもたらすのは牛の力。」
(箴言14章4節 新共同訳)
牛がいなければ飼い葉桶は清潔のままだが、牛がいる限り飼い葉桶は清潔に保てない。しかしながら農夫は飼い葉桶を清潔に保つために一生懸命働いてくれる牛たちをなくして何をしたいと思うのだろう。
子どもたち(または人?)が居るところには汚れがあるだろう。子どもたちが居なければ、驚くほどきれいな家が手に入る。でも私たちは子どもたちの居ないきれいな家以上に子どもたちに居て欲しいだ。

洗濯物

洗濯物を溜めないために以下に3つの違った方法をお教えする。
1.  毎日する:朝食の前に洗濯機に洗濯物を入れる。10時のおやつの時間の前に干すか乾燥機に掛ける。昼食後に乾いた洗濯物を畳んで片付ける。
2. 毎日する(その2):夜に洗濯物を洗濯機に入れておく。朝食の前に乾燥機を作動させる(または干す)。昼食後に乾いた洗濯物を畳んで片付ける。注:私はしばらくこの方法で洗濯していた。なぜなら夜間、早朝、週末の電気料金が割安になる地域に住んでいたから。平日に洗濯はしなかった。
3. 週一にする(たいていは週末):朝に始め、洗濯機に洗濯物を入れ、終わったら乾燥機を回す。必要回数繰り返し、乾燥した洗濯物を順次畳むのもよし、全部終わってから最後に大洗濯物畳み大会をするのもよしだ。
これらの3つの方法を季節に応じてうまく活用してきた。週一にする方法の利点は洗濯物のことを考えるのは週に一日だけで済むこと。それに、週末にしていたので、ホームスクーリングのない日だったから他の片付けや掃除、買い物をこなしながら洗濯を一日中することができた。
週一にする方法の不便な点は何かの理由で週末が奪われた時、洗濯物を溜めないためにその週は毎日する方法で乗り切った。

アイロン掛け

幸いなことに形状記憶製品がたくさんある時代に生きている。この数十年私が話した女性の99%はアイロン掛けを拒否している。多くの人はただアイロン掛けをしないと決めていた。乾燥した洗濯物がすぐに畳まれないと形状記憶製品でもアイロン掛けが必要なものがあると気づいた。機転を利かせて他の洗濯物を避けてまで素早く乾燥機から取り出しても夫の仕事着の中にはアイロン掛けが必要なものがあった。その対処方法が2つある:必要な時にアイロン掛けをする(つまり、夫がそれを必要とする時にあなたか夫がその時にアイロン掛けをする)。または毎週か隔週に一日、日を決めてすべてのアイロン掛けを一気にする。
お助けヒント:1)三つに仕切られた洗濯カゴを使い(我が家では金属製のスタンドに三つのメッシュの袋をぶら下げている)、白い物、その他の色物、濃い色物の三つに分けている。入れ替え用の三つの洗濯カゴを用意して、子どもたちにどの洗濯物がどのカゴに入れたら良いのか練習させる。こうすることで洗濯時に種分けの手間が省け、毎日洗濯をする場合には計り知れない時間の節約になる。2)きれいな服を洗わないようにする。「寝室」のところでも書いたが、着ていない服を取り出して床に放置する癖のある子どもがいるとそこから洗濯カゴに直行する時がある。子どものその癖をなくすように努力する ― 子どもの部屋を覗き、床に置いたままの着ていない服を戻すように促す。そしてそれほど汚れていない遊び着も洗濯カゴに入れずにもう一日着させる。3)我が家では各自自分用のタオルを風呂上りやシャワー時に使い、自分の指定場所に掛けて翌日も使用する。一度使っただけで汚れ物の洗濯カゴには入れない。そのタオルはきれいになった体を拭いていて、乾かすために干されて、再度同じ人が使う。こうすることで洗濯物を大幅に減らせる。

庭仕事

家庭によって庭仕事は夫の仕事であったり、妻の仕事であったり、またはどちらもが担当する仕事であったりする。外気に触れるのを好む私は庭仕事が好きで、特に気候が安定している時はなおさらだ。多くのご家庭で庭仕事は週末にする一日仕事として捉えることが多いが、毎日10~20分程度の時間を作って草を抜いたり、集めたり、その他の庭仕事をするだけで全体的にかなりの大きな違いを生むことに。雑草は驚くほどすぐ生え、同じくらい驚くのはたった15分の草むしりで花壇や畑が見違えるようになる。今年から毎日のルーティンに昼食の後、外に出て15分の庭の草むしりをすることにした。その後に子どもたちは外で少し遊ぶ。
お助けヒント:手伝うにはまだ幼い子どもにはプラスチック製のスコップなどの道具を用意して、“お手伝い”をしてもらおう。

買い出し

家族が必要な量の食糧を常にストックしておくことは欠くことのできない重要事項で、それを実現する素晴らしい方法はたくさんある。お母さんと子どもたちとのお出かけにしてうまくいく場合もあるし、お父さんと子どもたちが買い出しに出かけ、母親は静かな家でゆっくりする時間とすることもできる。あるいは一人の子どもと母親か父親が一対一で過ごす時間とすることもできる。この場合、子どもはその都度交替する。はたまた一人で買い物に行き、お父さんが子どもたちとお留守番するということにもできる。お父さんに一人で行ってもらうのがベストの場合もあり得るだろう。パターンはたくさんある。
街中に住んでいて、食費を抑えたいならば家に届くすべてのスーパーのチラシを隈なくチェックするか近隣のスーパーをオンライン検索して、お店ごとに必要なセール商品のリストを作っておく。商品を打ち込めばどのお店でセールになっていて、いくらで売っているかが一目でわかるスマホのアプリもある。
下準備が整ったら、欲しい商品が一番多くセールになっているお店に行くか、他店と同価格に値引いてくれるようなお店がある地域に住んでいれば、そのお店に行って他店のセール価格と同額に値引いてもらって買う。
精肉だけは別に安価で売っているお店に出向くことが多い。お肉は高価なので大量に買う場合、かなりの節約になるので。
お助けヒント:直ぐ見られるところ(冷蔵庫の扉など)にお買い物リストを貼っておこう。そこに切らしているもの、減ってきているものを書き込んでおくことをお勧めする。一度に大量買いするのでいつも手元にある…と思いきや無くなっていることも。つまり、大量に買うとかなり持つのでつい不足気味なのを忘れてしまうので書き留めておくことが欠かせない。そうすればお菓子を作っている途中で何十個の卵が消えた!小麦粉を入れている大瓶が空に!と慌てることもない。

食事

朝食:簡単にすることが人生からストレスをなくすことにつながる。毎日同じ健康的な朝食を摂ることはなんら問題ないこと。フルーツとシリアルまたはフルーツとビーナッツバターを塗ったトースト。いつも同じ朝食を食べるのがつまらないと感じたなら、フルーツを変えたり、月・水・金は一つのメニュー、火・木は別のメニューにして、週末には少し豪華にするなどと工夫することもできる。みんなそれぞれ違った人生の段階にいて、できるだけストレスをなくして生き延びるステージがあり、シンプルにできるところはそうしていく必要がある。
昼食:残り物はトモダチだ。しかし大家族の場合、全員に行きわたるほどの残り物はない。もしそのようなことがあれば、それは晩御飯に回される。特に冬場はスープが一番人気。でも家で手作りするには手間暇がかかる。
子どもたちが台所仕事ができるくらいになったら、順番に晩御飯の後に次の日の昼食用のサンドイッチと人参スティックを作るというお手伝いを言い付けた。ある日はピーナッツバター、別の日は卵、次の日はチーズというようにサンドイッチに変化をつける。そうすることで12時ギリギリまで勉強して、すぐさま冷蔵庫からサンドイッチを取り出してランチタイムとすることができる。
晩御飯:「晩御飯なににしよう?」と考えるストレスから解放される一番良い方法は、次の一週間分のメニューをあらかじめ考えておくことだ。土曜か日曜に次の7日間の晩御飯をどうするか考えておくことは一見時間がかかって大変そうだが、一週間が動き出すとそれだけの価値はあることに気づく。なにせ「晩御飯に何を出そう?」と気を揉んだ経験は誰にでもあることだから。
懺悔:結婚してからの36年間以上、私は行き当たりばったりで晩御飯の献立を考えていたことを認めざるを得ない。朝(時にはそれよりも遅く)にその日の晩御飯を何にするか決めていた。そしてそのツケが回ってきたこともある。でも、次の週の献立を立てていた時もあって、そんな時は予定がハッキリして気分も晴れやかだった。こんな小さなことでも少しはストレスを減らせる。ただ、先々の予定を立てることがストレスになるなら…やらなくてもいい!
来客がある時はちょっとだけ素敵な料理を提供したいもの(もちらん、そんなことしなくてもいいのだけれど)。そんな時(量を増やしただけでも)、予算を使ってしまった場合はいつもの食事をお肉なしなどにして安くあげる。いくつかの簡単で安価に作れる献立を、来客時にも出せるものも含め、巻末の附録Bに掲載した。
お助けヒント:7日間ないしは14日間のローテーションメニューを時間を使ってでも考えておく価値はある。つまり、毎週月曜日は決まったもの(例えばスパゲッティとか)にしておく。火曜日には魚、水曜日はハンバーグ、木曜日は揚げ物、金曜日は鶏肉、など。14日サイクルの場合は14日分のローテーションメニューを考えればいい。このように一旦決めてしまえば、晩御飯のおかずを何にするか迷い、考える必要がなくなる。

大切なことは、洗濯のことであれ、掃除のことであれ、子どもの躾のことであれ、私やその他の様々な発信者がどんなにいい方法だと勧めたとしても、本人たちも100%できていないし、その通りにしていないものだ。願わくば日々学び、成長し、より良くなるための旅の途中だ。しかも未だ誰も完璧に成し遂げられていない。この本やその他の似通ったものはこの旅の途中のあなたを励まし、助けるためにある。なので、計画通りに上手くいかなかったり、終わらなかったりする日があったとしても、落ち込むことはない。あなたは(そして家族も)他のみんなと同じ人間だもの。新しい明日はやってくる。



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