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もしもあの時保険があれば その1 #2

母は保険には入っていませんでした。
結論、もしこの時、民間の生命保険やガン保険に加入していたら、その後私たち家族は離散せずに済んでいたと思います。

母は50歳の時に胃がんになりました。
胃潰瘍で職場で倒れて緊急搬送されたときに検査してガンが発見されました。
当時私は大学3年生の7月。前期試験の期間中でした。
その日は、英語の課題を提出するため大学に居ましたが、病院から緊急電話を受けたため、教授にその旨を伝えてすぐに病院に向かいました。
その時のことは今でも鮮明に覚えています。

つたない英語で "I got an emergency call from the hospital."と先生に伝えたのを覚えています。(ほんとにその時は下手くそな英語でした 笑)

でも、大学を出た後、どうやって病院に向かったか(まぁ、電車なんですが 笑)
病院内でお医者さんと何を話したかはあまり覚えていません。
ガンだと聞かされたのは母親からだったことは覚えています。

すぐにでも手術が必要だ、と。

母はそのまま入院しました。
私はセカンドオピニオンを受けたいと母に言いましたが、母も頑固なもんで、「ここでいいねん」とつっぱねらてしまい。。。
それでも、胃がんに詳しい先生を調べて再度母に提案しましたが、断られてしまいました。

母自身も、考えるのも疲れてしまった、という感じでした。
手術は終わりましたが、母は胃を「全摘」しました。
お医者さん曰く、食道が徐々に胃のような働きをするようになってくれるんだとか。(ほんまかいな、って疑いました 笑)

私の大学3年生の夏休みは、旅行も全てキャンセルし、母の病院通いと介護、弟(当時5歳)の子育て、家の事(当時は持家で住宅ローン返済も残ってました)でいっぱいっぱいになりました。

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さて、ここからが、「もしもあの時保険があれば」というお話です。
ここでいう保険というのは、国民健康保険ではなくて、民間の生命保険会社の保険です。

私は今、マニュライフ生命の「こだわり終身保険V2」という保険に入っています。
この保険の最大のポイントは、
ガンと診断されたら「以後の保険料払い込み免除」に加えて、「解約返戻金が増える」という事です。
*解約返戻金:保険を解約したら戻ってくるお金。

もし、母がこのタイプの保険に加入していたら、ガンと診断された時点で1300万円程度の解約返戻金を受け取る権利を得ることになります。

1300万円ですよ!?
それだけのお金があれば、治療方法の選択肢も広がりますし、セカンドオピニオンも気持ちにゆとりを持って受けることができます。
また、治療が終わるまで私たち家族は生活費を気にすることなく安心して暮らせることができます。
セカンドオピニオンは、平均1病院あたり15万円くらいかかります。

生命保険のもう一つの使い方として、「契約者貸付」があります。
どういう制度かというと、
解約返戻金の金額のうち、保険会社が決めた一定の範囲内で貸付を受けられる、という制度です。
上記の例だと、解約返戻金は1300万円あります。
でも、「解約」してしまったら、保険は終了してしまいますし、ガンになっているので回復しても二度と加入することはできません。

もちろん、ガンと診断された時点では「手術して回復して、また元気に暮らせるようになる」って思っています。
ですので、ここで解約してしまうと、将来またガンになってしまった時や、死亡したときに保障が受けられなくなってしまいます。

母の胃がんにかかる入院と手術については、実はほぼ医療費はかかっていません。母子家庭だったので、医療費免除を受けていました。
ですので、
この時にかかったお金は、
●入院中の私物(おむつやタオルなど)
●住宅ローンの返済
●私と弟の生活費
です。ので、1300万円もいりません。100万円貸付を受けられれば大丈夫です。

ですが、当時の私はそんな大金を持ち合わせていませんでしたので、9月に大学へ支払う予定の授業料を取り崩して家族の為に使いました。
授業料は申請すれば、納付を半年猶予してくれますので、翌年の1月に支払いました。(この半年間めちゃくちゃバイトしましたが 笑)

「もしもあの時保険があれば」をまとめると、
●契約者貸付を受けられた
●セカンドオピニオンを受ける精神的余裕が持てた
●生活費の心配がなくなった
●学費を取り崩さずにすんだ


ということになります。

緊急入院から退院まで、2か月弱の出来事です。
たったそれだけの期間ですが、保険があることで、こんなにも生活が変わります。

もしもあなたや家族が同じような状況になってしまったとき、
「解約返戻金が増える保険」があれば、心のゆとりはかなり違ってくるのではないでしょうか。


あなたと、大事な家族を守るため、健康なうちに是非保険を検討してみて欲しいと思います。

*その後、母の食道は、はたして胃のような働きをしてくれたのか!?
2年後再発して54歳で他界するまで。
その時のお話しについてはまた後日お伝えいたします。
「もしもあのとき保険があれば2」をまた書きますね。

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