酷な話
私はアラサーというやつである。
インスタのフォロワーを見てみると
彼氏持ち、彼氏持ち、婚約中、既婚、既婚、彼氏持ち、彼氏持ち、フリー、彼女持ち、既婚、妊娠中
と言った具合に構成されている。
SNSを開くと、結婚指輪やツーショットとともに
「結婚しました💓」
旨の投稿をよく目にする。
そんな中私には現在特定の相手はいない。
学生時代の仲良したちは、既に結婚していたり、学生時代から付き合っていた相手とあと何年したら結婚するか、まだ遊びたいな、なんて話をしたりして盛り上がっている。
結婚している方が幸せだ、なんていう定義はないくせに、なんでみんなはやく結婚すべきだと思うのだろうか。
定職についているし、一般的にいいとされる学歴もある。1人で生きていくのに申し分ない。
なのになぜ、人は結婚する=幸せだと思うのだろう。
「大体良い人程既に相手がいて、いま一人の人が入る隙間はないんだよ」
「今は仲間同士でつるんでるけど、そのうち結婚して子供が産まれたら友達なんかほぼ構えないと思う」
「売れ残る前に早く相手見つけないと」
「はやく結婚しないと」
結婚をあるゴールとして捉えている気がしなくもないが、上のような言葉は世間的にもよく言われている。
リクルートだかの広告で
「結婚しなくても幸せな時代に、わたしはあなたと結婚したいのです」
的な言葉があったような。
色々な考えが浸透しつつあるけど、
まだ結婚しないと幸せじゃない、遅れをとっている、
みたいな考えは根強いんだなと感じる。
周りと比較すると、劣っているとか負けているとか
きらきらな投稿に引け目を感じていまうことはやはりある。
「結婚しなくても幸せな時代」
負け惜しみとかではなく、そう真に思っている人は世の中にどれくらいいるのだろうか。
1秒でもきらきらなものを見てしまってさみしさを感じない人は果たしているのだろうか。
私は悔しくも、3秒くらい心に隙間が空いてしまっているような気持ちになる。さーーっと木枯らしが吹いているような。
酷な話である。
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