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マンハッタンで歩く私と父のバージンロード

こんばんは。みさきです。
すっかり冬のような寒さですね。半袖がもう着れない…昨年買った秋用のアウターすら着れないのではないかと思うほど。

note、いつもは朝に下書きすることが多いのですが、今日は夫が遅めの夏休みで実家に帰省しているので夜の自由時間に書いております。
しーんとしている我が家。家に1人でいるのは本当にいつぶりだろう。せっかく得たおひとりさま時間、存分に楽しまねばと思いつつ、ちょっと寂しい気持ちです。

さて今日は結婚式で使用した楽曲の話でもしようかなと思います。以前記載した結婚式で利用してよかったこと、は少し書き直したくて、下書き状態に戻しちゃいました。折を見て書き直したい。備忘録として。

結婚式を挙げることが決まって、実現出来たら当日したいことをメモに記載していたのですが、その1つが「新婦入場で父を歩く曲をマンハッタンにする」でした。

マンハッタン。(英:Manhattan)。吹奏楽がお好きで、トランペットを経験されている方はご存じでしょうか。オリエント急行やパントマイムで有名なフィリップ・スパークが作曲した、吹奏楽がバックのトランペット独奏曲です。

曲は、ゆったりとした旋律の「Saturday Serenade(土曜日のセレナーデ)」と明るいテンポと曲調の「Sunday Scherzo(日曜日のスケルツォ)」2部構成に分かれていて、合計で9分ほど。曲のテーマは、ニューヨークの週末。ゆったりとした木管から始まり、歌うように流れるトランペットが美しい1部の「Saturday Serenade」は煙が充満したジャズバーの土曜夜を描写、一気に場面転回してスネアの軽快なリズムと明るい曲調が素敵な、2部の「Sunday Scherzo」は日曜日のセントラルパークでの早朝のジョギングを描いているそうです。式で利用したのは1部の「Saturday Serenade(土曜日のセレナーデ)」。

さて、なぜこの曲にしたか。
理由は簡単。私も父も大好きな曲だから。

私は中学から吹奏楽を始め、大学3年くらいまでトランペットを続けていました。そして父も吹奏楽を今も続けていて、ずっとトランペットを吹いています。
幼少期から土曜日は父の通う吹奏楽団に一緒について行って、基礎練習の時間で父のマウスピースを借りて音を鳴らしてみたり、大人たちが合奏しているのを大人しく見ている子供だったので吹奏楽に興味をもつのは必然的だった気がします。
ただ楽器はあんまりこだわってなくて、サックスがかっこいいな~なんて思っていたのに結局サックスは音がでなくて、かつサックス希望者は多く、第二希望に書いたトランペットはあっさりマウスピースで音が出たので結果トランペットになりました。父は同じ楽器になったので大層喜んでくれていた記憶。
高校でも吹奏楽を続けることになると、父が祖母に話してくれて入学祝いにヤマハのトランペットを買ってくれて。そこからは部活動と、父の入団していた吹奏楽団の掛け持ちをしていました。高校時代は自分の中でスランプ期が来ていたのと、部長になったことと色んな両立が出来なかったので苦い思い出ばかりですが、それでもやっぱり吹奏楽は好きで、大学の途中まで父と同じ楽団に所属していました。

5,6年ほど、同じ吹奏楽団に所属して毎年演奏会で一緒に吹いて。毎週1,2回練習に行って。恐らく年頃の女子よりも父と過ごす時間は長かったと思う。そのおかげか、父に対する反抗心は全く持たずにここまで来ています。

それで、この曲につながるわけです。実際演奏会などで吹いたことはなく、マンハッタンにいつ出会ったのかすら覚えていないですが、よく車の中でかかっていたし何故か父は譜面も持っていて。父は個人練習で遊び程度に吹いてました。
私もこの曲が大好きで、特に1部の優しい伴奏とトランペットの旋律がたまらなく好きでずっと記憶に残っていたのです。

「いつかお前の結婚式があったら1曲吹こうかな」なんて父は冗談で言ったことがありまして。実際、私の高校の部活からの親友(大学も同じで、父と私と同じ吹奏楽団にも入ってくれた)が結婚した時は余興で友人(新婦)と私、そして父でトランペット三重奏もしたこともあり。
だからこそ、私の結婚式でも本当は父はトランペットを余興で吹きたいだろうなと思ってました。ただ、実家は札幌。式は東京。そしてこのご時世。式すらどうなることやら、という状況だったので提案すらしてあげられず。

ならば。と思い、バージンロードを歩く時の曲にマンハッタンを選びました。ちなみに夫は吹奏楽経験ゼロ。快くOKしてくれて感謝しかないです。
会場のプランナーさんには、本番まで父にはこの曲を使用することを内緒にしたいんです、と伝えていたのでリハでは流さず。

そして本番、新婦入場。

父と、母と一緒に扉の前で待機して、いよいよ開く、というタイミングでマンハッタンが流れ始めて、父はすごく驚いてました。緊張した場面ですぐ気づくなんて流石。「これはずるいよ・・」ってぼそっと言われて、扉が開く。

母にベールダウンをしてもらい

父とマンハッタンを聞きながらゆっくり歩きました。

丁度曲の盛り上がりるタイミングで父から離れ、夫の方へ背中を押してくれて、私もちょっとうるっとしてしまいました。
後日談、笑って送ってやろうと思ったのに泣いちゃったじゃないかと言われ、サプライズは成功。この曲を選んで本当によかった。

丁度演奏を公開されいてる方がいらしたので、気になった方はぜひ。
https://youtu.be/sXzZyY4683s

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